簡単な金魚の飼い方


すくってきた金魚は

すくってきた金魚は、とてもつかれています。 次のように、水そうの準備ができるまで、ゆっくり休ませましょう。

大き目のタライや洗面器に水を入れる
金魚を育てるための水の準備をします。 浅くて表面の大きな、タライ洗面器に水を入れます。 水そうに入れる水になるので、多めに水を作りましょう。
金魚を袋のまま水につけて朝までおく
金魚の入った袋を金魚を入れたまま、タライに入れた水の中に浸けて、一晩置きます。
水道の水には、塩素が含まれていて、そのまま金魚を入れると、死んでしまうことがあります。 水を一晩置いておくと、塩素が少なくなります。 塩素を中和する中和剤(ハイポ)などがある場合はこれを使って下さい。
また、金魚は、急に水の温度が変わるのが嫌いです。 一晩浸けておけば、袋の水とタライの水が同じ温度になります。
水そうを用意する
金魚をタライに入れている間に、金魚を飼うための水そうを用意します。「用意する物」に書いてある、道具を用意して、「水そうのセッティング」を見て、金魚を飼うための水そうを準備しましょう。
餌をあげないで
新しく来た金魚には、すぐに餌をあげないで下さい。 弱っている金魚は、餌を食べると負担になります。 また、水そうができあがったばかりの時は、水がすぐに汚れてしまいます。 餌をあげたくなっても、金魚のために心を鬼にして、がまんしましょう。 水そうに移して3、4日たってから、初めて餌をあげます。(1週間程度なら、お腹が減って死ぬことはありません)

用意するもの

金魚を育てるには、次のような道具が必要です。 ホームセンターやペットショップでそろいます。 金魚の飼育セットなどもあり、お買い得です。

入れ物
ガラスの水そうやプラスチックケースなど、飼う魚の数に合わせて、大きさを選びます。 金魚は大きくなりますし、水も汚れやすいので、なるべく大きな水そうを選びましょう。 (金魚鉢は小さく、口が小さいので、金魚を飼うのに向きません)
ろ過器
金魚を飼うと水が汚れるので、水をきれいにするために、ろ過器を入れて下さい。 水に完全に入れてしまう投げ込み式フィルター+エアーポンプ、ケースに引っ掛けるタイプの外掛け式フィルターなど色々な種類があります。 入れ物に使えるか、事前に確認しましょう。
砂利
金魚用の砂利を底に2cmくらいの厚さに敷きます。 ろ過バクテリアが付いて水をきれいにしてくれます。
買ってきた砂利は汚れているので、使う前に良く洗いましょう。
えさ
金魚用の餌ならどれでもOKです。 沢山入っているものは痛んでしまうので、なるべく少量のものを買って下さい。
水道水には塩素が含まれるので、一昼夜ほどバケツに汲み置きした水か、塩素の中和剤(ハイポやテトラ・コントラ・コロライン)を入れた水を使います。

次の道具は、なくても良いですが、用意しておくと便利です。

水草
見た目がきれいで、水もきれいにしてくれます。 「アナカリス」と言う水草は、丈夫で育てやすく、金魚用にお勧めです。
あみ
金魚をすくったり、ゴミをすくったり、いろいろ役に立ちます。
中和剤
水を換える時に、水道の水に含まれる塩素を中和してくれます。(水を汲み置きする必要がなくなります) 錠剤のハイポや液状のコントラコロラインなどがあります。
照明
暗い所に水そうを置くときは、照明を使いましょう。 金魚の色が良くなり、水草の育ちも良くなります。
ヒーター
最近では、金魚用のヒーターもあります。 夏は必要ありませんんが、冬に入れておくと、冬でも活発に活動します。

水そうのセッティング

本当は、魚が来る1週間ほど前に、水そうのセッティングをすると良いのですが、 できない場合はなるべく早く用意しましょう。

  1. 水そうを水でよく洗います。洗剤は使いません。
  2. 水そうの置き場所を決めて、水そうを置きます。 明るく直射日光が長時間当たらない場所が良いです。 ベランダに置く場合、夏場は特に暑くなるので、必ず日よけを付けるなどして下さい。
  3. 砂利を水でよく洗って、水そうの底にしきます。
  4. 塩素が抜けた水を半分くらいまで入れます。 (タライに金魚を入れていた場合は、その水を入れます)
  5. ろか器(ヒーター)を取り付けます。電源は入れません。
  6. 水草を植えます。金魚が引き抜くこともあるので、しっかりと植えて下さい。
  7. 塩素が抜けた水を全部入れます。
  8. ろ過器(ヒーター)の電源を入れます。

しばらく置いてようすを見て、問題なければ、金魚を入れましょう。
金魚を入れるときは、念のため、次の「水合わせ」をしてから入れて下さい。


水合わせ

金魚は、違う水の中に突然入れられる事が嫌いです。
新しい金魚を水そうに入れるときには、少しずつ水に慣れるように「水合わせ」をしましょう。

  1. 水温を合わせるために、金魚の入っている袋を15分くらい水そうに浮かべます。
  2. 袋を開けて、中の水を半分くらい捨てます。
  3. 水そうの中の水を袋に少し入れ、袋を閉じて、水そうに10分くらい浮かべます。
  4. 3. を何回か、袋がいっぱいになるまで繰り返します。
  5. 袋の水を捨てて、金魚を水そうに入れます。

日ごろの世話

えさやり

朝と夕方の2回、少なめに、食べきる分だけ餌をあげます。 餌をあげすぎたり、食べ残しがあると、水が汚れてしまいます。 金魚が死んでしまう原因の多くは、餌のやりすぎです。 あくまでも少なめにあげるのがコツです。

水換え

1週間に1回水そうの水を3分の1程度交換しましょう。 新しい水は汲み置きした水か、塩素を中和した水を使います。

  1. 水そうの中の温度と同じ温度にした、新しい水を用意します。
  2. 水そうの底の方の水を溜まっているゴミと一緒に、ホースなどを使って吸い出します。
  3. 新しい水を静かに、少しずつ入れます。

※ 何もしなくても、水は蒸発して減るので、減った分は水を足して下さい。
※ 一度に全ての水を換えないようにしましょう。

掃除

1〜2ヶ月に1回は、水そうを掃除しましょう。

  1. 水そうの中の温度と同じ温度にした、新しい水を用意します。 この水も、汲み置きするか中和剤を使って、塩素を抜いておきます。
  2. フィルターの電源を切ります。
  3. 水そうの中の上の方の水を、半分ほどバケツなどの別の容器に入れます。
  4. 魚と水草を 3.の容器に入れます。
  5. ろ過器(ヒーター)を取り出し、水そうに残っている水を使って軽く洗います。(新しい水で洗ったり、洗い過ぎるとろ過バクテリアが死んでしまいます)
  6. 砂利を取り出し、水そうに残っている水で軽く洗います。(同上)
  7. 水そうを水で洗います。コケが付いている場合は、三角定規などを当ててこすると取りやすいです。
  8. 水そうに砂利を入れて、3. 4. で取り出した水、魚、水草を水そうにもどします。
  9. ろ過器(ヒーター)をセットします。(電源は入れません)
  10. 少しずつ、水そういっぱいになるまで、新しい水を足して行きます。
  11. ろ過器(ヒーター)の電源を入れます。

※ 一度に全ての水を換えないようにしましょう。
※ ヒーターを使っている場合は、ヒータの空焚きに注意して下さい。


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