母の日記

Kuma父奮闘するの巻

Kuma父は努力家だと思う。
だが、努力が報われるかといえばそうでもないのが世の常だ。
Ayaka-manがまだお腹にいるときから、Kuma父は「よき父」にならんと努力を重ねてきた。
その情熱を仕事に注いだら今頃少しは裕福になるのではないか、と思うほどだ。

たまごくらぶを愛読し、両親学級にも率先して参加し、毎日お腹に話しかけ、女の子だとわかると「きっとお父さんと結婚するって言うやろーなぁ」と夢を描いてはうっとりし、「結婚式ではわし、涙出てようスピーチでけへんかも、寂しいなぁ」と想像しては涙ぐむ、かなりヤバい状態になりつつあった。

1ミリほどのさか剥けでさえ「痛い痛い、血ぃでた!血ぃでた」と涙ぐみ、人間ドックの採血では気絶しかける、そんなKuma父が無謀にも「立会い出産を希望」といいだした時には、とうとう血迷ったか!?と妊婦の私を不安にさせたものだった。
(実際は難産でKuma父は分娩室を追い出されてしまったが・・・。)

彼の努力はAyaka-manが誕生してからも続いた。

まずは抱っこ。
「仕事の関係で新生児の世話もしとったからな、わし。完璧やな」
といいつつオドオド抱っこ。
首が据わってないAyaka-man、ふにゃりふにゃりとなんとも頼りない。
「うっ、動く・・・」
生きてるから当たり前っ、と言いたいのを堪え、補助してどうにか抱っこさせる。
しかしカチカチに緊張してるため腕はプルプル、顔も真っ赤。
かなり変な力が入っているらしい。
見かねて抱っこをかわろうと言うと「がぁ!」と吼えて寄せ付けない。
かなり父性本能は強いようだ。
翌日体中筋肉痛でのたうっていたが(笑)

次に着替え。
退院時のセレモニードレスから普段着への着せ替えを頼んだところ
「新生児の世話もしとったからな、わし。完璧やな」
と服を脱がせにかかった。
今度は大丈夫か、と背をむけて入院荷物を片付ける母。
「そうかね、お、こうかね、ああ、ちょっと手が、そうそう、こうかね」
とKuma父。
声をかけて感心感心と背中越しに聞いてたが、一向に終わる気配がない。
不審に思って振り向くと、そこには裸のAyaka-manと格闘しているKuma父の姿。
「何してるん、風邪引くやん!」
と取り上げると
「だって動くだもん」ときたもんだ。
動かんかったら怖いわいっというのを再び耐える母。

その次は沐浴。
大阪の実家ではばぁばが入れてたが、Ayaka-manのお世話をしたい彼は週末泊りがけで会いに来たときにその役を買って出た。
「新生児の世話もしとったからな、わし。完璧やな」
果たしてAyaka-manを沐浴桶につけた時、Ayaka-manキックとばかりにAyaka-manが伸びをした。
「うわぁ、動くぅううう」
とびっくりしてあろうことか頭を落としてしまった。
危機一髪、不安に思って待機していた母がキャッチして事なきを得たが・・・。

頑張れAyaka-man!Kuma父の奮闘はまだまだ続く・・・
「きっついでちゅ!」(Ayaka-man談)