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耳より情報(2016年6月号)  


◆視力障害者福祉センター「夏の体験見学会2016」

視覚に障害があり、あんま・はり・きゅうの免許取得に興味のある方を対象に、あんま・はりの実習体験、パソコンを利用した学習方法の紹介、施設内見学などの内容で、体験見学会が開催されます。
また、施設利用に関する個別相談コーナーもあります。
日時:7月28日(木)午前10時30分から(受付は10時から)
会場:京都府立視力障害者福祉センター(京都市バス「糺ノ森」下車すぐ)
内容:午前10時30分から施設紹介、11時45分から昼食(センターの昼食を体験、メニューはミックスフライ)、12時30分から体験コーナー(あんま・はりの実習体験、パソコン用画面読み上げソフトの紹介、施設・宿舎内見学など)、午後1時30分から個別相談
参加者には過去の「入所試験問題」とセンターに関する「Q&A集」が進呈されます。
参加対象者:身体障害者手帳(視覚障害)を交付されている方、または交付見込みの方で、あんま・はり・きゅうの免許取得に興味のある方。
参加費:無料
申し込み締め切り:7月20日(水)ただし、応募者多数の場合は早めに締め切ることがあります。
問い合わせ・申し込み先:京都府立視力障害者福祉センター(電話075ー722ー8203、体験見学会専用メール siryokutaiken@ksj.or.jp) 


◆「アイシー ワーキング アワード」

ヒトiPS細胞を使った世界初の移植手術に成功した理化学研究所・高橋政代プロジェクトリーダーが提唱する「アイシー運動」は、「社会から支えられる」側だった視覚障害者に「社会を支える」側になってもらうことを目的としたプロジェクトです。
この「アイシー運動」が、見えない・見えにくい人の「就労」に関する事例やアイデアを募集し、表彰するコンテスト「アイシー ワーキング アワード」を創設しました。
このコンテストを通じて、視覚障害の正しい認知を広め、雇用の拡大につなげていくことを目指しています。
視覚障害者がどのように働き、企業で活躍しているのかの「事例部門」と、どのようにすれば働け、どのような仕事や分野ならば活躍できるのかの「アイデア部門」の2つのテーマを設置し、企業や一般から広く募集しています。
優秀な事例と評価された企業・団体、視覚障害のバリアバリューを生み出すアイデアには、11月頃「グランプリ」「合理的配慮賞」「バリアバリュー賞」などが顕彰されます。
応募は9月30日(金)まで、公式ホームページなどで受け付けています。
ホームページ http://isee-movement.org/  


◆「お坊さんめくり」

京都ライトハウス情報製作センターから、百人一首シリーズとして、点字の読み札をリング綴じにした「点字リーフ・新小倉百人一首」などが発売されています。
その第4弾として、点字付きの坊主めくり札「お坊さんめくり」が発売されました。
見えなくても、晴眼者と一緒に楽しく遊べます。
1セット(100枚)の税込価格は1500円で、送料が別途必要です。
問い合わせ先:情報製作ステーション(電話075−462−4446) 


◆京都府南部サテライト事業

京都府南部にお住まいの方を対象に、相談や情報提供、各種訓練(点字・パソコン・プレクストーク・白杖の使い方など)を実施します。
午後は「福祉サービスや生活の工夫」について学習する参加フリーのサロンも開催します。皆さん集まって、楽しく学びましょう!
日時:6月22日(水)午前10時30分〜午後3時
内容:午前10時30分〜12時は、個別相談や各種訓練(予約が必要です)、午後1時〜3時はサロン
会場:山城北保健所 大会議室(JR宇治駅から南西へ約300メートル)
参加費:無料
予約・問い合わせ先:京都ライトハウス鳥居寮(電話075−463−6455) 


◆神戸ライトサロン開催

今回のミニ講座は、視覚障害当事者の長谷川伸介さんより歩行訓練や音声パソコンの利用についてのお話しです。講座終了後は、小グループに分かれての交流会です。
日時:6月25日(土)午後1時30分〜4時30分
会場:中山記念会館2階多目的室(阪急「春日野道駅」から北西へ、または神戸市営地下鉄「新神戸駅」から南東へ、徒歩約10分)
内容:第1部は午後1時30分からミニ講座「ひとりで歩く喜び」(講師・長谷川治療院の長谷川伸介氏)、第2部は午後2時45分から小グループに分かれての交流会
参加費:無料
定員:30名(スペースの関係上、事前予約制です)
問い合わせ・申し込み先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912) 


◆KVSサロン

きんきビジョンサポート(KVS)の6月のサロンのテーマは落語です。
出演は、視覚障害のある半丸亭寿近(せみまるていじゅにあ)こと吉川隆史氏と、KVSのスタッフでエクセル亭さく作こと大森敏弘氏です。
日時:6月19日(日)午前10時〜12時
場所:大阪駅前第2ビル5階の大阪市立生涯学習センター第4会議室(JR「北新地駅」より徒歩1分、「大阪駅」より徒歩10分)
問い合わせ先:KVS(電話070−5504−2539) 


◆日本福祉放送「心のうた」

歌で心を安らかにする活動を続けている伊丹市のNPO法人「スノーエンジェル」が5月5日、視覚障害者向けラジオ「日本福祉放送(JBS)」で担当している番組「心のうた」をいたみホールで公開録音しました。
スノーエンジェルの安永郁子理事長は2005年、乗馬中の事故で一人娘の由理子さん(当時13歳)を亡くしました。
一時は家に引きこもりましたが、死別の悲しみに寄り添う「グリーフケア」を通じて、大阪教育大付属池田小学校の児童殺傷事件の遺族に支えられ、2010年にNPOを設立。
大学で学んだ声楽の活動を再開しました。
スノーエンジェルは、同じ伊丹市の視覚障害者団体「ファーストウインドの会」と交流があったことから、約1年半前からJBSで「心のうた」を担当しています。
この日は第43回、第44回分を初めて公開で録音。
「ハナミズキ」と「切手のないおくりもの」の2曲をNPOのメンバーや会場に集まった約100人が歌い、安永さんが歌詞の解説やアドバイスをしました。
第43回の放送は6月6日〜19日、第44回は6月20日〜7月3日で、毎日午前8時〜8時半と月、水、金、日曜日の午後3時〜3時半にJBSのウェブサイト(http://www.jbs.or.jp)などで聴くことができます。 


◆「馬場村塾」の動画公開

「馬場村塾」は、月に一度、東京の高田馬場で開催されていて、視覚障害に関わる人々が自身の試みや日々の取り組みについて発表する機会として活用されています。
この塾は、読書工房代表の成松氏と桜雲会の甲賀氏が声掛け人となり、2015年4月から始まりました。
視覚障害当事者、特に比較的若い世代からの発信の場を設けていくことと、視覚障害者に携わる方々の横のつながりを促進することを主な目的としています。
会員制ではなく、世代や所属を越えた個人ベースのプレゼンテーションの場ですので、視覚障害にかかわるテーマに関心のある人であれば、誰でも参加できます。
2月26日に開催された第11回馬場村塾の動画(約1時間30分)が公開されています。
テーマは「障害者差別解消法を考える」、講師は大胡田誠弁護士です。
URLは、https://www.youtube.com/watch?v=6thfRQSK5Go&app=desktop
「馬場村塾」「YouTube」のキーワードでも検索できます。 


◆「触知案内図の内容、形状及び表示方法」の国際規格

製品や建物、サービスなどを、高齢者や障害者、海外からの旅行者など、多様な人々にも使いやすくなるように工夫するデザイン手法を「アクセシブルデザイン」といいます。
この「アクセシブルデザイン」の実践に役立つ日本発の国際規格として、「触知案内図」の規格が発行されました。
視覚障害者の移動を支援する「触知案内図」も近年広く活用されるようになりました。
しかし、触覚で理解しやすい案内図の条件は、印刷された案内図のそれとは大きく異なることから、利用者が誤読し安全な移動を妨げることが問題として考えられました。
今回、日本からの提案で発行された国際規格は、「ISO19028 アクセシブルデザイン−触知案内図の情報内容、形状及び表示方法」という名称です。
視覚に障害のある人々の安全で円滑な移動を支援するために、公共交通機関や公共施設等に設置される触知案内図を適切に作成するための条件を規定しています。
規格のポイントは、触知案内図の構成と表示する情報項目の原則、寸法と設置方法、触知図形や触知記号、点字・拡大文字などの表示方法、製造に適した素材など。
触知案内図は、言葉だけでは伝わりにくい情報を視覚に障害のある人にも伝えることのできる、有効な手段の一つです。
今後、この国際規格に準拠したわかりやすく有用な触知案内図が世界で普及することが期待されます。 


今月の耳より情報は以上です。


 

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