耳より情報(2015年3月号)
◆神戸でロービジョンサポートフェア開催
目が見えにくくなると、歩行や、文字・映像からの情報入手、日常生活、レクリエーションなどの様々な困難に直面しますが、少しの工夫や介助、便利な用具を利用することで改善されることもたくさんあります。
ロービジョンサポートフェアは、このような情報や用具を紹介するイベントです。
講演会や白杖、拡大読書器、ルーペ、便利グッズの展示・紹介、視覚障害に関する相談、音声パソコン体験など盛りだくさんの内容です。
日時:3月14日(土)昼12時〜午後4時
会場:神戸市立葺合文化センター及び神戸ライトセンター
内容:葺合文化センターでは、午後2時20分よりミニコンサート、2時45分より山下眼科医院院長による医療講演「ロービジョンケアを考える〜基礎からトピックス〜」が開催されます。
神戸ライトセンターでは、12時から機器展、社会保険労務士による個別年金相談、便利グッズ紹介、音声パソコン体験、視覚障害・ロービジョンに関する相談があり、年金相談のみ予約が必要です。
入場:無料
問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−221−6091)
◆第3回きらら子育ておしゃべり会
きららの会は、視覚障害者有志によって2001年12月に作られた「見えない・見えにくい若い世代の仲間の交流会」で、対象は京阪神を中心に近畿地方在住の20代から40代の方です。
いろいろなテーマで話し合うサロンや体験交流会、お出かけ企画など、さまざまなイベントを年に数回開催し、交流を重ねています。
3月8日には、嵐山をほろ馬車やトロッコ列車で巡るきらら嵐山ハッピーツアーを開催。
4月に行われるのは、きらら子育ておしゃべり会です。
子育ての中での悩みや工夫を共有したり、見えない・見えにくい子育てってどんなふうにするのかなという思いをお持ちの方にご参加いただき、子育て中のパパ・ママの体験談を聴きます。
お子様、ご家族ご一緒に参加でき、単独での参加もOKです。
日時:4月5日(日)午前11時〜午後4時まで
場所:町屋カフェさわさわ(京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」下車、ゼスト御池9番出口、または市バス「京都市役所前」から徒歩5分)
参加費:500円
持ち物:昼食
※当日、カフェは休業ですが、ドリンクのみオーダーは可能です。
問い合わせ先:きららの会・石川さん(電話090−2048−7292)
◆京都高島屋の飲食店メニューCD
昨年の消費税アップに伴い、京都高島屋の飲食店全31店においても価格が変更されました。
市民ボランティアグループ「ユニーズ京都」が高島屋と協力し、作製・設置していた点字・拡大文字メニューも、新価格のものと全店差し替えました。
ユニーズは、併せてデイジー録音による音訳メニューCD版も作成しました。
収録時間は4時間で、飲食店全店の紹介とメニュー項目についてレベル付けがされていて、聴きたい箇所を探しやすくなっています。
京都高島屋へ立ち寄られる前に、あるいは京都へ来られる時に、事前にどんなメニューがあるかを調べることができます。
このCDをご希望の方は、無料で送ってもらえます。
問い合わせ先:ユニーズ京都(電話075−722−6484)
◆新刊書「もし見えなくなったら」
社会福祉法人桜雲会では、財団法人日本宝くじ協会の助成を受けて製作した新刊書「もし見えなくなったら」(全1巻、活字・点字合本)を配布しています。
同書は、視覚障害者の生活・就業・各種手続きについて簡単にわかりやすくまとめた解説書です。
失明宣告を受けた方や既に失明されて今後の見通しのたたない方、そのご家族、医療関係者、各自治体の障害福祉担当の方に是非ご一読いただきたい内容です。
各都道府県・市町村の障害福祉担当課、福祉系学校、図書館、盲学校、社会福祉協議会、その他視覚障害関連団体、盲ろう者協会、ハローワークなどには既に配布されていますが、個人の方にも先着270部まで無償で送ってもらえます。
問い合わせ先:桜雲会(電話03−5337−7866)
◆京都ライトハウスが女性誌発刊
京都ライトハウス情報製作センター(点字出版所)では、新たに女性のための雑誌を5月1日に発行する予定です。
季節に応じたファッション情報や、毎日の生活を素敵に送るための情報、ヘルスケアやスキンケア、旬のレシピなど、楽しい情報でいっぱいの雑誌です。
発行は、奇数月の1日頃、年6回の隔月です。ページ数は約80ページ、結束バンド2穴綴じの製本で、価格は未定。
5月の発行前に、どのような雑誌かを知っていただくための「準備号」を3月末頃から無料で送ってもらえます。
ここ何年かの内に同センターの商品を購入された女性の方は、登録済みの住所に送られますので申し込み不要です。
それ以外の方や男性にも希望すれば送ってもらえます。但し数に限りがあります。
問い合わせ先:京都ライトハウス情報製作センター(電話075−462−4446)
◆視覚障害いろは歌
東京都東大和市の鈴木儀二郎さん(82歳)が、自らの体験を元にした「視覚障害いろは歌」を作りました。
目が不自由な生活での困りごとや支援への感謝など、日頃の思いを五・七・五の17文字に込めた47点の歌は、視覚障害者に接する人の参考にもなる内容になっています。
鈴木さんは網膜色素変性症を患い、1970年頃に視力を失いました。
その後も特別養護老人ホームで高齢者のリハビリテーション支援などの仕事に従事し、現在は同市の視覚障害者団体「ひとみサークル」の会員として、障害者の支援活動などをしています。
昨年12月の障害者週間に合わせて、視覚障害者への理解を市民に深めてもらうために歌づくりを思い立ち、約2か月がかりで作った100点余りの内47点を選んで「視覚障害いろは歌」としました。
「引く手より 貸してください 肩と腕」 「イスの位置 背もたれ座面 教えてね」 「分かれ道 教えてもらえる 人を待つ」など。
この「視覚障害いろは歌」は、一覧にしたものを東大和市役所で配布しているほか、同市のホームページ内の「障害者理解促進事業」からpdfファイルをダウンロードすることもできます。
問い合わせ先:東大和市障害福祉課(電話042−563−2111)
◆副音声付きプラネタリウム
山梨県甲府市にある山梨県立科学館スペースシアターで、7月12日(日)までの午後2時45分〜3時30分に、副音声・字幕付きのプラネタリウム番組「きみが住む星」(池澤夏樹原作)が上映されています。
美しい月明かりに誘われて潜った海のこと、降り続く雨から思いを巡らせたこと、世界一宇宙に近い天文台で気付いたことなど、世界中を旅する中で出会った景色や体験を、旅人の手紙を通して、地球やいのちの存在の奇跡を伝える内容です。
山梨へ旅行に行かれる方は、お立ち寄りになってはいかがでしょうか。
料金:一般入館料510円・観覧料310円、小中高生入館料210円・観覧料120円、幼児(3歳以上)入館料無料、観覧料120円。土曜日は高校生以下の入館料は無料。
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館、翌日休館)。
4月7日、8日、6月23日〜26日は臨時休館。
問い合わせ先:山梨県立科学館(電話055−254−8151)
◆福祉と医療の狭間における視覚障害者への配慮に関する意見交換会
1月29日、東京・西早稲田の日本盲人福祉センター研修室において、第4回「福祉と医療の狭間における視覚障害者への配慮に関する意見交換会」が開催され、3つの議題が審議されました。
出席者は、厚生労働省の障害福祉課と自立支援振興室から計4名、日盲連から竹下義樹会長、鈴木孝幸副会長、新城育子女性協議会会長、同前田美智子副協議会長、松永秀夫同行援護事業所等連絡会会長。
議題1の「看護補助者の業務範囲の確認と障害特性の理解の教育の実施」において、看護補助者の業務範囲は、大きく3点、生活環境にかかわる業務、日常生活にかかわる業務、診療にかかわる周辺業務があることが確認されました。
そのうち、日常生活にかかわる業務において「食事に関する世話」「運動・移動に関する世話」「安全・安楽に関する世話」があげられており、その業務の範囲において入院した視覚障害者の身の回りの世話ができると思われるため、今後病院側がこの業務を遂行するよう働き掛けていくこと。
更に、看護補助者への障害特性の理解の教育の実施については、様々な方策を講ずることとし、概ね3時間程度の講義を看護師等に行うことを検討することになりました。
議題2では、自治体が聴覚障害者等に実施している「入院時のコミュニケーション事業」と同様に、視覚障害者への支援を実施する場合、どのような方策があるかを検討。
その結果、入院している視覚障害者の代読・代筆についての支援は、地域生活支援事業の中の「意思疎通支援」において実施の可能性があるため、今後周知していく事としました。
議題3「単身の視覚障害者が入院した際に自宅へものを取りに行くことの方策」については、視覚障害だけに特化した問題ではなく、一人暮らしの者全体に係る問題として今後更なる検討を行うとして、終了しました。
続いて新着情報をお届けします。
◆RP・よし子の部屋
網膜色素変性症交流サロン「RP・よし子の部屋」は、毎月第3土曜日に開かれていますが、3月21日が春分の日で会場がお休みのため、28日に開催されます。
時間はいつも通りの午後1時から4時です。
会場は、日本ライトハウス情報文化センターの4階会議室で、入退室自由、参加費も無料です。
自由におしゃべりを楽しんだり、情報交換するなど、RPの仲間と気軽にふれ合える場です。
情文に来られた時などにぜひお立寄りください。
問い合わせ先:大阪支部事務局の松本さん(電話090−7343−8980)
◆町屋カフェ・さわさわで無料ライブ
毎週月曜日は、さわさわ音楽デー「島唄なひととき」が開催されます。
3月は、9日、16日、23日の3回で、時間は午後2時15分〜3時15分。
玉城忍(たまきしのぶ)さんによる沖縄の島唄や三味線を、おいしいお茶を飲みつつ楽しみませんか?
ライブは無料ですが、さわさわへの寄付となる“投げ銭”は大歓迎です。
さわさわへは、京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅下車、ゼスト御池9番出口から徒歩3、4分です。
問い合わせ先:町屋カフェ・さわさわ(電話075−744−1417)
今月の耳より情報は以上です。
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