Hadschi Halef Omar / Dschinghis Khan

ジンギス・カン(チンギス・ハン)がその昔、アジアから南ロシアにまでおよぶ モンゴル大帝国をつくりあげた皇帝であるということは有名である。幼名をテムジンといい、列記としたモンゴル部族の出と歴史書には記されているが、彼については未だ謎な部分がきわめて多い。もしかしたら彼がモンゴルに渡ったのちの"源義経"かも、という説まである。

実際、ジンギス・カンが日本人だったかどうかはわからない。ただ間違いなく言えるのは、北海道へ行けばそれを食べさせてくれる店が存在することと、この『HadschiHalef Omar』が Dschinghis Khanの曲であるということだ。

Dschinghis Khanは79年ごろにドイツでブレークしたアーチストである。当時ヨーロッパで大人気だったボニー・Mを見て、自分たちも第2のボニー・Mのようなグループを作ろうと話したことから結成されたらしい。MOSKAU(めざせモスクワ)、DSCHINGHIS KHAN(ジンギスカン)などのダンスナンバーを世に送り出した。
当時のダンスミュージックといえば、Marvin GayeやJAMES BROWNなどのソウルからの流れも多かったが、その反面、ABBAやARABESQUEなどの西欧ものも大流行した。

前者のルーツがブラックから誕生したブルースであるとしたら、この西欧諸国のルーツはフォークダンスであると私は言いたい。大きなヒット曲には、どこかしら耳にしたようなメロディーが存在するからだ。

この Hadschi Halef Omarは、日本語タイトルを『ハッチ大作戦』といい、私的には思い出深い曲。
ちなみに【MOSKAU(めざせモスクワ)】はモスクワ五輪を記念してつくられた曲。五輪ボイコットの歴史を知っている人なら懐かしく思えるだろう。

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