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耳より情報(2014 年8月号)  


◆第4回「見ることに不自由さを抱えている方の為のユニバーサル機器展」

視覚障害者がより快適に暮らせる環境創りを目指して活動している「眼の会」が、見る事に不自由さを抱えている方々はもとより、医療・介護・福祉等に関わっている方々も対象とした機器展を開催します。特別展示として、大阪大学方式(網膜刺激方式)の人工視覚システムの展示も行います。
日時:9月7日(日)午前10時〜午後3時30分
会場:兵庫県立総合リハビリテーションセンター内 福祉のまちづくり研究所1階ホール
アクセス:JR明石駅から神姫バス南1番乗り場より乗車し、「玉津曙」下車。10時から3時の間は、バス停から会場までボランティアを配置。
入場:無料
同時開催のイベント:失った視力を人工的に回復させる事を目的として開発している「人工視覚システムの展示」、二人乗りの自転車「タンデム自転車の体験会」(体験時間は、午前10時30分〜12時と午後1時30分〜3時)、らくらくスマートフォンプレミアムの紹介や操作体験の「ドコモ・ケータイお役立ち講座」(午後1時からと2時からの2回、それぞれ定員15名で、事前予約が必要)。
出展品:視覚障害者用パソコンソフト、拡大読書器・音声拡大読書器、テレビが聞けるラジオ、視覚障がい者歩行誘導ソフトマット、光る点字ブロック、音声コード・バーコード、白杖、遮光レンズ、便利グッズ、携帯電話など
問い合わせ先:「眼の会」の榊原さん 電話078−921−5489 


◆JRPS滋賀県支部「笑いヨガと交流サロンのひととき」

笑うことは、昔から「笑いは百薬の長」とか「笑う門には福来たる」などと言われ、良いこととされています。また現代では、体に悪影響を及ぼす物質を退治するリンパ球の一種であるNK細胞を活性化させるとも言われています。
「笑いの体操」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせた笑いヨガで、大いに笑って免疫細胞を活性化させ、心身共にリフレッシュしましょう。どなたでも参加できます。
日時:8月23日(土)午後1時〜4時
場所:コミュニティーセンターやす 3階の研修室4(JR「野洲駅」下車、徒歩約5分)
持ち物:水分補給の水またはお茶、汗ふきタオル(動きやすい服装と靴でお越しください)
参加費:JRPS会員は無料、一般は500円(障害者1人につき付き添い1名は無料です)
申し込み締め切り:8月16日(土)
申し込み先:JRPS滋賀県支部の西村さん電話0748−75−2001、または田中さん電話090−7090−1483 


◆「しりとりゲーム」

タカラトミーが発売している感触や音などを手がかりにして遊べるよう工夫された盲導犬マークの付いた新商品が発売されました。対話型でしりとり遊びができる音声入りぬいぐるみで、生き物の名前でしりとりをする「しりとりアキラ先輩」と食べ物のしりとりをする「しりとりロペ」の2種類あります。
TOHOシネマズの幕間上映から生まれたショートアニメーション『紙兎ロペ』のキャラクターのうさぎ(ロペ)とリス(アキラ先輩)の人形で、電源を入れると、アニメキャラの声で「答えるときはおれの左手をぎゅっと握ってからしゃべるんだせ。おれからいくぜ」と指示される。
例えば「カワウソ」に対し「ゾウリムシ」と答えると、「オッケー、ああ、あのちっけえやつな!」などと楽しい反応を返してくれます。
高性能音声認識搭載で、300語以上の単語を収録。リアルなしりとり勝負が楽しめます。思わず笑っちゃうユニークな声も魅力的です。
どちらも税込み価格3758円です。 


◆つまみ操作のらくらく扇風機

リビングや寝室でくつろぐ時、夏場の暑いキッチン、仕事場、お風呂上がりの脱衣所などにもおすすめの、大きすぎず小さすぎない扇風機です。雨の日に洗濯物を乾かしたいときや、押入れを乾燥させたいとき、冷暖房の空気を循環させるサーキュレーターとしてなど、一年中使用できます。
コンパクトながらも、直径25センチの羽根がしっかり風を届けてくれます。組立不要なので、箱から出し、コードを挿せばすぐに使えます。操作は風量調節とオフタイマー設定で、それぞれゼンマイ式のつまみを回すようになっています。風量調節は弱、中、強の3段階で、つまみを時計回りにひねっていくと、各段階でカチッと止まるようになっています。オフタイマーは最長3時間まで設定できます。わくわく用具ショップオリジナル加工として、1、2、3時間の各目盛に凸点を貼っています。各時間の所でカチッと止まりませんが、目盛を頼りに設定できるようになっています。
強風運転でも電気代は1時間約0.7円。1日2時間の使用で、1ヶ月50円以下と経済的です。大きさは、幅30センチ、奥行24センチ、高さ約45センチ。重さは2.6キロ。コードの長さは1.7メートル。色はホワイトとラベンダーの2色。CDの音声版取扱説明書が付いています。
問い合わせ先:日本点字図書館用具事業課 電話03−3209−0751


◆Webニュースを聞けるアプリ「オトラテ新版4.0」

ソニーコンピュータサイエンス研究所は、ラジオ感覚でネット上のニュースが聞ける読み上げサービス「Oto−Latte(オトラテ)」の新版4.0を公開しました。MANTAN WEB(まんたんウェブ)のエンタメニュースや、日本最大のオーディオブック配信サービスFeBe(フィービー)の新着情報などをBGMや効果音を交えた音声合成による読み上げで、スマホの画面を見なくても利用できます。
新版ではソニー銀行の為替情報など10の新規コンテンツを追加したほか、年代や性別に応じて好みの番組をカスタマイズできる22のプリセットチャンネルを用意。iPhoneなどで利用できるiOS版はApp ストアから、Android版はGoogle Playからどちらも無償でダウンロードできます。ニュースの読み上げ速度やBGMの音量などの設定も変更可能で、iOS版ではVoiceOver、Android版ではTalkBackとの併用で操作画面を読ませることができます。 


◆「町屋カフェ・さわさわ」が移転、新店舗へ

2012年にオープンした「町家カフェ・さわさわ」は、視覚障害者と晴眼者の相互理解をめざすNPO法人ブライト・ミッションが運営しているカフェで、視覚障害者が店員として働いています。京都御所からほど近い丸太町通り寺町通り下る下御霊神社向かいの町家を利用していましたが、6月で契約期限が切れたため、麩屋町通り二条を少し下った所に移転します。
新規開店日は、9月1日(月)、営業時間は午前11時から午後4時。 定休日は土曜日と日曜日です。

新住所:京都市中京区麩屋町通二条下る尾張町212
電話・FAX:075−744−1417(旧店舗と同じです)
この引っ越しに伴い改築費用など多額の資金が必要なため、ブライト・ミッションは「引越し応援基金」として、一口1000円、1000口を目標に多くの方のご協力をお願いしています。
振込先:ゆうちょ銀行
加入者名:トクヒ)ブライト・ミッション
記号番号:00960−6−328398
通信欄に「引越し応援基金」と口数を記入してください。 


◆触って色が分かる触覚タグ

視覚障害者が衣類の色を認識できる「触覚タグ」を、日本女子大の研究チームが開発しました。縦5センチ横3センチほどのタグには、赤から紫までの10色を、似た色順に円形状に配置しています。これは色の配置場所が一定のルールで決まる「色相環」と呼ばれ、基本色は凸点で表し、示したい色のみ穴をあけ、その穴が零時の位置なら「赤」を表します。
点字では「アカ」など色の名前が分かるだけですが、色相環なら、その位置から類似色や反対色がわかり、服の色をイメージしやすくなります。たとえば、赤とだいだい色の暖色系で組み合わせるなどの選び方を、全盲の人が自分でできるようになり、衣服を選ぶ際に感じていた不便さが改善されることが期待されています。
試作を重ねたタグは東京都のタグメーカー「フクイ」が商品化し、アパレルメーカー向けに受注、個人向け販売も検討しています。
問い合わせは「フクイ」電話03ー3861ー1737へ。 




今月の耳より情報は以上です。


 

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