耳より情報(2015年8月号)
◆JRPS京都支部・洛楽サロン
「RP洛楽サロン」は網膜色素変性症の仲間の交流サロンです。
仲間との交流で元気になり、情報を得て生活の質を向上させ、明日への希望を持ちましょう。
今回のゲストは、落語家の鯉鮎亭(りねんてい)ボタンさんです。兵庫県在住の14歳。
酔扇の会の鯉鮎亭一門には平成25年に正式入門。最年少ながら、子供の落語コンテストでは全国大会に出場した実力派です。
当事者はもちろん、ご家族や支援者の方々も、会員・非会員を問わず、どなたでもご参加いただけます。
日時:9月13日(日)午後1時30分〜4時まで
会場:京都ライトハウス・地下研修室1、2
参加費:無料
問い合わせ先:JRPS京都支部の大菅さん(電話090−7348−3414、メールjrps-kyoto@jnics.jp)
◆カラーコーディネート講座
京都市伏見区視覚障害者の会では、8月に家庭生活訓練事業を6回開催します。
第1回と第2回は終了していますが、第3回から第6回の講座のお知らせです。
カラーコーディネーターの中村京可氏を講師に迎えて、洋服を購入する時の選び方のヒントになるカラーコーディネートを2回連続講座で学びます。
この家庭生活訓練事業は伏見区視覚障害者の会の事業ですが、他の地域の方もご参加いただけます。
第3回は8月19日(水)午前10時〜12時、「カラーコーディネート講座1回目」。
第4回は同じく8月19日の午後1時〜3時30分、「南部アイセンター見学」。
第5回は8月26日(水)午前10時〜12時、第6回は同日の午後1時〜3時30分。
「カラーコーディネート講座2回目」と「指文字、指点字、挨拶等の手話講座」の予定ですが、時間は現在調整中です。
会場:南部アイセンター2階会議室(JR奈良線みやこ路快速「城陽駅」下車徒歩5分)
申し込み締め切り:第3回・第4回は8月18日(火)、第5回・第6回は8月23日(日)です。
参加費:各日、会員300円、付添者150円
昼食:各自持参
申し込み・問い合わせ先:伏見区視覚障害者の会の田村さん(電話075−642−7115)へ。
当日のキャンセルは午前7時までに、それ以降は携帯電話080−1431−0878に連絡してください。
◆船岡寮ミニミニバザー
京都ライトハウスに隣接の盲人養護老人ホーム船岡寮が、今年もミニミニバザーを開催します。
収益金は入所者の生活に役立てられます。
ご家庭に掘り出し物や不要品などがございましたら、バザーへご提供ください。
皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
日時:9月13日(日)午後2時〜4時まで
会場:船岡寮食堂
対象品:新品に限ります。大型物品・書籍・電化製品・冷凍食品は除きます。食料品は消費期限がバザー当日から1か月以上保証されるもの。
募集締め切り:8月30日(日)まで
受け付け場所:船岡寮事務所(毎日午前9時30分〜午後5時)
問い合わせ先:盲人養護老人ホーム船岡寮(電話075−463−4649)
◆点字民報増刊号「視覚障害者にとっての福祉・介護Q&A」
視覚障害のある方に向けて、福祉や介護サービスに関する身近な情報を集めたQ&A集です。
全日本視覚障害者協議会編集の機関誌「点字民報」の増刊として発行されました。
内容は、「介護保険が優先と言われヘルパーの時間が減りました。上乗せできますか」「障害者総合支援法の福祉サービス決定の流れはどうなりますか」「視覚障害者が入れる高齢者の施設体系はどうなっていますか」など、よくある質問を30項目にまとめたもの。
点字版と音声デイジー版があり、各400円です。墨字版は売り切れました。
問い合わせ先:全日本視覚障害者協議会(電話03−6912−2541)
◆道下美里著「いっしょに走ろう」
視覚障害者がマラソンを走るには伴走を含め多くのサポートが必要です。
4月の国際パラリンピック・マラソン世界選手権(ロンドンマラソン)を3位でフィニッシュした道下さんが綴った半生記は、かけがえのない仲間との出会いの記録でもあります。
1977年、山口県下関市で生まれた道下さんの右目に異変が生じたのは、小学校4年のとき。
中学時代に角膜移植など度重なる手術を受けたが、右目の視力を失いました。
残された左目も視力が下がり始め、25歳で視力0.01以下となり、調理師の仕事を辞めました。
「失うばかり」の失意の人生は、山口県立盲学校で一変。前向きで明るい学友に刺激を受け、陸上に夢中になっていきました。
2008年からフルマラソンに挑戦を始め、2014年は3時間を切って、日本記録を更新。
2016年開催のリオデジャネイロパラリンピックの視覚障害女子マラソンでは、日本代表推薦順位1位が内定しています。
「仲間の存在があるから、マイノリティである私が生きる意味、社会における役割を見いだせた」と道下さんは語っていますが、仲間を引き寄せるポジティブなパワーと意志の力があればこそ。その魅力が、文章からひしひしと伝わって来ます。
「いっしょに走ろう」芸術新聞社発行、256ページ、税込み価格1620円。
◆京都ライトハウスの点字出版図書
「つい話したくなる世界のなぞなぞ」のり・たまみ著、全2巻、6800円(原本価格750円)
韓国の「口があっても、しゃべれないものな〜んだ?」や、オランダの「からのコップには、水は何滴入るでしょうか?」など、4000年以上前から人類と共にあるなぞなぞ。
その国のお国柄が反映されたなぞなぞは、その国の文化そのものです。つい人に話したくなる、すぐに使えるネタが77も。
個性豊かな「なぞなぞ」に驚き、笑い、呆れながらも自然に歴史や文化が頭に入ってしまいます。
先ほどのなぞなぞの答えは・・・ぜひ読んでください。
もう1冊、1988年創刊のロングセラー点字雑誌「旅」をご紹介します。
旅に関する雑誌や書籍の中から選りすぐりの記事を選んで掲載していて、読むだけで旅行気分になれます。
例えば165号の内容は、特集「気持ちよく歩ける歴史道・古道を歩く」、江戸時代に300近くあった藩を取り上げる「諸国藩遊記」、「駅そばの名店」、「世界一周食の旅」、「わくわく日本鉄道の旅」、「日本の音風景」、オリジナル旅エッセイ「編集員の旅」などの連載です。
「旅」は、偶数月発行、1冊500円、年間購読は2500円です。
問い合わせ先:京都ライトハウス・情報製作センター(電話075−462−4446)
◆難病患者への医療費助成拡大
今年1月に施行された「難病医療法」に基づき、7月から助成対象の指定難病が従来の56疾病から360疾患に拡大されました。
助成対象は全国で約78万人から約150万人に増えると見込まれています。
所得に応じた医療費の自己負担が見直され、従来の3割から2割に引き下げられました。
症状が変動し入退院を繰り返すなどの指定難病の特性に配慮し、外来・入院の区別を設定しないで、世帯の所得に応じた医療費の自己負担上限額(月額)が新たに設定。
自己負担上限額は、受診した複数の医療機関などの自己負担をすべて合算した上で適用されます。
視覚系疾患では、網膜色素変性症、アッシャー症候群、黄斑ジストロフィー、眼皮膚白皮症、中隔視神経形成異常症(ドモルシア症候群)、レーベル遺伝性視神経症などが対象となっています。
新たな指定難病の医療費助成を受けるためには、申請が必要です。
申請には、各都道府県が指定した医師による診断書が必要です。
申請方法や難病指定医のいる医療機関など詳しくは、お住まいの都道府県の窓口(保健福祉担当課や保健所など)にお尋ねください。
また、各都道府県に難病相談・支援センターもありますので、ご相談ください。
◆京都難病連の「ピア相談会」と「難病ピア相談&交流会」
NPO法人京都難病連では、同じ苦しみや悩みを持つ同病の難病患者が話を聞く「ピア相談会」を毎月開催しています。
来所相談もしくは電話相談で、開催日の3日前までに事前申し込みが必要です。
定員は各4名で、先着順です。
費用は無料です。
月によって対象の疾病が異なります。8月3日は肝炎と脊髄小脳変性症、9月7日は難病全般、10月5日は網膜色素変性症と膠原病。
日時:毎月第1月曜日の午後1時〜3時で、相談時間は1人30分です。
場所:京都社会福祉会館4階の京都難病連事務所(京都市営地下鉄東西線「二条城前」下車、徒歩6分。または、京都市営バス「堀川丸太町」下車、徒歩3分)
また、9月13日に「難病ピア相談&交流会」が開催されます。第1部は同病の人との交流と個別相談。第2部は、課題別交流会(1)就労・就学(2)病気とのつきあい方で、課題別にフリートーキングと専門家によるアドバイスがあります。
日時:9月13日(日)第1部午後1時30分〜3時、第2部3時〜4時(受付は12時45分から)
会場:ハートピア京都4階(京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、5番出口すぐ)
参加費:無料
定員:100名。先着順で、9月10日(木)までに事前予約が必要です。
予約・問い合わせ先:京都難病連(電話075−822−2691)
◆岐阜アソシア「かがり火2015」
社会福祉法人岐阜アソシア(視覚障害者生活情報センターぎふ)が主催する、独身の視覚障害男女に出会いの場を提供する催し「かがり火2015 素敵な人と素敵な時間を」が、11月14日に開かれます。
今回は一泊での開催となり、夕食後に自由に交流できるフリータイムが設けられました。
日時:11月14日(土)12時から受け付け開始、15日(日)午後3時解散
会場:生活情報センター・グランヴェール岐山(ぎざん)
宿泊先:グランヴェール岐山
参加資格:独身の視覚障害者などで、男女とも20歳〜60歳程度まで
定員:40名程度
受け付け:9月4日(金)まで
参加費:一泊三食付きで男性15000円、女性10000円、付き添いは男女とも15000円
申し込み方法:所定の申込書に必要事項を記入して郵送またはメールで送信
かがり火ホームページ:http://www.gifu-associa.com/kagaribi.html
問い合せ先:視覚障害者生活情報センターぎふ・かがり火2015(電話058−263−1310、Eメール cen-1st@gifu-associa.com)
◆第5回「見ることに不自由さを抱えている方の為のユニバーサル機器展」
「眼の会」が、見る事に不自由さを抱えている方々はもとより、当事者への情報提供のために行政・医療・介護・福祉などに関わっている方々も対象とした機器展を開催します。
多くの当事者の日頃の生活の不自由さを改善し、より快適な暮らしができるようになる事を目的とし、来て驚き!見て衝撃!使って感激!の機器を展示します。
昨年大好評だった大阪大学方式「人工網膜(人工視覚システム・網膜刺激方式)」の展示も再度行います。
その他、二人乗りの自転車の後ろに乗って、心地よい風を全身で感じる「タンデム自転車体験」や、らくらくスマートフォンプレミアムの紹介と操作体験ができる「ドコモ・ケータイお役立ち講座」もあります。
日時:9月6日(日)午前10時〜午後3時30分
タンデム自転車体験は、午前10時30分〜12時、午後1時30分〜3時。
ドコモお役立ちの講座は、1回目が午後1時より、2回目が2時よりで、事前に予約が必要です。
会場:兵庫県立総合リハビリテーションセンター・兵庫県立福祉のまちづくり研究所1階ホール
入場:無料
問い合わせ先:「眼の会」の榊原さん(電話078−921−5489)
今月の耳より情報は以上です。
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