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耳より情報(2015年4月号)  


◆バリアフリー2015

インテックス大阪で開催される「バリアフリー2015」に、日本ライトハウスが「目の見えない方・見えにくい方のための用具・機器展示コーナー」を出展します。
4月16日(木)〜18日(土)の3日間、午前10時〜午後5時まで、拡大読書器や単眼鏡、点字ディスプレイ、しゃべるテレビ、ICレコーダーなど最新の機器を触って体験できます。
また、18日の午後3時〜4時には、ワークショップ「目の見えない・見えにくい人にも伝えたいiPhone活用セミナー」も開催されます。
会場:インテックス大阪1号館(大阪市営南港ポートタウン線「中ふ頭駅」下車、徒歩約5分)
入場:無料
尚、展示コーナーの「ガイドブック」(点字、デイジー、大きめの活字、Eメール版)を希望者には無料で送ってもらえます。
問い合わせ先:日本ライトハウス情報文化センター総務係(電話06−6441−0015) 


◆みんぱくウィークエンド・サロン「身体でみる異文化」

2013年8月から2014年3月までシカゴで在外研究を行っていた国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎氏が、その記録をまとめた本「身体でみる異文化 目に見えないアメリカを描く」を刊行しました。
この新刊書の魅力を広瀬氏が概説するとともに、アメリカ滞在時の「聴く=受信」「語る=発信」のエピソードを紹介します。
また、本の表紙には南北アメリカ大陸と北米の触図が入っていますが、この「さわる表紙」製作の裏話も披露される予定です。
「聴く」と「語る」の相互作用から生まれるユニークな「聴き語り」の世界をお楽しみください。
日時:4月26日(日)午後2時30分〜3時30分(予定)
場所:国立民族学博物館の本館2階展示場(ナビひろば)
参加:展示観覧券が必要ですが、障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料
申し込み:不要
問い合わせ先:みんぱく広報企画室広報係(電話06−6878−8560) 


◆オンキヨー世界点字作文コンクール作品募集

オンキヨー株式会社と毎日新聞社点字毎日、公益財団法人・日本教育科学研究所が主催する「第13回オンキヨー世界点字作文コンクール」の作品を募集しています。
対象は点字使用の身体障害者手帳1、2級の視覚障害者ですが、活字応募もできます。年齢は問いません。
応募は未発表の作品で、1人1点です。
テーマは点字や音楽を通して生き方が変わった体験、国際交流や平和への思いなど。
今回から、視覚障害者の思いを歌として発信できるよう、「作詞賞」が新設されました。視覚障害者の家族、学校・職場や地域で視覚障害者と接する方の作文も「サポートの部」で募集しています。
作品の分量は、点字は32マス120行以内、墨字は2000字、作詞賞は1曲の歌におさまる程度。
締め切りは5月31日(消印有効)。発表は11月1日の予定です。
最優秀オーツキ賞(1編、20万円)をはじめ、成人(優秀1、佳作1)、学生(優秀1、特別賞1)、作詞(1)、サポート(優秀1、佳作1)の計8編を選び、全員にミニコンポが贈呈され、表彰されます。
入選作品は海外の入選作とともに点字作品集にし、全国の図書館等に贈呈されます。
問い合わせ先:点字毎日(電話06ー6346ー8386) 


◆音声版「日本のコナモンってこんなにあるんだ!」

すこやか食生活協会は、視覚障害者の食生活をサポートする活動をしています。
「声の食生活情報」を毎月無償で提供したり、ホームページ「すこやか食生活ネット」で、食事の献立のヒントとなるレシピを多数紹介しています。
また、視覚障害者向けに粉もの料理を紹介するデイジー版CDも作成していて、その内容をホームページで聴くことができます。
日本各地に伝わる粉もの料理。ラーメン・うどん、お好み焼きにたこ焼き、おまんじゅうなどなど、約90のコナモンが地方ごとに紹介されています。
さらに、家庭で作れるお手軽・時短エコレシピも7品紹介されています。
すこやか食生活ネット「日本のコナモンってこんなにあるんだ!」のURL
http://www.sukoyakanet.or.jp/konamon/local.html  


◆ボディーソープの容器に触って分かるライン表示

花王株式会社は、4月に改良新発売する「ビオレu」ボディウォッシュの容器に、目の不自由な方でも全身洗浄料であることが識別できるよう、新たに「触覚識別表示」を採用します。
容器ポンプの頭頂部と容器側面に「一直線状の触覚記号」を付け、触った感触でシャンプーやリンスと識別できるようになります。
花王では、他の商品にも順次導入する予定です。
シャンプー等の触覚識別表示については日本工業規格(JIS)で規定されていて、シャンプーのギザギザ状のきざみに対し、全身洗浄料には「一直線状の触覚記号」(通称:ライン)を付加することが推奨されています。 


◆新品種の桜を視覚障害者に寄贈

桜の香りで目の不自由な人にも春の訪れを感じてほしいと、神奈川県南足柄市の農園経営・古屋富雄さんは、自ら開発した桜の品種「春めき」を視覚障害者のために寄贈する活動を始めました。
「春めき」は2000年に品種登録され、一般的な「ソメイヨシノ」に比べ香りが強い早咲きの桜です。
3月中旬から下旬に咲くため「卒業生を送る桜」として評判で、古屋さんは全国の小中学校に寄贈しています。
苗木は無償で提供され、神奈川県内は同県造園業協会がボランティアで輸送や植樹作業に協力しますが、県外は輸送費などの負担が必要です。
問い合わせ先:古屋さん(電話090ー7849ー9200) 


◆サプリ・食品と薬の飲み合わせに注意

サプリメントは「普段の食事で不足しがちな栄養を補うこと」を目的としていますが、薬との飲み合わせによっては注意が必要な相互作用が起きる可能性があります。
例えば、マグネシウム・アルミニウム・鉄・ウコンなどのミネラルを一部の抗菌薬と一緒に飲むと、薬・サプリともに吸収されにくくなってしまいます。
体にカリウムをためこむ作用がある降圧剤・利尿薬とともに、カリウムを多く含むサプリを飲むと「高カリウム血症」になり、体がしびれるなどの症状が出る恐れがあります。
ガラナなどカフェインを含むサプリや、市販のドリンクも要注意。
一部の抗うつ剤や抗菌薬とともに飲むと、カフェインの血中濃度が高くなり過ぎ、ごくまれに不整脈を招く可能性があるという報告もあります。
また、カフェインを含む市販のかぜ薬や鼻炎薬と重複して飲むと、薬が効き過ぎる恐れもあります。
食品では、グレープフルーツが一部の降圧薬の作用を強めてしまうことや、納豆の中に含まれるビタミンKが抗凝固薬の作用を弱めてしまうことが知られていますが、青汁やクロレラなども同様の作用をします。
意外なのが、チーズやワインと抗結核薬などの組み合わせ。
食品に含まれるチラミンという物質が薬によって代謝されにくくなるため、動悸、発汗などが起きる恐れがあります。
また、脂に溶けやすい薬をバターなどの高脂肪食品と一緒に飲むと、血中濃度が上昇することも。
炭酸飲料とニコチンガムを併用すると、ガムの効果が薄れる可能性があります。
海外では抗うつ作用があるとされ人気のハーブ「セントジョーンズワート」は、経口避妊薬や抗てんかん薬などと多数の相互作用が報告されています。
薬との相互作用は膨大な組み合わせがありますので、かかりつけ薬局やサプリ販売大手が設けている相談窓口で飲み合わせについて相談することも大切です。
サプリに関する相談窓口:ファンケル(フリーダイヤル 0120−750−210)、DHC(フリーダイヤル 0120−575−368) 


今月の耳より情報は以上です。


 

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