耳より情報(2015年7月号)
◆音声色彩識別装置「にじいろリーダー」
アメディアから新発売された「にじいろリーダー」は、手のひらサイズでとても軽く持ち運びに便利な色彩識別装置で、約40種類の色を判別します。
代表的な色だけではなく、「とても濃い青」「薄い赤」など微妙な色の違いも区別。
また、光や明るいLEDの色も判別しますので、充電ランプの確認などにも役立ちます。
色を知りたい物に「にじいろリーダー」の小窓部分を当てボタンを押すと、色を読み上げます。
音量調節は4段階で、単4電池1本で使用できます。
本体の色は白で、表側に虹色のストライプが描かれています。
キーホルダーのような輪っかが虹色のリボンで付けられています。
大きさは約4.2センチ×7センチ、厚さは1.5センチ、重さは乾電池込みで約38グラム。
価格は、19800円(非課税)です。
アメディアでは、取り扱っている機器を借りて試してみることができる有料の「購入検討レンタル」があり、返却後2ヶ月以内に購入した場合はレンタル料が割り引かれます。
レンタル期間や料金などはお問い合わせください。
問い合わせ先:アメディア(電話03−6915−8597)
◆視覚障害者用時計「Tac−Touch(タックタッチ)」
有限会社アイスマップは、視覚障害者向けに皮膚への振動で時刻を伝える時計「タックタッチ」を6月に発売しました。
視覚障害者支援機器販売のラビットが販売と顧客サポートを行います。
視覚障害者用の音声式時計の場合、会議中や公共の乗り物の中では使いづらいという問題があり、これを解消するために開発されました。
時計の側面にある3つのスイッチと3種類の振動で時間を表します。
腕時計型は磁石式なのでワンタッチで簡単に装着できます。
また時刻だけではなく、アラームやタイマー機能も備えています。
腕時計型とストラップ型の2種類あり、色はブルー・ブラウン・オレンジの3色。
本体の大きさはどちらも、縦4.2センチ、横3.3センチ、厚さ9ミリ。
腕時計型のベルトの長さは25.5センチ。
重さは、腕時計型が26グラム、ストラップ型が14グラム。
コイン形リチウム電池使用で、電池寿命は、1日48回時刻を提示した場合、約2年です。
税込み価格は、腕時計型13824円、ストラップ型12960円。
問い合わせ先:ラビット(電話03−5292−5644)
◆日盲連から商品の紹介と27年度版カタログのお知らせ
「段々計量カップ」
段差付き計量カップ「段々計量カップ」は、一定の容量ごとに計量カップの直径が大きくなり、段差がついているので、注いだ液体の容量を確認できます。
500mlまで測れる大サイズと、200mlまで測れる小サイズの2種類があります。
それぞれ、電子レンジで100℃まで加熱可能で、食器洗浄機にも対応しています。
二つを重ねて収納することもできます。
500mlの大サイズは、100mlごとに段差があり、大きさは、持ち手を含んだ最大横幅が14.5センチ、最大直径が11センチ、高さが12センチで、重さは約100グラム。
価格は税込み1080円です。
200mlの小サイズは、50mlごとに段差があり、大きさは、持ち手を含んだ最大横幅が12.5センチ、最大直径が8.5センチ、高さが8.7センチで、重さは約60グラム。
価格は税込み780円です。
「ぶるっとタイマー」
カウントダウンタイマー「ぶるっとタイマー」は、時間が来たことのお知らせ方法が、「電子音」「LEDライト」「振動」の3種類から選ぶことができます。
最大99分99秒までセットすることができ、ボタン操作の際には、音で通知する設定をしたときに限り、ピッという電子音が鳴ります。
ポーズ(一時停止)、リピート(繰り返し)の機能も内蔵。
フックなどにつるすためのストラップ、立てて使用するためのスタンド、冷蔵庫などに張り付けておくためのマグネットが取り付けられています。
大きさは、縦9.8センチ、横4.8センチ、厚さ1.6センチで、重さは50グラム。
ボタン電池1個と取扱い説明のCDが付いています。
価格は、税込み2400円です。
日盲連用具購買所では、「平成27年度版・視覚障害者のための商品カタログ」を希望者に送付しています。
墨字版・デイジー版・点字版があります。
商品及びカタログの問い合わせ先:日盲連用具購買所 電話03−3200−6422、問い合わせ用メール yogu-toi@jfb.jp、注文用メール yogu-c@jfb.jp
◆町屋カフェさわさわの「ヨガレッスン」
視覚障害者を支援するNPO法人ブライト・ミッションが運営をしている町屋カフェさわさわでは、「視覚障害者と晴眼者がともに汗を流し五感を鍛える」をキャッチフレーズに、ヨガレッスンを週に1回開催しています。
レッスン料は500円で、講師のトネ・エイ先生のご厚意により全てさわさわに寄付されます。
一緒に心地よい汗を流してみませんか?
日時:毎週月曜日、午後1時〜2時
費用:1回500円
準備:動きやすい服装、ヨガマット(もしくはバスタオル)
場所:町屋カフェさわさわ2階(京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」下車、ゼスト御池9番出口から徒歩3、4分)
問い合わせ先:町屋カフェさわさわ(電話075−744−1417)
◆第41回全国盲人文芸大会作品募集
日本盲人会連合は、第41回全国盲人文芸大会の応募作品を募集しています。
作品の種類は「短歌」「俳句」「川柳」「随想・随筆」の4部門で自作、未発表の作品に限ります。
応募方法:短歌、俳句、川柳は1人3首(3句)以内、随想・随筆は1人1作品で点字32マス250行以内、墨字400字詰め原稿用紙10枚以内。
川柳の課題は「ゆっくり」と「靴」で、3句の中での使い方は自由。
参加料:短歌、俳句、川柳が1部門1000円、随想・随筆が1500円、2部門以上応募の場合はそれぞれ加算。
応募者には、応募作品を掲載した作品集(随想・随筆は入選作品のみ)が送付されます。
締め切り:7月31日(当日消印有効)
応募の際の注意点や郵送、振込などの詳細は、日盲連までお尋ねください。
問い合わせ先:日盲連文芸係(電話03−3200−0011、Eメール jim@jfb.jp)
◆視覚障害者向けiPhoneの使い方学習アプリ
ソフトバンクモバイルは、視覚障害者向けにスマートフォン(通称スマホ)の使い方を学べるアップル社のiPhone用アプリを開発、無料で提供しています。
アプリ名は「視覚障がい者向け使い方教室 for iPhone」で、App Storeよりダウンロードできます。
内容は、タッチパネルの範囲やホームボタンの位置などiPhoneの構造を理解するレッスン、画面に表示されている項目を音声で読み上げる「ボイスオーバー」を使って、iPhoneを操作するための基本ジェスチャー練習、電話の発着信や文字入力などの応用練習など。
ナレーションによる丁寧な説明を聞きながら進めることができます。
操作の感覚をつかめるまで目の見える方と一緒に利用し、指の使い方を補助してもらうことで、iPhoneの操作に慣れることができます。
また、端末に話しかけると電話をかけたり、ウェブ検索ができる機能の利用方法や、視覚障害者がスマホを使いこなすために役立つアプリ情報も紹介しています。
対応している機種は、iOS8以上のiPhone5以降です。
詳しくは、ソフトバンクショップでお尋ねください。
◆平成27年度京都府立盲学校生涯教育研修講座
京都府立盲学校理療科では、視覚に障害のあるあはき師の生涯教育研修講座を開催します。
患者の病態把握や評価方法など、一度基本に立ち戻って研修したい方を対象とした講座です。
なお、この研修会は公益財団法人東洋療法研修試験財団の認定する「生涯研修」として実施され、希望する受講者には、全講座終了後、「生涯研修会等参加証明書」が交付されます。
会場:京都府立盲学校花ノ坊校の多目的教室と第1臨床室
対象:京都府内に在住、在勤する視覚障害あはき師(定員10名程度)
講座の日程と内容(テーマ)
講座1:8月30日(日)「頸肩部の基本的構造とストレッチ」
講座2:10月4日(日)「下肢の基本的構造とオイルマッサージ」
講座3:11月1日(日)「肩関節の基本的構造とモビリゼーション」
講座4:12月13日(日)「腰仙部の基本的構造と体操法」
時間はいずれも午後1時30分〜5時まで
受講料:無料。但し「生涯研修会等参加証明書」の交付を希望する方は、証紙代及び郵送料として482円必要です。
申し込み:講座1は8月7日までに、講座2以後は各講座の10日前までに、電話またはメールにてお申し込みください。その際、氏名(ふりがな)、住所、連絡先、使用文字(墨字か点字)、免許取得年をお伝えください。
なお、申込者多数の場合は抽選となります。
申し込み・問い合わせ先:京都府立盲学校(電話075-462-5083、メール mou-s-riryou@kyoto-be.ne.jp)
◆あはき師の厚生労働大臣免許保有証
あはき等法推進協議会は、国民生活センターが公表した「手技による医業類似行為の危害」の報告書の事例を受けて、厚生労働省に有免許者と無免許者との区別がつく証標の発行を求めてきました。
その運動の結果、このほど携帯できるICカードの「厚生労働大臣免許保有証」が発行されることになりました。
費用は各団体の会員が2000円、会員外は4000円。申請の受付は8月末まで各団体にて。
平成28年3月から各団体宛に、同年4月より有効の「厚生労働大臣免許保有証」カードが送付される予定です。
お問い合わせは、各地域の加盟団体へ。
今月の耳より情報は以上です。
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