September / Earth, Wind & Fire
Earthの全盛期はMaurice WhiteとPhilip Baileyのツインボーカルだった。
もし今の時代に彼らが現れたなら、おそらくおかしな宗教バンドに見られて当時のような大ブレークはなかっただろう。
アルバムタイトルが【地球最後の日】【太陽の化身】【太陽神】【黙示録】とそれらしきものばかりで、ステージ衣装もまた異様だった。
実際、彼らのバンド名も占星術による宇宙論からの土、風、火を取っている。
ただ音楽は違う。当時では珍しくコンピューターの電子音を取り入れ、ダンスミュージックとしては最先端をいっていたのではないだろうか。
Earth, Wind & Fireは最初はMaurice兄弟を中心に10人で結成され、Philip Baileyが加入したのはそれから3年後の72年のことである。
彼らを実質的にブレークさせたのは75年のアルバム【That's The Way Of The World (暗黒への挑戦)】だろう。“Shining Star”が全米ナンバー1に輝く。そしてこの"September"のヒット。
ほか代表作では"Boogie Wonderland"、"Fantasy"、"Let's Groove" と、誰しも耳にした曲ばかりだ。
尚、視聴YouTubeの"September"は今年('08)の11月に日本で封切される仏映画【DISCO】のサントラ版からで、Christophe Willemがカバーしているもの。
Christopheはフランスのオーディション番組【Nouvelle Star】で優勝した現在売り出し中のシンガー。
リリースされているアルバムには私好みではないのであえて触れないが、このカバーおよびサントラ版はいい。おすすめ。