耳より情報(2014年6月号)
◆オトバンク「JBS日本福祉放送」へ音源提供
オーディオブック配信サービスを展開する「オトバンク」が、視覚障害者文化振興協会が運営する視覚障害者専用ラジオ放送「JBS日本福祉放送」へ、4月から音源を提供しています。
提供する音源は、同社が2008年1月から配信しているポッドキャスト番組「新刊ラジオ」。この番組は、単なる新刊書籍の紹介にとどまらず、著者へのインタビューなどもあり、その本の深部に迫る内容です。
毎週更新され、同一内容を月曜日〜日曜日の週7回、午後7時〜7時半に放送されます。
オトバンクは、今回の取り組みを第一弾として、今後は順次オーディオブックの提供にも取り組んでいくそうです。
◆視覚障がい者向けの住まい探しアプリ
国内最大物件数を掲載する不動産・住宅情報サイト「HOME’S(ホームズ)」を運営する株式会社ネクストは、視覚障害を持つ方の住まい探しをサポートするiPhoneアプリ「ホームズ・アクセシビリティ対応版」を提供しています。このアプリは、東京都盲人福祉協会と日本盲人会連合の協力のもと、障害を持つ方に試作段階のアプリを実際に使ってもらいながら開発したもので、視覚障害者が自分で住まい探せるようをサポートすることを目指した国内初の視覚障害者向け賃貸物件検索アプリです。
iPhoneのアクセシビリティ機能「ボイスオーバー」の活用で、画面上の文字を読み上げ、物件検索から詳細情報の確認までをナビゲートします。不動産会社への問い合わせも電話でスムーズにでき、ロービジョン向けの機能として、より大きな文字で表示することもできます。
このアプリは無料です。iPhoneのApp Storeで「HOME'S(ホームズ) アクセシビリティ対応版」を検索してください。
◆第23回視覚障害リハビリ研究発表大会
視覚障害リハビリテーション協会主催による「第23回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」が京都市の同志社大学寒梅館で開催されます。
日時:7月19日(土)午前9時から20日(日)午後4時まで
会場:同志社大学・寒梅館(京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」徒歩1分)
テーマ:ひとりじゃない。つながり、ひろげる「支援の輪」
参加申し込み:京都ライトハウスのホームページ(http://www.kyoto-lighthouse.or.jp
「第23回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」の「参加申込」から。
参加費:会員5000円(当日登録6000円)、非会員7000円(当日登録8000円)、学生1000円(当日登録も1000円、学生証の提示が必要)。視覚障害者の付添者は無料。支払い期限は6月30日(月)まで。
※京都平安ホテル(同志社寒梅館から南へ徒歩10分)での懇親会参加は5500円(当日登録6000円)。
振込先:郵便振替(口座番号00920−1−234373、口座名称「視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会」)または、ゆうちょ銀行(店名「四四八」、店番448、普通預金、口座番号1650445、名義人「視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会」)。
◆京都府立視力障害者福祉センター「夏の体験見学会2014」
視覚に障害があり、あんま・はり・きゅうの免許取得に興味のある方、体験してみませんか?
日時:7月31日(木)受付午前10時から
会場:京都府立視力障害者福祉センター(京都市左京区下鴨森本町21、市バス「糺ノ森」下車すぐ)
内容:午前10時30分から施設紹介、11時45分から昼食(センターの昼食メニューをお召し上がりいただきます)、12時30分から体験コーナー(あんま・はりの実習体験、パソコン用画面読み上げソフトの紹介、施設・宿舎見学など)、午後1時30分から個別相談
料金:無料
申し込み締め切り:7月24日(木)まで
申し込み先:社会福祉法人・京都府社会福祉事業団「京都府立視力障害者福祉センター」電話075(722)8203、メール(体験見学会専用) siryokutaiken@ksj.or.jp
◆ユニバーサルデザイン絵本が発売されました
「りんご」ユニバーサルデザイン絵本19
価格:1080円
特徴:
りんごはお皿の上にある。お皿はつ机の上にある。机はお家の中にある…。リンゴひとつから場面毎に見るモノはどんどん大きくなってやがてその先は早大な世界にたどりつく。実は大きいことも小さなことから出来ているのかも…ということを気づかせてくれるお話です。
りんごや家、地球の形などフラットなカラーの絵柄に透明の凸を採用しています。イラストが浮き出て感じるので触っても楽しめます。
不思議な製本方法で、一枚の紙を蛇腹に折って、絵本の形に仕上げられています。金具を使って綴じていないので、針金が飛び出て手をケガすることもありません。
裏面は、理解を深めてもらうための案内「UDえほんってなあに?」を掲載しています。
おまけで別冊の「点字一覧表」が付いています。日本語のほかに数字・アルファベット・音符の読み方も判ります。
19冊目のこの本から、角が丸くなっています。
◆CD:京の水音、ピアノと共演
天橋立の波音、糺(ただす)の森のせせらぎ、高瀬川の流れ・・・。京都精華大教授で作曲家の小松正史さん(43)が、府内各所で録音した水の音を取り入れた、ピアノ曲のアルバム「キョウトアンビエンス2」を制作した。
小松さんはこれまで寺社や町家などで、周囲の環境音を取り込んだピアノライブを開いたり、京都タワーや京都国際マンガミュージアムで、その構造を生かした環境音楽を制作するなどユニークな音楽活動を展開している。
今回のCDは「丹後の融雪」「嵐山の河岸」「町の水琴窟(すいきんくつ)」など全14曲を収録。曲は冒頭に水の音を入れ、ピアノの優しい音色がそれに続き、再び水の音が流れる構成が中心になっている。水の録音は今年1?2月にかけて実施。寒さに震えながら、水の響きに心を躍らせ、そこから浮かんだイメージをピアノ曲で表現したという。
さまざまな自然の音から今回、水の音をテーマに選んだことについて、小松さんは「京都にはさまざまな水環境がある。また、水の豊かな日本では、水のある風景が心の原風景になっている人も多い」と説明。「録音したのは特別な場所ではない。普段何気なく聞き流している音の、新たな魅力を感じられるはず」と語る。
宮津市出身の小松さんにとっては、2曲目に入れた天橋立の内海「阿蘇の海」の波音が原風景だ。「実家からすぐの場所で、気が付けばそこにあった音」と懐かしむ。
◆新5千円札
手触りで他の紙幣との違いを分かりやすくした新しい5千円札が発行されました。
紙幣の表面左下に貼ってある偽造防止用の「ホログラム」の透明シールは、1万円札と形や大きさが同じで、変更を求める声が出ていました。
紙幣の寸法や絵柄は変わりませんが、新しい5千円札の透明シールはこれまでの楕円形から四角形に変わり、大きさが1.7倍になり触って識別しやすくなりました。
新5千円札は平成26年度に3億8千万枚製造する予定。
改良前の5千円札もこれまで通り使えます。
新着情報です。
◆「ブラインドメイク体験会」のお知らせ
視覚障害者の女性が鏡を見なくてもメイクアップができるブラインドメイクのやり方を実際に見て、ポイントメイクを体験することができます。男女問わず参加できます。
日時:7月18日(金)午後1時30分〜3時(受付は午後1時から)
会場:京都ライトハウス(研修室2)
参加費用:無料
定員:体験メイク参加10名(申し込み順)
※メイク体験される方は、ご自身がお使いの化粧品を持参ください
※当日は、JBS日本福祉放送のラジオ番組の取材がある予定です。あらかじめご了承ください。
申し込み先:メールで日本ケアメイク協会の大石さんまで。メールアドレスはcaremake@times.ne.jp
件名は「ブラインドメイク申し込み」、本文に(1)名前(2)所属(3)返信先のメールアドレス(4)メイク体験参加か見学参加かを記入してください。
◆平成26年度第1回神戸ライトサロン開催
主催:神戸アイライト協会
後援:きんきビジョンサポート、JRPS兵庫県支部
日時:6月28日(土)午後1時30分〜4時30分
会場:中山記念館内 神戸ライトセンター2階(阪急「春日野道」駅または神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩約10分)
内容:第1部は、社会保険労務士・辰巳周平(たつみしゅうへい)氏による
ミニ講座「26年4月、年金はこんなことが変わりました」、第2部は小グループに分かれての交流会
参加費:無料
定員:30名(スペースの関係上、事前予約制となります)
参加申し込み:神戸アイライト協会 電話078−221−6019
(1)氏名(2)お住まいの地域(3)電話番号(4)視覚障害・職種などをお知らせください。
今月の耳より情報は以上です。
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