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耳より情報(2018年2月号)



◆ロービジョンサポートフェア in 神戸アイセンター

目が見えにくくなると、日常生活や歩行、情報入手、レクリエーションなどの様々な困難に直面しますが、少しの工夫や介助、便利な道具を利用することで改善されることもたくさんあります。
ロービジョンサポートフェアは、このような情報や用具を紹介するイベントです。講演会や白杖、拡大読書器、ルーペ、便利グッズの展示紹介、視覚障害に関する相談、音声パソコン体験など盛りだくさんの内容です。
昨年12月にオープンしたばかりの神戸アイセンターのビジョンパークと神戸臨床研究情報センターの2会場での開催で、入場は無料です。
日時:3月4日(日)午前11時〜午後4時
会場:神戸アイセンター2階(ビジョンパーク)、神戸臨床研究情報センターTRI(研修室・会議場)(2会場とも、三宮から神戸新交通ポートライナー「神戸空港行き」に乗車、「医療センター(市民病院前)」駅下車、改札から連絡通路でアイセンターは西へ、臨床情報研究センターは東へ、それぞれ徒歩2分)
講演:「ロービジョンケアの未来」 高橋政代氏(公益財団法人NEXT VISION理事)
問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)


◆第23回「目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン」

「目の見えない人・見えにくい人、また最近見えづらくなってきた人が集まって、仕事について話せる場が京都にもほしい!」そんな思いから、2012年に「仕事サロン」が立ち上げられました。
働いている方・仕事を探している方の思いを共有し、明日への元気を見出す場です。一人でしんどさを抱えている方や様々な分野の支援者がつながることで、次なる一歩を踏み出すきっかけとなるかもしれません。
今回は「さまざまなツールを活用し、働きやすい環境の実現を!」というテーマで、就労場面における様々な機器の活用について考えます。
日々の仕事の中で、自身に合った機器を使うことにより、できるだけ負荷なく力を発揮したいと思っていても、支援機器の情報などに触れる機会はそう多くはありません。初めての方もお気軽にご参加ください。
拡大読書器や音声読み上げ機器などを販売している株式会社タイムズコーポレーションのご協力による機器活用事例の紹介と製品展示、そして、講演終了後には小グループに分かれての分科会が予定されています。
また、サロン終了後には懇親会(3000円程度)も予定されています。
日時:2月18日(日)午後1時30分〜5時
会場:京都ライトハウス・研修室2
内容:報告「ロービジョンの立場から、拡大読書器活用の実際」、機器活用事例の報告とデモンストレーション、機器展示と分科会「人付き合いについて」など
費用:無料
問い合わせ・申し込み先:京都府視覚障害者協会・職業部部長の野々村さん(Eメール nonoyan2004@yahoo.co.jp )、または、京視協事務所の今井さん(電話075−462−2414)


◆第47回「京都ライトハウスボランティア・利用者のつどい」

「つどい」は、京都ライトハウス情報部門のボランティアとして長年活動されている方々に感謝状をお贈りする式典です。
式典後、今年は「光の音符」の代表として長年視覚障害者等の支援に取り組まれ、船岡老人クラブハウスの指導者としてもご尽力されている西村ゆりさんによる演奏を交えての講演があります。
また、京都ライトハウスオリジナル点字キャラクターから生まれた「THE DOTS クッキー」が会場で販売されます。
日時:3月1日(木)午後1時〜4時
会場:京都ライトハウス4階あけぼのホール
内容:式典、講演と演奏「人をつなぐ音、ともに生きる喜び 光の音符が贈る音楽の花束」講師は西村ゆり氏(「光の音符」代表)
申し込み・問い合わせ先:京都ライトハウス情報ステーション(電話075−462−4579)


◆JRPS滋賀「自彊術&アイフォーン体験会」

午前は「自彊術」で心身をほぐし、午後はNTTドコモによるアイフォーンの操作体験をします。
また、ピアカウンセラーによる「お困りごと相談会」も開催されます。
日時:3月10日(土)午前10時〜午後4時
会場:大津市木戸コミュニティセンター
集合:JR湖西線「志賀駅」改札口前に午前9時45分
募集人数:アイフォーン体験は14名、自彊術は希望者全員、お困りごと相談会は事前予約が必要です。
参加費:一般は500円、JRPS会員は無料
昼食:各自持参ですが、600円程度で注文もできます。飲み物はご持参ください。
申し込み締め切り:3月3日(土)
申し込み先:JRPS滋賀の久保さん(電話090−2109−0098)


◆大阪府立中央図書館「視覚障がい者向けIT講習会」

大阪府立中央図書館主催による、「平成29年度視覚障がい者向けIT講習会 中級講座2『オンラインデータベースコース』」が開催されます。
日時:3月4日(日)午前10時30分〜午後3時30分
会場:大阪府立中央図書館・2階大会議室(近鉄けいはんな線「荒本駅」1番出口から北西へ約400m)
講習内容:図書館で利用可能なオンラインデータベースの中から、毎日新聞「毎索」を利用する方法を学びます。
音声読み上げソフトを用いて行いますが、希望により画面拡大ソフト、点字表示にも対応可能です。
受講料:無料
申し込み締め切り:2月23日(金)
定員:5名程度(申込者多数の場合は抽選)
受講資格:視覚障害等があり、パソコンの基本操作が可能、かつ、大阪府に在住・在勤・在学の方(定員に余裕がある場合は周辺府県在住の方も受け付け)
申込方法:大阪府立中央図書館に電話、郵送(点字も可)、メール、直接来館のいずれか。申し込みの際、住所・氏名・電話番号・年齢・障害の程度・使用文字(点字・拡大文字)・受講を希望する講座名をお知らせください。
申し込み・問い合わせ先:大阪府立中央図書館障がい者支援室(〒577−0011 東大阪市荒本北1−2−1、電話06−6745−9282、Eメール it2017@library.pref.osaka.jp )。


◆凸面点字器「トツテンくん」

有限会社読書工房から凸面点字器「トツテンくん」が発売されました。日本点字普及協会が企画し、開発・製造元は有限会社出雲樹脂です。
一般の点字器は、紙をはさんだ後、右から左に凹面を打ち、紙をひっくり返して左から右に読むため、点字使用者は、凸面(読む面)と凹面(書く面)の2種類を覚えている必要があります。
しかしこの凸面点字器「トツテンくん」は、点字の「め」の形が突起していて、先がへこんだ点筆で打つと、突起を紙で覆うような形になり、浮き上がった点ができます。
凸面を左から右に打つことができ、読む面の点字と同じ点字を書くことができるのが大きな特徴です。
すでに点字器をよく使われている方には逆に使いづらい可能性がありますが、これから点字を覚えたいという中途視覚障害者の方にはおすすめです。
上の板が透明になっているので、用紙に書かれた文字の位置を見ながら点字を書くことができます。
下の板の切り欠きに合わせて簡単に名刺をセットし、点字を入れることができます。またテープガイドがついているので、12ミリ幅のテープ(タックテープ)に点字を書くこともできます。
点字板は4行26マス(Lサイズ点字)で、専用点筆、取扱説明書が半透明の専用ケースに入っています。定規と点筆の色は、ホワイト・ブルー・グリーン・ピンク・クリームの5色あります。
読書工房のウェブサイト( https://xc527.eccart.jp/w769/ )から購入でき、販売価格は1500円+送料400円です。
その他取り扱い販売店:桜雲会(電話03−5337−7866)、日本ライトハウス情報文化センター(電話06−6441−0039)、京都ライトハウス(電話075−462−4400)、福岡点字図書館購買部(電話092−584−3590)


◆篠原電機が内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞

大阪市の篠原電機株式会社の高齢者・視覚障害者用LED付音響装置が、平成29年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰(第16回)において、内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞しました。
同表彰は、高齢者、障害者、妊婦など、すべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する観点から、顕著な功績または功労のあった個人や団体を顕彰し、優れた取組を広く普及させることを目的としています。
篠原電機は、43年前に大阪府警から交通信号用端子箱の承認を得、盲人用音響ポール(スピーカーと押しボタン)を開発、府内2000箇所に設置しました。
その後、弱視の方からの声を受け、盲人用音響ポールに歩行者用信号の補助としてLED信号灯を付加することを考案し、実用化しました。
これにより、視覚障害者だけではなく高齢者や小さい子どもにとっても、この装置は目線に入りやすく安全・安心につながっていると認められ、平成27年には「第9回キッズデザイン賞」も受賞しています。
利益に繋がり難いこの取組を長年にわたり地道に続け、さらに、スマートフォンを活用した取組も検討するなど、今後の同装置の発展も期待できるとして、バリアフリー社会の構築に貢献していると評価されました。


今月の耳より情報は以上です。

 

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