'05.8.1
リバウンドというのは恐ろしいものだ。2002年7月で書いたColumnの経緯から、私は最終的に12キロのダイエットに成功した。一時期は便座にお尻が潜り込むほど痩せたのだが、それがいけなかった。ダイエットなんて簡単、いつでも痩せられると高を括っていたのだ。
その後、基礎代謝の低下を防ぐための努力は怠らなかったので58kg程度は維持できたものの、それも今年になってから一転した。究極の麻婆豆腐を求めたり、大量に作った9人前のカレーを一気に二食で平らげたりと。
よく世間では、いいおやじがダイエットを始めると「恋でもしたのかしら」とあらぬ妄想を抱くものである。しかもそれは大概が的を射ており、その対象が自分とは不釣り合いな若い女性だったりする。マイクロダイエットの話が出たら要注意。ファッションに無頓着だったおやじが急にウニクロ(←なぜか変換が出ない)などへ行き出すのも同じ類だ。
ただくれぐれも言っておくが、私の場合は違うぞ。そんな不純な動機からではない。あくまでも身だしなみとしてだ。
6月1日からスタートした。まあ手法の詳細はここでは書かないが、重要ポイントとして、今回は夜に糖質&脂質はほとんど取らずビタミン重視、ビールはカロリーオフの発泡酒、水溶性繊維質の食物(昆布やめかぶなどのぬめりのある海草)をたくさん食すようにした。
まだまだ継続中だが、今回二度目のダイエットを行使してみて、いちばん感じたのは脇腹の肉が前回のようには落ちなかったということだ。私の場合はまず首周りから胸のあたり、尻から太股、両腕の順に痩せてゆき、いちばん落としたい脇腹が最後。未だ僅かにつまめる程度は残っている。これがおそらくリバウンドの恐怖というやつだろう。
それだけではない。食後にピーナッツチョコ、バタークッキー、クリームケーキなどをたらふく食し、その他ラーメン食べ歩き、レストランブッフェなどで暴食。結局、体重は100kgまでに到達した。
と言うのは嘘だが、3年前の66kgに逆戻りしてしまったのだ。
3年の月日を経て私は目覚めた。一念発起、再度ハードなダイエットを慣行したのだ。
実際、自分と同年代の男性の裸体を覗かせてもらうと、ほとんどが胸囲よりウエスト周りの方が太い。上半身が「ハ」なのだ。要するにベルトが腹の上に乗っているといったかんじ。腹部の膨らみをシャツの弛みや上着でごまかしているにすぎない。その証拠に、殿方にTシャツを着せてみれば一目瞭然だ。その他、両脇にも脂肪が付いているので後ろから見ても異常に醜い。おまけに弛んだ尻。そのわりに肩や腕が貧弱だったりする。
私はそういった、みっともなくて外も出られない体系に陥るのが嫌だった。再度66キロになったことで手遅れをおそれ、手を打ったというわけだ。
二ヶ月ほど経って今は56キロと10キロしか減っていないが、これは筋肉の衰えを防ぐために良質のたんぱく質(大豆メイン)はある程度摂って、スポーツを怠らなかったからと言えよう。そのおかげでぴっちりだったジーンズのウエスト部分にはこぶし二つが入るようになった。
以上