耳より情報(2015年5月号)
◆視覚障害者向け「傾聴ボランティア養成講座」
傾聴ボランティアとは、「聴く」ことに特化したボランティアです。
話すことと聴くことは人とのコミュニケーションの基本です。
聴くことにもコツがあります。
話し手の口を軽くするのも重くするのも聴き手次第。
そして、聴くことが誰かの援助になります。
聴き方の基本から意義、なぜ聴くことが援助になるのかなどを分かりやすく学ぶことができます。
ディスカッション方式の講義と老人ホームでの実習を組み合わせた内容で、全6回の講座です。
視覚に障害があっても何かやってみたい、コミュニケーションスキルを上げたい、人の相談や悩みを上手に聴きたい、何か社会参加したいなどご興味のある方はぜひご参加ください。
開講日:6月8日・15日・22日・29日・7月13日・27日(いずれも月曜日)の全6回
時間:午前10時〜午後4時(昼12時〜午後1時半は休憩)
場所:京都ライトハウス地下研修室3、午後は盲人養護老人ホーム船岡寮
募集定員:5名
受講料:7000円
申し込み締切:5月25日(月)
問い合わせ先:岩田麻里さん(電話090−4143−3934)
◆第9回神戸ライトセンターまつり
視覚障害者のトータルサポートを協働して行っているボランティアとNPOの活動紹介や、楽しいイベントを行います。
音声パソコン体験や点字体験、近くの公園を歩く伴歩体験などもあります。また、朗読劇やミニコンサートもお楽しみください。
日時:6月7日(日)午後1時30分〜4時まで
会場:中山記念会館内「神戸ライトセンター」(阪急「春日野道駅」から徒歩約10分)
入場:無料
問い合わせ先:神戸ライトセンター運営協議会(電話080−4024−6664)
◆六甲山の上美術館「さわるみゅーじあむ」で木彫作品展開催
以前にもご紹介しました六甲山にある「さわるみゅーじあむ」で、日本ライトハウス情報文化センター職員・小原二三夫さんの木彫作品展が開催中です。
全盲の小原さんは触って知る「触察」の達人で、昨年から始められたという木彫の作品十数点が展示してあります。
これらの作品は、自由に手にとって鑑賞することができます。
この他にも多数の触って鑑賞できる作品が常設されていますので、ぜひ常設展示もご鑑賞ください。
期間:5月31日(日)まで(木曜日定休)
開館時間:午前10時〜午後5時まで
場所:六甲山の上美術館「さわるみゅーじあむ」(六甲ケーブル山上駅から六甲山上バスで「カンツリーハウス」下車、徒歩10分)
入館料:大人1000円、子ども500円
問い合わせ先:六甲山の上美術館(電話078ー894ー2400)
◆JRPS大阪支部第12回定期総会&医療講演会
日時:6月7日(日)午前11時〜午後4時(受付は午前10時30分から、午後は12時15分から)
会場:大阪市立天王寺区民センター1階ホール(大阪市営地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」2号出口から北へ100m)
午前11時〜12時は第12回定期総会、午後1時〜4時は医療講演会「この目に確かな治療法を! 網膜色素変性症の最先端研究 網膜再生と人工網膜」を開催します。
講演1は、理化学研究所多細胞システム形成研究センター・網膜再生医療研究開発プロジェクトの万代道子氏による「iPS由来細胞を用いた網膜の再生医療」。
講演2は、大阪大学大学院医学系研究科の不二門尚教授による「人工網膜の現状」。
参加協力金:JRPS会員は無料、一般は500円、共に介助者は1名無料。
申し込み:不要。直接会場にお越しください。
問い合わせ先:大阪支部事務局の松本さん(電話090−7343−8980)
◆きんきビジョンサポート「おしゃべりサロン」
きんきビジョンサポート(KVS)では、毎月1回、役に立つ情報や日々考えていることを自由に話す「KVSサロン」を開催しています。
5月は「おしゃべりサロン」。コーディネーターは、歩行訓練士でKVSの事務局長でもある原田敦史さんです。
言いたいことがある人、みんなの話を聞きたい人など、どなたでもご参加いただけます。最近気になっていることを自由に話してみませんか?
日時:5月17日(日)午前10時〜12時まで
場所:日本ライトハウス情報文化センター4階・会議室(大阪市営地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」2号出口すぐ)
参加協力金:500円
申し込み:参加希望の方はメールで件名に「5月KVSサロン参加」と書いて、本文に参加いただく方のお名前をお知らせください。
メールinfo@kvs.cc
問い合わせ先:きんきビジョンサポート(電話070−5504−2539)
◆「葬儀マナーとしきたり バリアフリーブックレット」
社会福祉法人桜雲会は、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の助成を受けて製作した「葬儀マナーとしきたり バリアフリーブックレット」を1千部作成し、無償配布しています。
活字と点字の併記で、B5変形版68ページ、音訳版CDが1枚付いています。
本の内容は(1)通夜、(2)葬儀、(3)身内の葬儀、(4)法要と納骨、(参考)宗教別葬儀の流れ、用語集などで、視覚障害当事者の経験を元に書かれた事例も掲載されています。
盲学校や社会福祉協議会、視覚障害関連団体、葬儀場などに配布されていますが、入手を希望する個人の方にも先着200部まで無償配布されます。
問い合わせ先:桜雲会(電話03−5337−7866)
◆犯罪被害者支援用の点字リーフレット
犯罪被害に遭った視覚障害者を支援するため、京都府警犯罪被害者支援室は「点字リーフレット」を作成し、府内の全25警察署や福祉施設などに配布しました。
犯罪被害者支援室の職員が、窃盗被害に遭った視覚障害のある女性から、「どこに相談して良いか分からず苦労した」と聞いたのがきっかけで作成されました。
B5判のリーフレットは、表側に「犯罪被害に遭われた方へ」と書かれ、府警の臨床心理士が無料でカウンセリングに応じることや、裁判への付き添いなどの支援を行っていることなどを点字で説明し、裏には相談窓口の連絡先などが書かれています。
合わせて犯罪被害者支援室の職員全員が点字名刺を作成し、「これまで相談できなかった人たちにも制度を知ってもらえたら」としています。
問い合わせ先:京都府警犯罪被害者支援室(電話075−451−9111)
◆ユニバーサル旅行センター
車いすや盲導犬使用などの障害の有無や年齢などにかかわらず、誰もが参加できる旅を企画する「ユニバーサルデザイン旅行センター」が、旅行会社「クラブツーリズム」(東京都新宿区)内に発足しました。
もともと同社には、障害者専門の旅を企画する「バリアフリー旅行センター」があり、景色の見えない視覚障害者でも楽しめる「四国霊場八十八カ所お遍路旅」などを実施。
しかし、今後の超高齢社会を見据え、「らくらくツアー」などシニア層をも取り込んだ部門に衣替えしました。
ユニークな企画の一つとして、同社が掲げる「夢をあきらめない、旅をあきらめない」をコンセプトに、「一度でいいから車を運転したい」という全盲者の声に応え、5年前に始めた「視覚障害者自動車運転体験ツアー」があります。
視覚障害者が実際にハンドルを握って、1周約1.3キロの道路で、補助ブレーキ付きのオートマチック車の運転を体験できます。
助手席のインストラクターが、ハンドルを時計に見立てた「クロックポジション」で、「9時の方向」などと声で方向を指示します。
運転を体験できるこのイベントは、栃木県茂木町のレース場・ツインリンクもてぎを会場に、今年は6月26日から2日間開催される予定です。
問い合わせ先:ユニバーサルデザイン旅行センター(電話03−5323−6915)
◆古本募金「きしゃぽん」
「きしゃぽん」は、本やDVDなど使い終わったものをリサイクル換金して寄付できる新しい募金のシステムです。
仏教用語の「喜捨」と「ポンと本を募金する」をかけた造語で、埼玉県にある古本売買・物流の嵯峨野株式会社が、リサイクルで社会に貢献するために始めました。
本・DVD・CD・ゲームなど5点以上を着払いで送ると、その査定金額が全額そのまま寄付金となります。
提供する本はISBN(国際標準図書番号)がある本に限り、マンガ雑誌や個人出版の本などは送れません。
提供者が送料を負担する必要はなく、宅配業者が指定の日時に引き取りに来てくれます。
現在この募金を活用している団体は、障害者支援の「日本障害者リハビリテーション協会」、復興支援の「みんなのとしょかん」、発展途上国の医療支援の「HANDS」、子どもの教育支援の「エファジャパン」、インドの教育支援「地球の友と歩む会」など18団体です。
この中から寄付したい団体を選ぶこともできます。寄付先を指定した場合、提供者名義での寄付となります。
問い合わせ先:きしゃぽん(フリーダイヤル0120−29−7000)、または、日本障害者リハビリテーション協会総務部(電話03−5273−0894)
◆京都ライトハウスでバザー開催
毎年恒例の「情報ミニバザー」が5月30日に開催されます。
ご家庭に眠っている物がございましたら、ぜひミニバザーにご提供ください。
皆さまのご協力をお願いいたします。そして、バザー当日は掘り出し物を探しに足をお運びください。
日時:5月30日(土)午前10時〜12時までは視覚障害者専用、午後1時〜3時までは一般の方
会場:京都ライトハウス4階ホール
ご提供いただく物品:新品に限ります。大型品や書物は除きます。食料品は賞味期限が1ヶ月以上保証されるものを、衣類はタグ付きなど購入時の状態をとどめているものをお願いします。
物品の受付場所:京都ライトハウス3階の情報ステーション受付カウンター
(持込みが原則ですが、お問い合わせ確認後はご送付いただいても結構です。但し、送料はご負担願います。)
問い合わせ先:情報ステーション・バザー世話人会(電話075−462−4579)
今月の耳より情報は以上です。
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