'02.5.25
ぜんそくの発作がおきるからといって、昼から白ワインを口にする夫人がいる。そんな人はだいたい食事の支度も、掃除も、子育てまでもを給仕がやってくれて、その日の晩に待っている素敵なカクテルパーティーに着ていく衣装のことだけを考えている。もちろん、小説の中での話だ。
コーヒーにブランデーを滴らし、香りを楽しみつつティーブレイクをとる男性がいる。昼からストレートで飲むことに後ろめたさを感じているからなのか、ただそのカクテルに興じているだけなのか。
デッキチェアーに寝そべり、シャンパン――この場合、モエと決まっている――を片手に、目を細めてプールサイドに視線をそぞく女がいる。真夏の暑さが気持ちの高揚を後押ししている。
町場の小さな蕎麦屋。カウンター席に座り、もりソバをすすりながら日本酒を飲む。いったいこの男、夜は何を飲むのだろう。
昼に酒を飲む人は多いだろうが、そのスタイルも多種多様である。
くれぐれも体を壊さないように・・・