耳より情報(2017年8月号)
◆第2回「目が見えない・見えにくい私だから考えついた“とっておきのアイディア”コンテスト」
昨年に引き続き、視覚障害者自身が使いやすい製品を提案できるコンテストが、日本点字図書館と共用品推進機構の主催で開催されます。
世の中にある製品の多くが、障害のない人たちによって考えられ、作られているため、障害のある人にとっては使いづらい製品があります。
できあがった製品を改良することは、多くの時間と費用がかかるため、改善されるケースはそれほど多くはありません。
新たな製品や今ある製品の改良について、障害のある人たち自らがアイディアを考え、その考え方のポイントを企業の人たちに知ってもらえば、今後世の中にでてくる製品が障害のある人たちに使いやすく変わっていくのではないでしょうか。
募集テーマ:日常生活で使うもの。例えば、「目が不自由でも操縦できる空飛ぶ絨毯」のような夢のアイディア、「全てに点字が表示されている缶詰」のような既存品の改良案など。
応募資格:盲学校の部は、盲学校に通う18歳以下の児童・生徒。一般の部は、視覚障害者ならどなたでも。
応募締め切り:9月8日(金)(当日消印有効)
結果発表:入選者には10月6日までに連絡があります。表彰式は、11月3日に、東京都墨田区で開催される「サイトワールド2017」で行う予定。
応募方法やアイディアの権利に関してなど詳細は、主催者にお尋ねください。
問い合わせ先:日本点字図書館(電話03−3209−0241)、または 共用品推進機構(電話03−5280−0020)
◆第23回NHKハート展の詩を募集
NHKなどが主催する福祉キャンペーン・ハートプロジェクトの一環として実施される「第23回NHKハート展」の詩を募集しています。
入選作品50編は、各界で活躍する著名人がハートをモチーフにしたアート作品とともに、平成30年4月から全国を巡回する「NHKハート展」で展示します。
応募資格:障害のある方で、年齢は問いません。
募集内容:100字程度の自作の詩(短くても可、作品には必ずタイトルをつけること)。テーマは自由ですが、未発表のものに限ります。1人5編までで、点字による作品も受け付けます。
応募方法:郵送またはインターネット
郵送先:〒150−0041 東京都渋谷区神南1−4−1第7共同ビル NHK厚生文化事業団「NHKハート展」係
インターネット応募フォーム: https://www.e-uketsuke.jp/nhk-heart/
締め切り:9月8日(金)(必着)
問い合わせ先:NHK厚生文化事業団NHKハート展係(電話03−3476−5955)
◆京都大学バリアフリーシンポジウム2017
「創って、操って、奏でる『理のバリアフリー』」をテーマに、京大でバリアフリーシンポジウムが、9月9日、10日の二日間にわたって開催されます。
障害者差別解消法の施行により、各方面で「合理的配慮」が模索されています。
大学における障害学生支援の分野ではハード面・ソフト面の対応が充実し、障害の有無に関係なく、共に学ぶインクルーシブな教育環境が整備されてきました。
しかし、そもそも「合理的」とは何でしょうか。世間一般の“理”とは、健常者・マジョリティによって創出されたものです。
障害者・マイノリティはさまざまな場面で、否応なくこの“理”に合わせることが求められます。
「合理的配慮」が、“理”に合う、合わないという以前に、「合わせる」ことを一方的に強いるなら、差別解消は絵に描いた餅で終わってしまうでしょう。
既存の“理”を疑い、頭だけではなく、身体を動かして、真理を探究するのが京都大学の伝統です。
このシンポジウムは、「創る理」「操る理」「奏でる理」の三部構成で、「理のバリアフリー」を具体化する方途を示します。
日程:9月9日(土)正午から受付開始、1時30分から第一部「理を創る」、5時閉会、5時30分から情報交換会。10日(日)午前9時30分受付開始、10時5分から第二部「理を操る」、午後0時15分から昼休憩、1時30分から第三部「理を奏でる」、3時15分閉会。
会場:京都大学吉田キャンパス北部構内 理学研究科6号館4階401号室
定員:シンポジウムは各日200名、情報交換会は80名
参加費:シンポジウムは無料、情報交換会は3000円
申し込み:8月21日(月)締め切り。両日、またはどちらか1日のみの参加もできますが、情報交換会のみの参加はできません。
問い合わせ・申し込み先:京都大学障害学生支援ルーム(電話075−753−2317)
参加申込フォーム https://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/support/bfsform.php
◆障害者の商品ネット販売「MAIスター」
舞鶴市内の障害者福祉事業所などで作られた商品を販売するショッピングサイト「MAI(マイ)スター」が開設され、売り切れ商品も出る人気です。
インターネットを通して、より多くの人に購入してもらい、障害者らのやりがいと賃金アップを目指した「MAIスター」は、障害者が丹念に製作している様子を「職人」になぞらえ、ドイツ語で最上位の職人を意味する「マイスター」に、舞鶴市の「MAI」をかけて名付けられました。
舞鶴市福祉事業所製品販売促進協議会には、社会福祉法人「みずなぎ学園」や「まいづる福祉会」など6団体の9施設が参加しています。
商品は、「ぽーれぽーれ」の点字用紙を再利用した封筒(10枚入り140円)や着物の古切れを利用した手提げバッグ(1200円)、「まいづる作業所」のさおり織りのペンケース(1450円)、「ほっこりステーション」の米袋を利用した米袋トートバッグ(1000円)やベンガラ染めトートバッグ(1000円)、「みずなぎ丸田学園」のクッキー(120円)など多彩。
購入は、MAIスターホームページ http://shop-maizuru.jp/ から。
◆「大きな文字の漢字字典」刊行
社会福祉法人桜雲会が、小学校で習う全ての漢字を収めた「大きな文字の漢字字典」を刊行しました。
2020年度の次期学習指導要領で追加される20字を含む1026字を1ページに1字掲載し、読みや用例、部首などを示しました。
漢字の大きさは約7センチ角で、弱視の人の意見を聞いて文字の大きさを決めました。
書体は、弱視や学習障害(LD)の人が見やすいよう開発された「丸教体」で、教科書体の骨格を生かしつつ、線の太さが丸ゴシック体のようにおおむね均一なのが特徴です。
B5判、全3巻セットで税込み価格は6480円。
問い合わせ先:桜雲会(電話03ー5337ー7866)
◆クローバー就職フォーラム in 大阪
人材サービスを手掛ける株式会社ジェイ・ブロードが、就職・転職を希望する障害者のための合同就職面接会「クローバー就職フォーラム in 大阪」を開催します。
このフォーラムには、障害者の採用に特に積極的な企業が多く、雇用実績が豊富で、安心して就労できる環境が整った企業が多数参加しています。
応募書類だけでは伝えきれないことをPRできる求職者と求人企業の出会いの場です。
また、専門カウンセラーによる就職相談コーナーもあります。
入場無料で入退場は自由ですが、事前に予約申し込みをして下さい。
事前予約の上参加された方には、参加証と引き替えにQUOカード(500円分)プレゼントの特典があります。
日時:9月23日(土・祝)午後1時〜5時(受付は午後0時15分から)
会場:大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)ビルの2階展示ホール(京阪電車「天満橋駅」東口、大阪市営地下鉄谷町線「天満橋駅」1番出口からOMMの地下2階に直結)
問い合わせ・申し込み先:クローバー事業部(電話03−5537−3225)
クローバーナビのサイト http://www.clover-navi.com/forum/20170923/
◆「厚労大臣免許保有証」の交付申請受付中
平成29年度発行の「厚生労働大臣免許保有証」の交付申請の受付業務が始まっています。
国民に無資格者との区別化を理解いただくため、できるだけ多くの有資格者の申請が望まれています。
費用は4000円。申請の受付は8月31日までです。
各団体の会員については中央団体で補助を行っている場合がありますので、希望者は各地方の団体へお問い合わせください。
「厚生労働大臣免許保有証」カードは、申請が受理されたのち、平成30年1月下旬に発行される予定です。
◆中途視覚障害者「家族教室」
滋賀県の中途視覚障害者やその家族の方が集まり、情報交換や講演を通じて社会参加の促進を図ります。
内容は、講演「自らの体験から」、滋賀県立盲学校教諭を交えての情報交換、視覚障害者センターについて、視覚障害者の誘導の仕方・され方についてなど。
視覚に障害が生じたことでお悩みの方は是非ご参加ください。
日時:8月30日(水)午前10時15分〜午後3時30分
会場:滋賀県立視覚障害者センター
対象:中途視覚障害者、家族
定員:10組20名程度(本人のみ・家族のみの参加もできます)
参加費:無料(昼食が必要な方は500円)
申し込み締め切り:8月21日(月)
申し込み・問い合わせ先:滋賀県立視覚障害者センター(担当:伊東さん)(電話0749−22−7901)
◆第2回神戸ライトサロン
今回のミニ講座は、今年20周年を迎える「ひょうご伴走歩協会」会長の形木原忠吉さんによる、視覚障害者と伴走歩者が走ったり歩いたりする「伴走・伴歩」についてのお話です。
また、拡大読書器やルーペなども試せます。
日時:9月9日(土)午後1時30分〜午後4時30分
会場:中山記念会館2階の多目的室(阪急「春日野道駅」または神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約10分)
内容:第1部は午後1時30分からミニ講座「視覚障害者と一緒に歩こう・走ろう! 2人4脚の風。」、第2部は2時45分からサロン(小グループに分かれての交流会)
参加費:無料
定員:30名(スペースの関係上、事前予約制)
問い合わせ・申し込み先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)※8月10日から16日は夏期休所です。
◆視覚障害者向け求職者訓練・OA基礎科の受講生募集
京都府では、視覚障害のある方の再就職を支援するために短期の職業訓練を実施しています。
OA基礎科では、キー入力、音声ソフト、パソコンの基本操作、ワープロソフト(音声対応)、表計算ソフト(音声対応)、電子メール(音声対応)、テープ起こしなど様々なパソコン操作を学びます。
受講要件:身体障害者手帳をお持ちの視覚障害のある方で、公共交通機関等を利用して自分で通校ができ、パソコン操作が可能な求職者の方。なお、受講するには、公共職業安定所長からの訓練受講のあっせんが必要です。
詳しくは、求職登録をされている公共職業安定所にご相談ください。
コース名:OA基礎科(音声対応あり)
定員:3名(定員になり次第締め切り)
訓練期間:9月3日(火)〜11月29日(金)の午前10時〜午後4時
会場:京都ライトハウス
受講料:無料
申し込み:8月20日(火)までに、住所地を管轄する公共職業安定所・京都障害者職業相談室にお申し込み下さい。
問い合わせ先:京都ライトハウスFSトモニー(電話075−462−4467)
今月の耳より情報は以上です。
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