耳より情報(2017年7月号)
◆ミュージアム・アクセス・ビュー第44回鑑賞ツアー
この鑑賞ツアーは、目の見えない人・見えにくい人と見える人とが「ことば」を使って鑑賞し、作品を介してお互いに会話を楽しむことを目的としています。
今回は、兵庫県立美術館で1989年から続く「美術の中のかたち 手で見る造形」の企画展「青木千絵展 漆黒の身体」を鑑賞します。触って鑑賞できる作品もあります。
漆塗りと人体を融合させた、独特のデザインの青木氏の作品を通して、かたちを体験しましょう。
日時:7月23日(日)午後1時〜4時30分
会場:兵庫県立美術館レクチャールーム
参加費:800円(観覧料込み)
募集人数:見えない人・見えにくい人が10名、見える人が20名
集合:JR「灘駅」改札に12時20分、または阪神「岩屋駅」改札に12時30分、直接会場へ行かれる方はレクチャールームに12時50分。灘駅、岩屋駅へはスタッフが送迎します。
問い合わせ・申し込み先:ミュージアム・アクセス・ビュー(電話080−5352−7005)名前、連絡先、障害の有無、同伴者の有無、集合場所の希望、過去の鑑賞ツアー参加の有無をお伝えください。
留守番電話になっていますので、必ずメッセージを残してください。折り返し連絡があります。
◆京都難病連「難病患者医療講演・相談会」
NPO法人京都難病連は、難病や慢性の病気でお悩みの方を対象に、専門医による医療講演と相談会を開催しています。
7月23日は網膜色素変性症の方を対象に、吉田眼科医院の吉田雅子先生の講演です。
日時:7月23日(日)受付は午後1時から、講演は1時30分〜2時30分、個別相談は2時40分〜4時(要予約)
会場:ハートピア京都の第4・第5会議室(京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、5番出口すぐ)
参加費:講演・相談会とも無料
申し込み・問い合わせ先:京都難病連(電話075−822−2691)
◆第58回「ロービジョンのつどい」
公益社団法人ネクストビジョンが開催している「ロービジョンのつどい」は、目が見えにくい方・見えない方とそのご家族が病気のことだけではなく、日々の生活の中で困っていることや悩みごとを相談し、話し合える場です。
今回のテーマは「将来の夢や進路を考える集い」です。
日時:7月25日(火)午後2時〜4時
会場:先端医療センター・臨床棟4階の会議室2(ポートライナー「三ノ宮駅」から神戸空港行きに乗車、「先端医療センター前駅」下車すぐ)
参加費:無料
問い合わせ・申し込み先:理化学研究所・網膜再生医療研究開発プロジェクトの山田さん(電話078−306−3305、平日午前9時〜午後5時)
◆中山視覚障害者福祉財団主催「パソコン講習会・初級コース」
初級コースは、音声によるウインドウズ・パソコンの基礎理解とキーボードの操作などを学びます。
レコーダーを持ち込んで講座内容を録音すると、自宅での学習に役立ちます。
開催日時:7月29日、8月5日、19日、26日、9月2日、16日の全6回。いずれも土曜日、午後1時30分〜4時。
会場:中山記念会館2階多目的室(阪急「春日野道駅」、神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約10分)
受講資格:視覚に障害のある方で、兵庫県在住の方(在勤・在学の方はご相談ください)。画面を見ないで音声での日本語入力に意欲のある方。パソコンをまだ始めていない方、または初心者。
参加費:4000円
定員:5名(事前予約制)
申し込み・問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)
◆国際障害者交流センター「ビッグ・アイ アートキャンプ2017」
みんなの「アリガトウ」をカタチに、世界に一つだけのステキなアート作品を楽しく一緒に作り上げる「アートキャンプ」の参加者を募集しています。
講師は水野浩世氏(絵画講師・作家)、原千草氏(造形作家)ほか。
開催日時:8月12日(土)午後0時30分〜13日(日)午後6時
参加対象者:創作に関心があり、ビッグ・アイに宿泊可能な方。介助が必要な方は介助者を同伴。補助犬同伴の方は、申し込み時にお伝えください。
定員:40名(応募多数の場合は抽選)
参加費:7500円(ワークショップ材料・宿泊・食事・傷害保険料含む)申し込み締切:7月15日(土)午後6時
問い合わせ先:共に生きる地域の絆プロジェクト委員会アートキャンプ係(電話072−290−0962)
詳しくは、ビッグ・アイのホームページ「アートキャンプ」をご覧ください。
https://big-i.jp/contents/art/detail.php?eid=00688&category=2
◆点字本「いちばんわかりやすい解剖学 すらすら読めてきっちり頭に入る」阿部和厚、三品隆司著
京都ライトハウス情報製作センター(点字出版所)発行の点字新刊本です。
唇が紫色になるのはどんなとき? ストレスでおなかが痛くなるのはなぜ? 病気など、身体の異常を理解するためには、人体の仕組みを解きほぐしていく解剖学の知識が大切です。
本書は、身近な言葉で人間の体の構造や機能について詳しく解説されています。
バインダー綴じで全5巻、定価は18450円、原本価格は2200円です。
点字図書給付事業(価格差補償制度)を利用すると、年間6タイトル24冊まで、基本的に原本価格で図書を購入できます。ぜひご利用ください。
申し込み・問い合わせ先:京都ライトハウス情報製作センター(電話075−462−4446)
◆京都府がん総合相談支援センター
生涯のうちにがんに罹る可能性は、男性の2人に1人、女性の3人に1人と言われ、がんは誰もがなる可能性がある病気です。
早期発見・医療技術の進歩により、治る機会も増えていますが、やはりその病名を告げられると平穏ではいられません。
京都府健康福祉部健康対策課では、府民の健康をサポートするため「京都府がん総合相談支援センター」を設置しています。
場所はメルクリオ京都の2階で、京都市営地下鉄「九条」駅から徒歩約3分です。
支援センターでは、看護師や保健師、がん経験者が、電話や予約による面談で、がんにまつわる相談に無料で対応しています。
病気や治療に関する不安な気持ちも、相談員が聞いてくれます。
病院選びに迷う人には、病院ごとのがん治療実績をまとめたデータや、学会が認定した専門医の情報を案内して、病院選びをサポート。
また患者の家族からの相談も受け付けています。
がんの情報をまとめた「京都府がん情報ガイド」や、がんの種類別に解説した冊子も必要に応じて提供していて、医師にどう質問したらいいかなどの事例も掲載されています。
治療中の食事のレシピや仕事との向き合い方などが紹介された冊子も用意されています。
予約・問い合わせ先:京都府がん総合相談支援センター(電話0120−078−394)受付は午前9時〜12時と午後1時〜4時。土・日・祝はお休みです。
◆JR明石駅にホームドア設置予定
JR明石駅で転落防止用のホームドアが平成31年度内に設置されることが決まり、JR西日本が今年度から設計を進めます。
ホームドアをめぐっては、近年、視覚障害者らのホーム転落事故が続発したことから、整備の必要性が指摘されています。
明石市も、事故が多発している明石、西明石駅への設置を国土交通相やJR西日本に要望していました。
設置されるのは貨物列車が通過するため、より危険性が高い3番、4番ホーム。
車両の形式によりドアの位置が異なるため、通常のホームドアではなく、電車の到着に合わせてワイヤロープが上下する昇降式ホーム柵を採用しました。
兵庫県内ではすでに六甲道駅で使用されています。
事業費は11億円程度が見込まれていて、JR西日本と国と県・市が3分の1ずつを負担します。
今月の耳より情報は以上です。
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