耳より情報(2017年5月号)
◆4しょく会春のイベント「目的のためには手段を選ぶ 『O・M・Y』世代間対話で解き明かす視覚障害者の生き方」
今回のテーマは「世代間対話」です。
伝統的な三療以外の新職業を求め、多様な分野でパイオニアとなったオールド世代(O)は、「オールドだけどオリジナル」。
バリアフリー・共生などが定着する時代に生まれ育ち、自分の存在意義・視覚障害の意味を問い続けてきたミドル世代(M)は、「ミドルだからわかるミーニング」。
そんなOM世代を経て、視覚障害の我ら・見常者の彼らという区別に囚われず、障害を意識せずに過ごすヤング世代(Y)の主張は、「“you are young”は垣根を超える合言葉」。
仕事や勉強、交友関係など世代間での違いはあるのでしょうか。
世代を超えて、視覚障害者の生き方を充実させるためには何が必要なのでしょうか。
それぞれの世代の利点を知り、学びあえる良き場となることでしょう。
日時:6月17日(土)午後1時30分〜4時45分
会場:豊中市立千里公民館3階・第1講座室
参加費:会員及び学生300円、非会員500円
集合:北大阪急行「千里中央駅」北改札口を出たところに午後1時
定員:100名(要予約、先着順)
懇親会:イベント終了後、会場近くで懇親会を行います。会費は4000円程度。当日の取り消しはキャンセル料がかかる場合があります。
申し込み:6月9日(金)までに、電話かメールで。
電話の場合は、080−2527−9383(佐木さん、平日の午後9時〜11時、または日曜の午前10時〜午後11時)に、メールの場合は、jasmine@tenjiban.com(4しょく会事務局)まで。
参加申し込みの際は、(1)名前・ふりがな(フルネームで)(2)電話番号またはメールアドレス(3)資料は点字・墨字のいずれを希望するか(4)懇親会の出欠の4点を必ずお知らせください。
◆第11回神戸ライトセンターまつり
視覚障害者のトータルサポートを協働して行っているボランティアとNPOの活動紹介や、楽しいイベントが行われます。
見えない人・見えにくい人・見える人・大人から子どもまで、みんな集まりましょう。
日時:6月4日(日)午後1時30分〜4時
会場:中山記念会館内の神戸ライトセンター(阪急「春日野道駅」、または神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約10分)
内容:神戸アイライト協会通所生とスタッフによるリコーダーのミニコンサート、毎日新聞点字毎日記者・佐木理人さんの講演「合理的配慮について」、朗読ボランティアグループ・トピアの会の「ひとり語り」、伴歩体験、音声パソコン体験、点字体験、活動団体の紹介など。
問い合わせ先:神戸ライトセンター運営協議会(電話080−4024−6664)
◆Kindle版「何とかならなかったことがないからきっと何とかなる ドイツで網膜色素変性症という難病を診断されるまで」鈴木啓三著
著者の鈴木さんが41歳の時、赴任先のドイツで、眼の難病である網膜色素変性症を診断された時の顛末を綴ったエッセイです。
日本の常識からはちょっと信じられないドイツの診察風景を交えつつ、将来への不安や関係者への告知など、本人の心の動きが触れられています。
また、世界初のiPS細胞の臨床試験を成功させた高橋政代先生の診察エピソードなども収録。
診察を受けるに従い増えていった網膜色素変性症に関する知識も収録されており、一通りの基本知識が網羅できます。
電子書籍のKindle版で、ファイルサイズは489KB、100ページ、価格は299円です。
デイジー版がサピエ図書館に登録されています。
◆書籍「幸せの連鎖☆届けます…キラキラコーチの贈り物」大脇多香子著
30代後半で網膜色素変性症という難病で失明した著者の大脇さんは、絶望し何度もつまづき立ち止まり、それでも希望を持ち続けました。
その底力の源は人の支えでした。人が大好きで、よりよい人間関係を大切に育てたくてコーチングを学びました。
大脇さんは、「人は誰でも『手に入れたい幸せ』があります。一度きりの人生、『ありたい自分』を創って一つでも多くの『出会えてよかった』を届けたい」とこの本を書きました。
自分らしい人生とは何か、どんな生き方をしたらいいのかを考え、人生の主役は自分だと、自分の人生をプロデュースするきっかけになるかもしれません。
ギャラクシーブックス出版、162ページ、税込み価格1458円。
この本は注文が入ってから印刷、製本して出荷するオンデマンド印刷のペーパーバックです。
デイジー図書はただ今作成中です。
◆盲導犬応援プロジェクト
駅で盲導犬を連れた視覚障害者がホームから転落する事故が相次いでいることなどを受け、横浜市にある盲導犬総合支援センターが盲導犬の利用者に、周囲に手助けを求める言葉を記した缶バッジを配布しています。
缶バッジは1口1000円の支援金で作られていて、バッジを付けた視覚障害者からは「声をかけてもらえる機会が増えた」と好評です。
直径5.7センチの缶バッジには、「『お手伝いしましょうか』の声かけをお願いします」という文字と共に、盲導犬のイラストが描かれています。
また、バッジに気付いてもどう手伝えばいいのか分からない人のために、盲導犬利用者への声かけや手助けの方法を紹介したパンフレットも作成し、イベントで配布したり、ホームページで公開したりしています。
この盲導犬応援プロジェクトには、1口1000円から、WEBもしくは電話でも参加申し込みができます。
支援者には、盲導犬サポーターをアピールできる直径3.2センチのミニ缶バッジを1口につき1個プレゼントされます。
問い合わせ先:盲導犬総合支援センター(電話045−949−0323)
ホームページ http://www.goguidedogs.jp/
◆「ホーム転落をなくす会」がホーム転落防止の啓発チラシ作成
ここ数年、視覚障害者のホーム転落死亡事故が続いています。
また死亡につながらずとも転落を経験している方は、単独で移動している視覚障害者の半数というデータもあります。
ホーム柵や鉄道会社職員が対応するということで事故を減らすことはできますが、限界もあります。
「ホーム転落をなくす会」は、ひと声をかけるという社会運動を行うことでホーム転落事故をなくしたいとこのプロジェクトを始めました。
資金はインターネットで参加を呼びかけるクラウドファンディングで募り、ホーム転落を防止させるチラシを作成し、ホーム転落防止の普及・啓発をします。
チラシには、「あなたのひと声が目の見えない人の命を救います」と書かれています。
点字ブロックを通り過ぎ、ホームの端に近づいている盲導犬ユーザーに、「盲導犬の人、とまって! あぶない!」と声をかけている様子や、「止まって!あぶない!」と腕をつかんでいるイラストと共に、「事故になる直前の緊急時のみ、腕をつかんでも構いません」という説明、「何かお手伝いしましょうか」と白杖を持って歩いている人に声をかけている場面、「命の危険がある時以外は、いきなり腕や杖をつかまないようお願いします」という説明なども書かれています。
このチラシをご希望の方は、わいわいネットまでご連絡ください。
(電話075−231−4388 京都YMCA)
「ホーム転落をなくす会プロジェクト」
https://readyfor.jp/projects/stop-home-jiko
◆大阪駅7番のりばで可動式ホーム柵を使用開始
JR西日本はホームの安全性向上をめざして「可動式ホーム柵」の設置を進めていますが、この度大阪駅のJR京都線ホームに可動式ホーム柵が設置されました。
設置箇所は京都線の大阪駅7番のりばで、京都方面の普通列車が発着する側です。
5月27日(土)の始発列車から使用開始されます。
◆青い鳥葉書の無償配布受け付け中
日本郵便株式会社は、重度障害者向けに青い鳥をデザインしたオリジナル封筒に通常郵便葉書を入れた「青い鳥郵便葉書」を無償で配布しています。
今回から5月15日発行予定の新料金額(62円)の通常郵便葉書を配布。葉書は、通常郵便葉書の「くぼみ入り」「無地」「インクジェット紙」か、通常郵便葉書胡蝶蘭の「無地」「インクジェット紙」のいずれか1種類を選択します。
「くぼみ入り」は、上下・裏表が分かるように、表面左下に半円形のくぼみを入れたものです。
対象:重度の身体障害者(1級または2級)と、知的障害者(療育手帳にAまたは1度、2度と表記されている方)
受け付け期間:7月11日まで
配布枚数:1人につき1種類を20枚
申し込み:簡易郵便局を除く最寄りの郵便局に、身体障害者手帳または療育手帳を提示して申し込みます。代理人や郵送でも申し込めますので、郵便局でお尋ねください。
葉書の送付:6月1日以降、最寄りの郵便局から郵送。但し、6月1日以降に窓口で直接申し込んだ場合は、その場で受け取ることもできます。
◆「お伊勢さん菓子博」で触図を配布
伊勢市にある三重県営サンアリーナとその周辺で開催されている「第27回全国菓子大博覧会・三重 お伊勢さん菓子博2017」で、NPO法人プロジェクトゆうあいが会場の触図を作成し配布しています。
触図は、A4サイズの用紙2ページで、会場内外の案内・サポートを行う「おもいやりセンター」や案内所に設置されています。
また会場入口では、視覚障害者の方へスタッフによる声かけがスムーズに行われるよう、公式キャラクターである「いせわんこ」が描かれた「おもいやりシール」を配布しています。
そのほか補助犬用トイレなどバリアフリー情報の詳細は、「お伊勢さん菓子博2017」ホームページ(http://www.kashihaku-mie.jp/)でご確認ください。
会期:5月14日(日)まで、時間は午前10時〜午後6時(最終日は午後5時まで)。
入場料:当日大人2000円のところ、障害者手帳の提示により本人と介助者1名まで1000円に割引、満65歳以上は800円。
問い合わせ先:お伊勢さん菓子博コールセンター(電話0596−63−5830)
◆京都ライトハウス情報ミニバザー
毎年恒例の情報ミニバザーが6月3日、京都ライトハウス4階あけぼのホールで開催されます。
収益は、ボランティア活動に必要な参考資料の購入等に充てられます。
ご家庭に眠っている掘り出し物がありましたら、ぜひミニバザーにご協力ください。
ご提供いただきたい品物は、新品に限ります。大型物品や書籍は除きます。
食料品は、賞味期限がバザー当日から1ヶ月以上は保証されるものに限ります。
衣類は、タグ付きなど購入時の状態をとどめているものをお願いいたします。
ミニバザー日程:6月3日(土)午前10時〜12時は視覚障害者限定バザー、午後1時〜3時は一般向けバザー
提供品の受付場所:京都ライトハウス3階の情報ステーション・受付カウンター
1階事務所では受け付けていません。物品は持込みが原則です。
ご送付の場合は事前にお問い合わせください。なお送料はご負担願います。
問い合わせ先:情報ステーション図書館バザー世話人会(電話075−462−4579)
今月の耳より情報は以上です。
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