耳より情報(2018年1月号)
◆ロービジョン・ブラインド川柳コンクール作品募集
このコンクールは「目に障害がある方」が日々感じている日常の出来事を川柳で表現することで、当事者だけではなく社会全体で共感できることを目的として、株式会社三城の主催、NEXT VISION共催で開催されます。
普段から思っていてもなかなか言えないことを川柳で表現することで、周囲との相互理解を深めるきっかけになったり、川柳にユーモアのエッセンスを加えることで、自分の気持ちも前向きになるかもしれません。
見えにくさを感じている方部門、メディカル・トレーナー部門、サポーター部門があり、最優秀賞や各部門賞、NEXT VISION賞には三城商品券が贈られます。
視覚障害に因んだテーマを、それぞれの視点で川柳にしてご応募ください。
作品例:「覗き込む 購入画面で 鼻ポチリ」(女性ロービジョン)、「見えるとき 見えないときも あるんです」(男性ロービジョン)、「診察に きちんときてね 大事な目」(女性医師)
詳細・応募は、http://lv-senryu.com/ で。
◆第3回神戸ライトサロン
神戸アイライト協会が主催する「神戸ライトサロン」は、見えない・見えにくいことで困っている方、ご家族の方、どなたでも参加できます。同じ思いを持つ仲間との出会いがあるかもしれません。
今回の講演は「緑内障」についてのお話です。
また、タイムズコーポレーションの協力で、拡大読書器やルーペなどを試すこともできます。
日時:2月3日(土)午後1時30分〜4時30分
会場:中山記念会館2階の多目的室(阪急「春日野道」駅または神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩約10分)
内容:第1部は午後1時30分からサロン(小グループに分かれての交流会)。第2部は2時30分から講演「緑内障を理解しよう」、講師は金森章泰氏(かなもり眼科クリニック院長、神戸大学非常勤講師)。
参加費:無料
定員:30名(スペースの関係上、事前予約制です)
申し込み:(1)氏名、(2)お住まいの地域、(3)連絡先(電話番号等)、(4)職種(A.医療関係者、B.当事者、C.リハビリ関係者、D.福祉関係者、E.その他)をお知らせください。
申し込み・問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912、メール kela2009eyelight@ac.auone-net.jp )
◆視覚障害者福祉啓発事業「あい・らぶ・ふぇあ」
「あい・らぶ・ふぇあ」は、たくさんの方々に「見えない・見えにくい」ことへの理解を深めていただくために、京都府視覚障害者協会・京都ライトハウス・京都視覚障害者支援センター・関西盲導犬協会の共催で開催されます。
点字や誘導(手引き)をはじめ「見えない・見えにくい」状態での飲食体験など様々な体験ができます。
今回は、制定100周年を迎えた点字郵便の歴史に関する貴重な品々の展示や50周年を迎えた視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の実物や歴史に関する品々の展示もあります。
ステージでは、ディスクジョッキーでお馴染みの谷口キヨコ氏やシンガーソングライターの原田博行氏のスペシャルトーク&弾き語り、京都府立盲学校講師の岸博実氏など多くの方々の講演や催しが企画されています。
「点字」の着ぐるみ「ウーくん」「つなぎちゃん」が毎日登場します。
日時:1月25日(木)〜28日(日)午前10時〜午後6時(最終日のみ5時まで)
会場:大丸京都店6階イベントホール(阪急京都線「烏丸」駅、京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅から地下道直結)
入場:無料
タイムスケジュールなど詳細は、京都ライトハウスのHPでご確認ください。
http://www.kyoto-lighthouse.or.jp/news/read/id/860
問い合わせ先:京都ライトハウス内、あい・らぶ・ふぇあ実行委員会(電話075−462−4400)
◆「料理レシピ本大賞」受賞本
2017年「料理レシピ本大賞」の「料理部門」受賞作は、「世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂ひとりぶん100レシピ」(はらぺこグリズリー著)。
「レシピの大半は2〜4人分の分量で、工程や材料も煩雑なものが多い」と嘆く著者による1人分用のレシピ本です。
材料の値段を1円単位で記し、食材はスーパーで買えるものばかりで、「適量」「少々」などあいまいな表記もありません。
「麻婆雑炊」「カルボナーラ」など、紹介するレシピの半数以上が、100円以下で作れます。
164ページ、光文社刊、税別価格900円。サピエに点字、音声・テキストデイジーがあります。
「お菓子部門」は「白崎茶会のあたらしいおやつ 小麦粉を使わないかんたんレシピ」(白崎裕子著)。
ダイエット中、アレルギーで食べられないなどの理由で、卵や小麦粉などを控えている人向けに考案。
代用品として、片栗粉や米粉を使ったパンケーキなどのレシピが紹介されています。
111ページ、マガジンハウス刊、税別価格1400円。サピエに点字データはありますが、音声デイジーは現在制作中です。
◆点字の詩集「ウィル」
埼玉県入間市在住の黒木アンさん(ペンネーム、51歳)が初めての詩集「ウィル」を出しました。
点字で書いた8編の詩とやや大きめの文字で行間も広くした57編の墨字の詩を収録。詩には点字や生きることに対する思いも詠まれています。
地元で民生委員や児童委員を務めている黒木さんは、福島第一原発事故の影響で埼玉県内に避難してきた福島県民を、本の朗読や被災地訪問などで支援し、震災孤児を思って詩を作りました。
制作に当たって、点字印刷は地域の就労継続支援B型事業所「ココロスキップ」と協力し、視覚障害者らが担当しました。
「ウィル」は、「だれにでも読んでもらえるように」と表も反対側もない、どちらも表紙となる装丁で、心と指で読む一冊です。
「ウィル」虹色(なないろ)社刊、266ページ(内、点字詩は23ページ)、定価3800円(税別)。
問い合わせ先:ココロスキップ(電話048ー978ー9198)
◆視覚障害者に便利アプリ「OUMUGAESI(オウム返し)」
岐阜工業高校電子科の生徒が、視覚障害者向けのタブレット用アプリを開発しました。
開発したのは音声録音アプリ「OUMUGAESI」。その名の通り、しゃべった言葉を録音再生します。
スタートは画面のどこをタッチしてもよく、英語の発音確認などにも活用でき、高校生らしい発想で生まれたアプリになっています。
一昨年の冬から開発を始め、アイマスクを着用して「見えにくさ」など生活の不自由さを実感する「ロービジョン」も体験。
昨年8月に試作品が出来上がり、岐阜盲学校と繋いだテレビ会議で使いやすさをチェックし、より見やすい色で文字を表記するなど、改良を重ねてきました。
アプリ「OUMUGAESI」は、配信サイト「グーグルプレイ」から無料でダウンロードできます。
◆2018年版点字システム手帳
京都ライトハウスが製作している「点字システム手帳」は、点字用紙の半分サイズで持ち運びにも便利で、スケジュール管理に最適な「基本編」、選りすぐり情報満載の「情報編」と「選べる情報編」があります。
基本編は、定価1000円(ツメ付きバインダーは1100円)。
「2018年1月から2019年3月までのカレンダーと大安・仏滅・友引・各種記念日・誕生石」「月間メモ」「月の満ち欠け(満月・新月など)」「星座と誕生日」「年齢早見表」を掲載。
5枚セットのインデックスシート、メモ用紙30枚が付いています。
情報編は、定価1200円(ツメ付きバインダーは1300円)。
「2018年はどんな年?」「手のツボで元気になりましょう!」「泉質の基礎知識」「紅茶の知識」「食品別糖質量」「私の思い出の絵本」。
選べる情報編(8種類)の価格は、枚数×30円となります。
「1.ナカイの窓 心理テスト 23枚」、「2.大切な犬と暮らすために 21枚」「3.おいしい6列車 23枚」「4.町のすぐ先にある『日帰り島』 16枚」「5.席次のマナー 5枚」の他、バックナンバーの「6.暦の知識 7枚」「7.地震発生、その時! どこにいても命を守る“この行動” 24枚」「8.冠婚葬祭お金の使い方 16枚」もあります。
また、自分好みにバインダーやインデックス、内容を選んでオリジナルの手帳を作ることもできます。
問い合わせ先:京都ライトハウス・情報製作センター(電話075−462−4446、メール seisaku@kyoto-lighthouse.or.jp )
◆一般事務職の視覚障害者正職員募集
公益社団法人京都府視覚障害者協会は、一般事務職の視覚障害者正職員を1名募集しています。
採用予定は2018年(平成30年)4月1日。
応募資格は、画面音声化ソフト・画面拡大ソフト等により、パソコンを利用した一般事務が可能な短大卒以上、概ね40歳までの身体障害者手帳所持者で、視覚障害者福祉の向上を目指して、業務に誠実に取り組める方。
応募は、ハローワークまたは障害者職業相談室からの紹介状、履歴書・職務経歴書(点字提出も可)を、2月5日(月)午後4時必着で、郵送または持参します。
また、点字技能師・社会福祉士・パソコン関連の資格(日商PC検定等)の取得者は、資格者証を添付して下さい。
募集要項の申し込み・問い合わせ先:京都府視覚障害者協会事務局(電話075−462−2414)
◆なごや会セミナー(東京・名古屋)
なごや会(公共図書館で働く視覚障害職員の会)主催によるセミナー「公共図書館は視覚障害者が活躍できる職場です」が、東京と名古屋で開催されます。
今回のセミナーでは、視覚障害者が障害者サービスの一翼を担うことの意義や、その具体的な事例を紹介。
公共図書館で働くことに関心のある本人のほか、その関係者への個別相談の時間も設けられています。
<東京開催>
日時:2月3日(土)午後1時30分〜4時30分(1時受付開始)
会場:日本図書館協会・2階研修室(東京地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」から徒歩5分)
定員:70名
<名古屋開催>
日時:2月10日(土)午後1時30分〜4時30分(1時受付開始)
会場:名古屋市鶴舞中央図書館・第2集会室(名古屋市営地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」下車5番出口から徒歩5分)
定員:各30名
参加申し込み方法:Eメールで、件名に「セミナー(会場・東京または名古屋)参加希望」、本文に氏名、所属、電話番号、個別相談希望の有無、配付資料の点字・拡大文字の希望、最寄り駅からの誘導の希望を書いて、なごや会セミナー担当( 2018@nagoyakai.com )宛に申し込んでください。
詳細:なごや会ホームページ( https://www.nagoyakai.com/ )
問い合わせ先:埼玉県立久喜図書館障害者サービス担当・佐藤さん(電話0480−21−2729)
◆日本ライトハウス職業訓練部平成30年度4月生募集
社会福祉法人日本ライトハウス・視覚障害リハビリテーションセンターでは視覚障害者を対象として、大阪障害者職業能力開発校からの特別委託訓練として職業訓練を行っています。
求職中の方は各公共職業安定所からの受講指示によって、大阪障害者職業能力開発校に入校する形で訓練を受講します。
情報処理科1年コース、ビジネス科電話交換コース、ビジネス科会計・経営コースがあり、全コースを通じて、パソコン訓練(Wordによるビジネス文書の作成、Excelによる表作成の基本操作)を共通訓練として実施します。
訓練期間:平成30年4月5日(木)〜平成31年3月13日(水)
訓練時間:祝日を除く平日の午前9時〜午後5時
願書の提出締め切り:1月31日(水)
応募に必要な条件や応募手続き等詳細は日本ライトハウスホームページで。http://www.lighthouse.or.jp/vocation/exam.html
問い合わせ先:日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター・相談室(電話06−6961−5521、平日の午前9時〜午後5時)
今月の耳より情報は以上です。
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