Miquel Brown / So Many Men, So Little Time


83年のダンスナンバー。エアロビのエクセサイズでもよく使われているので、それで耳にした人も多いだろう。
なかなかノリのよいナンバーだが、マッチョな男が大勢登場する意味ありげなビデオ。しかも女性の Miquelが歌うからして“男を欲する女性の曲”と見られがちだ。
が、実際はゲイソング。というか、男が男を求めている曲だ。

Miquel Brownはカナダ・モントリオールの生まれ。ワシントン大在学中にミュージカルのオーデションに出場したのがきっかけで芸能界入りする。もともと英国に渡ってテレビやミュージカルで活躍してきた女優で、この『So Many Men, So Little Time』を含め歌手として活動したのは30代のときの短い期間だけだ。

日本ではミケール・ブラウンと呼ばれたわけだが、これは Michaelでないからそう読まれただけで、発音的にはマイケルで構わないだろう。実際、Miquelの“Miquel”は男と間違われないために母親がスペルを変えて名付けただけのようだ。

マイケル・ブラウンは学生時代に一度結婚し、一女をもうけている。それが85年にToy BoyでブレークしたSinitta.
奇しくもその『トイ・ボーイ』もゲイから好まれる曲になってしまったわけだが。


視聴

Miquel Brown - So Many Men,So Little Time

Back Number