Queen / I Was Born To Love You


私にとってのQueenは“Killer Queen”“We Are The Champions”“Bicycle Race”を耳にした程度で、愛聴するほどのアーチストではなかった。もともとロックから遠ざかる少年期を過ごしてきたわけだから仕方がないと言えば仕方ないのだが。

Queenは71年、ギターの Brian Mayとドラムスの Roger Taylorが中心となって4人で結成された。
デビューは73年。本国UKよりも最初は日本で火がついた。75年のBohemian Rhapsodyで世界的メジャーとなる。

この“I Was Born To Love You”は、95年のアルバム『Made In Heaven』に収録されている曲だが、この『Made In Heaven』を語らずしてQueenは語れない。

1991年、その事件は突然やってきた。
ボーカル Freddie Mercuryの死去。死因はAIDSから併発した気管支肺炎だった。
その後、彼らは活動を停止。そしてFreddieの死後4年を経過してからこの『Made In Heaven』が発表されたのだ。

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Freddie Mercuryは80年代半ば既に医師からAIDS感染の宣告をされていたらしい。だから亡くなる前の1月にリリースされたアルバム『Innuendo』を彼の最後の遺作と言う人もいる。だとしたら『Made In Heaven』は過去の未完成ものや Freddieのソロ活動での曲を残ったメンバーが録音しなおした作品、すなわち遺作から産まれた遺作と言えるだろう。

私にはこの“I Was Born To Love You”が彼の死とリンクし、とても切ない曲に聞こえてならない。



【Made In Heaven】

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