耳より情報(2014年7月号)
◆国際網脈絡膜変性フォーラムの記録動画DVD実費頒布
4月5日に東京国際フォーラムで開催された世界眼科学会議(WOC)において、特定非営利活動法人網膜変性研究基金が一般社団法人日本網膜色素変性症協会と協同して、2014年国際網脈絡膜変性フォーラムを開催しました。
世界の最新の研究に接し、網膜色素変性症治療法の確立へ向けての進展と希望を実感することができた当日の記録が、日本語ナレーション付き動画DVDになって実費500円で頒布されます。
申し込み先:網膜変性研究基金 電話03−6459−6663(月曜〜金曜日の午前10時〜午後4時まで)、Eメールinfo@moumaku.jp
申し込みから発送まで:7月26日より申し込みを受け付けます。受付後に郵便局の払込取扱票に申込者の住所と氏名が記載されたものが送られてきますので、代金500円を郵便局でお支払ください。入金確認後、約10日程度で発送されます。
◆中山視覚障害者パソコン講習会「初級コース」
パソコンをこれから始めたい方や初心者の方対象の音声によるパソコンの基本操作を練習する「初級コース」が、神戸で開催されます。講習は録音ができますので、レコーダーを持参すると自宅での復習に便利です。
日程:8月2日、9日、23日、30日、9月13日、20日(いずれも土曜日の午後1時30分〜4時まで)全6回。
講習内容:ウインドウズ・パソコンの基礎理解とキーボードの操作方法など
参加費:4000円
受講資格:視覚に障害がある方で兵庫県在住の方(在勤・在学の方はご相談ください)
定員:5名(先着順、兵庫県在住で初受講の方を優先)
会場:中山記念会館内「神戸ライトセンター」2階多目的室(阪急「春日野道駅」または神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約10分)
問い合わせ先:神戸アイライト協会 電話078−221−6019(火曜〜土曜の午前9時30分〜午後4時30分)
◆白杖「マイケーンフィットグリップ ストレートタイプ」
KOSUGE(コスゲ)のマイケーンに「マイケーンフィットグリップ ストレートタイプ」が加わりました。手のひらに合わせたフィットグリップは非常に握りやすい形状です。標準の石突きは耐摩耗性が大幅に改善された白いしずく形の「マイチップホワイト」です。
全面反射加工で、直杖の長さは最長140cmまで、携帯用杖は85cm〜140cmの5cm刻みです。価格は直杖5000円、携帯用杖6200円で、非課税です。
問い合わせ先:日本ライトハウス情報文化センター・サービスフロア 電話06−6441−0039(火曜〜土曜日の午前10時から午後5時まで)
◆パナソニック製ICレコーダー
日本盲人会連合用具購買所は、パナソニック製ICレコーダーRR−QR210の取り扱いを開始しました。音声読み上げ機能があり、簡単な操作で録音・再生が行えます。小型、軽量なのでポケットなどに入れて持ち運ぶことができます。単4型の乾電池を使用するため、予備の電池を持ち歩けば外出先で電池切れになってもすぐに電池を交換して使用を続けられます。録音・再生ともにモノラル音声です。
大きさは、縦11.4センチ、横4センチ、厚さ2.1センチ。重さは乾電池を取り付けた状態で約66グラム。価格は税込みで5900円です。
問い合わせ先:日盲連用具購買所 電話03−3200−6422、Eメール(問い合わせ用)yogu-toi@jfb.jp (注文用)yogu-c@jfb.jp
◆点訳・鉄道週刊誌全60冊
京都ライトハウスを拠点に活動する点訳ボランティアグループ「点友会」が、鉄道好きの視覚障害者からの点訳依頼をきっかけに、「視覚障害者に旅行気分を楽しんでほしい」と、鉄道情報の週刊誌「週刊JR全駅・全車両基地」No.1〜NO.60の点訳を完成させ、京都ライトハウスに寄贈しました。
同誌は駅舎の歴史を写真で紹介し、グラフィックで駅構内の図や駅弁に関する記事を掲載しています。写真は説明文を入れることでイメージしやすいようにし、路線図には駅間のキロ数を入れることで距離を感じられるよう工夫。
サピエ図書館で読むことができます。
◆日本の音風景100
「一生に一度は行きたい『日本の音風景』100」は、1996年に環境庁(現在の環境省)が公募の中から「残したい“日本の音風景100選”」を選定し、自然環境だけではなく文化や地場産業が形成する音風景を集めたCD付きの本です。
100の音風景を紹介すると共に、各所の最新情報や旅ガイド要素も盛り込んだものです。100選に選ばれているのは、北海道のオホーツク海の流氷、横浜港の新年を迎える船の汽笛、奈良・春日野の鹿と諸寺の鐘、佐賀県の唐津くんちの曳山囃子など、全国各地に住む人々が大切にしていて、将来に残したいと願う音のある風景です。
付録のCD(収録時間約69分)ではすべての音風景を聞くことができます。このCDの音風景のガイド役として、歌舞伎役者・片岡愛之助さんがナレーションを担当し、音の旅へいざなってくれます。また、本には愛之助さんと日本文学研究者ロバート・キャンベル教授の「私的音風景」も収載されています。
小学館発行、本体価格は1500円です。
◆内閣府音声・点字広報第37号発行
内閣府政府広報室では視覚障害者に政府の施策などを知らせするために、音声広報CD「明日への声」と点字・大活字広報「ふれあいらしんばん」を発行しています。この度発行した通巻第37号の内容は、「識別性が向上した5千円札が発行されました」、「まもなく『臨時福祉給付金』と『子育て世帯臨時特例給付金』が支給されます」、「大丈夫ですか?『熱中症』の予防と対処法」など。
ご希望の方は、視覚障害者関連施設や点字図書館、地方公共団体の福祉課などにお問い合わせください。また「明日への声」は内閣府政府広報室のウェブサイト(http://www.gov-online.go.jp/)
「政府広報オンライン」でも音声で聴くことができます。
問い合わせ先:内閣府政府広報室 電話03−3581−3756
◆視覚障害者のための生け花講座「むらさきつゆくさの会」
視覚障害者の「お花が生けたい」という声に、未生流中山文甫会と視覚障害者支援のボランティア活動に携わる大阪YWCAが応えて、「むらさきつゆくさの会」が1994年に誕生し、今年で20周年を迎えました。
月1回の講座は大阪市北区にある中山文甫会館で開かれ、現在14人が通っています。受講生は見本の花を手で触りながら角度や空間を確認、花を切ることから生け込みまでを学んでいます。
指導している中山文甫会副会長の中山高昌さんによると、「未生流流祖の未生斎一甫は、失明という困難に遭ってもなお生け花の指導を続けた」そうです。
問い合わせ先:大阪YWCA 電話06−6361−0838
◆筑波技大情報アクセシビリティ専攻院生募集
茨城県つくば市にある視覚・聴覚に障害のある人を対象とした4年制の国立大学法人筑波技術大学が、今春新設した情報アクセシビリティ専攻(大学院修士課程技術科学研究科)の平成27年度入学学生を募集しています。同専攻は情報保障学を広く社会に普及させ、社会において障害者支援の中核的な役割を担いうる高度専門職業人及び研究者の養成を目的としています。
履修コースは、障害者支援(聴覚障害)、同(視覚障害)、手話教育の3つ。情報障害者といわれる視覚障害者、聴覚障害者の上質な情報保障による平等な社会参加を実現するため、同分野の専門知識を有する健常者の理解や支援が不可欠であることから、同専攻には障害による出願資格は設けないとのこと。
募集人員は5名(一般選抜・社会人特別選抜)。出願期間は9月8日〜10日。出願資格審査が必要な方は、8月28日〜29日に申請する。試験日は9月25日(木)。
問い合わせ先:筑波技大聴覚障害系支援課教育支援係 電話029−858−9333、Eメールkyouikushiena@ad.tsukuba-tech.ac.jp
今月の耳より情報は以上です。
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