'02.6.18
Baby Faceは59年、アメリカのインディアナポリスで生まれた。
シャイで純情だった彼は、子供のころから伝えることのできない想いを歌に託し、曲を書きためるようになったという。
彼のプロデューサーとしてのルーツは、そこにあるのかもしれない。
私が彼を知ったのは、L.A.リードと組んで、Karyn
WhiteやBobby
Brounのアルバムを手がけたころだ。
Karyn Whiteが好きでよく聴き、それで知ったのだ。
Baby Faceはディール時代から含めて、自らのアルバムも何枚か出しているが、私自身は彼の歌唱力をあまり認めていないので、才能のあるアーチストに提供したものの方が断然に好きだ。
Sheena Easton、After7、Johnny Gillなど、彼の手がけたミュージシャンは数多い。
彼をメジャープロデューサーとして位置付けたのが、BOYZ II MEN、Toni Braxton、Mariah Careyらのプロデュースだろう。
94年頃に、彼はL.A.リードとのコンビを解消し、単体で活動するようになる。
代表的なその後のヒットは、BOYZ II MEN【I'll
Make Love To You】、Brandy【Sittin' Up In My Room】、Mary J. Blige【Not
Gon' Cry】、Whitney Houston【Exhale(Shoop Shoop)】、Eric Clapton【Change
The World】、Toni Braxton【You're Makin' Me High】など。
自身が出した4枚目のアルバム【The Day】は逆に、手がけてあげた連中からの後押しによるヒットだが、当店のMusicColumnを見ていただけるとわかるように、私のお気に入りのアーチストの大部分がBaby Faceの影響を受けている。
R&Bというのはリズム&ブルースのことである。
しかし私は、彼の曲をあえてリズム&バラードと呼びたい。
アップテンポな中にも、だいたいの曲に、ハートフルな切なさが含まれている。
私が彼の曲にひかれるのは、そういった理由からだ。
彼の曲をアップテンポなだけのHipHopやLapなどと同種にはしてほしくない。
当然、切なさだけを、ただ苦しそうに歌うブルースとも違う。
要するに、私はBaby Face信者なのである。
