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耳より情報(2017年4月号)  


◆スルッとKANSAI「特別割引用ICカード」

今まであった障害者割引の磁気式カードの発売が中止になりましたが、このカードに相当するICカードが発売されています。
身体障害者および知的障害者の方が、スルッとKANSAI協議会加盟のICカード取扱事業者すべてで利用できる割引プリペイドカードです。
この特別割引用ICカードを使って電車やバスに乗車する際は、今まで同様、本人と介護者の二人一緒での利用になります。
申し込み及び利用には、旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄の区分に「第1種」と記載された身体障害者手帳または療育手帳が必要です。
ひとり1枚のみの発行で、本人用カード1枚につき介護者用カードも1枚のみの発行となり、本人用カードと同時に発行されます。
新規申し込み費用や発行費用はかかりません。
ICカード取扱事業者の駅などの窓口で、「申込書」と「特別割引用ICカード手帳確認届(新規申込用)」を受け取り、カード記名人となる本人の手帳の写しなどと一緒にカードサービスセンターへ送ります。
カードは申し込みから3週間程度で届きます。
このカードは本人用カード、介護者用カードともプリペイド方式ですので、カード内に現金がチャージされていないと利用できません。
利用の際は、駅やバス車内でICカードに現金をチャージしてください。
問い合わせ先:スルッとKANSAI特別割引用ICカードサービスセンター(電話06−6258−3671) 


◆JR大阪駅6番のりばに可動式ホーム柵設置

JR西日本では、ホームの安全性向上を目指して、大阪駅の神戸線ホームに「可動式ホーム柵」の設置工事を進めていましたが、4月22日(土)の始発列車から使用開始することになりました。
設置箇所は尼崎方面の普通列車が発着する6番のりばで、設置タイプは扉が左右にスライドする可動式ホーム柵です。
柵の長さは約140メートル、開口部分は約2.9メートル、高さは約1.3メートル。
問い合わせ先:JR西日本お客様センター(電話0570−00−2486) 


◆バリアフリー2017

大阪南港で開かれる西日本最大級の総合福祉展「バリアフリー2017」で、日本ライトハウスが「目の見えないかた・見えにくいかたのための展示コーナー」を開催します。
日時:4月20日(木)〜22日(土)の3日間、午前10時〜午後5時
会場:インテックス大阪5号館(大阪市営ニュートラム南港ポートタウン線「中ふ頭駅」より徒歩約5分)
出展:インサイト(拡大読書器)、インテック(音声腕時計)、カトレア・サービス(点字プリンタほか)、QDレーザー(網膜走査型アイウェア)、シナノケンシ(デイジー再生機)、新華情報システム(点字プリンタ等)、東海光学(遮光眼鏡)、トーワ(歩行誘導マット)、ナイツ(拡大読書器)、日本テレソフト(拡大読書器ほか)、三菱電機(しゃべるテレビほか)、メガネスーパー(ルーペ等)、盲導犬訓練所(盲導犬体験とチャリティグッズ)、日本ライトハウス(音声PC、白杖、日常生活用具ほか)
セミナー:4月21日(金)午後0時30分〜1時30分、国立研究開発法人理化学研究所・多細胞システム形成研究センター研究員の仲泊聡(なかどまりさとし)医師による「iPS細胞による網膜再生とロービジョンケア」
展示コーナーのガイドブックは、点字版・デイジー版・大きめの活字版・Eメール版が製作されていて、希望者には無料で送ってもらえます。
問い合わせ先:日本ライトハウス情報文化センター総務係(電話06−6441−0015) 


◆第15回チャレンジ賞・サフラン賞候補者公募

社会福祉法人視覚障害者支援総合センターでは、第15回「チャレンジ賞(男性)」「サフラン賞(女性)」の候補者を募っています。
対象は視覚障害のある、30代までの男女で身体障害者手帳所持者。自薦・他薦は問いませんが、職業自立していて視覚障害者の文化向上と福祉増進に寄与しようとしている気迫と体力と人間味のある人を募集しています。
応募用紙は視覚障害者支援総合センターホームページの「応募のご案内」からダウンロードするか、電話・FAX・Eメールのいずれかで請求し、必要事項を記入の上、推薦文を添えて提出してください。
締め切りは5月31日必着です。
受賞者各1名を決定後、6月末までに本人に通知すると共に同センター発行の月刊「視覚障害」「支援センターだより」で公表されます。
受賞者には賞状と賞金50万円が贈られます。
応募書類の請求・問い合わせ先:視覚障害者支援総合センターの担当・星野さん(電話03−5310−5051、メール mail@siencenter.or.jp)
ホームページ http://www.siencenter.or.jp/chasaf/chasaf-oubo.html  


◆オンキヨー点字作文コンクール作品募集

オンキヨー株式会社、毎日新聞社点字毎日、公益財団法人「日本教育科学研究所」主催による「第15回オンキヨー世界点字作文コンクール」の作品を募集しています。
国内の部は、視覚障害者を対象に、テーマは自由。点字や視覚障害を通じて体験に基づく作品を募っています。
「サポートの部」はどなたでも応募可能。
視覚障害者の家族、友人だけでなく、町で出会った視覚障害者との出来事から考えたことなども歓迎。
作詞賞受賞作は今回も、作編曲家の徳永暁人さんが曲をつけます。
入選作品は海外の入選作品とともに作品集にし、全国の図書館などに贈られます。
また英語点字版は世界各国に寄贈されます。
応募作品:作文は点字の場合は32マス120行以内、活字の場合は2000字以内、作詞は1曲の歌に収まる程度
締め切り:5月31日(消印有効)
発表:11月1日予定。「作文」最優秀オーツキ賞には賞金20万円と記念品が、「成人の部」(優秀、佳作)、「学生の部」(優秀、特別賞)、「サポートの部」(優秀、佳作)、作詞賞にも賞金や記念品が贈呈されます。
募集要項の請求・問い合わせ先:点字毎日「点字作文コンクール」係(電話06ー6346ー8386) 


◆「もしもぼくがぼくでなかったら」配信

昨年の「オンキヨー世界点字作文コンクール」の作詞賞に、東京都の田崎博基さんの「もしもぼくがぼくでなかったら」が選ばれ、その受賞作を徳永暁人さんが作曲しました。
「e−onkyo music」で、この曲がハイレゾ音源で配信されています。
徳永さんは「この歌詞のすごさは自分を受け入れるところ。水が滴り落ちるような静かな強さ」と語り、すぐに「このテンポ、このコードで」とメロディーが湧いたそうです。
徳永さんによる美しい楽曲をぜひお聴きください。
ホームページ(http://www.e-onkyo.com/)から「徳永暁人」で検索してください。
http://www.e-onkyo.com/search/search.aspx?q=%e5%be%b3%e6%b0%b8%e6%9a%81%e4%ba%ba
また、大阪北浜のオンキヨーカスタムIEMポップアップストアでは試聴ができます。電話(06−6226−7017)で事前に予約してください。 


◆ラジオ日本「わたしの図書室」がデイジーに

ラジオ日本で毎週木曜日に放送されている朗読番組「わたしの図書室」が、放送終了後、戸山図書館でデイジーに編集され、サピエ図書館などを通して全国の視覚障害者に貸し出されています。
東京の戸山図書館との連携事業によるもので、ラジオ番組がそのまま録音図書の一部として音源提供されるのは全国でも初めてのことです。
放送開始から10年を迎える「わたしの図書室」は、日本テレビアナウンサーの井田由美さんと声優の羽佐間道夫さんによる朗読番組として放送中。
明治・大正・昭和の名作から現代作家の話題作まで、小説、随筆、詩歌と幅広いジャンルの図書を題材に「耳の読書」を届けています。
作品は、浅田次郎「角筈にて」、谷崎潤一郎「刺青」、永井荷風「あめりか物語」、林芙美子「ふしぎな岩/亀さん」、織田作之助「姉妹」など。 


◆「視界良好2 視覚障害の状態を生きる」河野泰弘著

注目された前著「視界良好 先天性全盲の私が生活している世界」の刊行から10年。
河野さんは現在、点字・手話・触手話・指文字・指点字・手書き文字・音声などを場面に応じて使いこなし、盲ろう者向けの通訳・介助者として活動しています。
4月21日に刊行される「視界良好2」は、第1部で事物や他者とのコミュニケーションを通じて「見ること」をいかに獲得し良好にしてきたかを記述。
続く第2部で、現在の自分を見つめ直しつつ、人とのつながり、自身の就活、社会問題など、その解決について抱いている思いを綴っています。
北大路書房刊、184ページ、税込み価格1620円です。 


◆「てんじ手作り絵本 つたえちゃ王」

社会福祉法人桜雲会から点字を併記したバリアフリー絵本「てんじ手作り絵本 つたえちゃ王」(文・金子修、絵・ちふゆ)が発行されました。
明るい王さまと一緒に、点字が伝える情報の大切さ、人との出会いから広がる世界のことなどが、楽しく学べる絵本です。
既刊の「ためしちゃ王」と「みつけちゃ王」も好評発売中です。
価格はいずれも税別2800円、価格差補償制度を利用すると560円です。
問い合わせ先:桜雲会(電話03−5337−7866) 


今月の耳より情報は以上です。


 

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