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耳より情報(2018年3月号)



◆きんきビジョンサポート(KVS)3月のサロン

3月は「眼科のヒミツ第2弾」です。KVSスタッフの視能訓練士さんから、患者からよく聞かれる疑問やセカンドオピニオンについて話してもらいます。
通院の時に会っているらしいけれどよく知らない視能訓練士っていったい何者?どうやったらなれるの?といった視能訓練士の仕事の裏側についてや、目薬の正しい使い方についても楽しく学べます。
質疑応答の時間もありますが、個別の治療内容などについてはお応えできませんのでご了承ください。
日時:3月25日(日)午前10時〜12時
場所:日本ライトハウス情報文化センター4階会議室(大阪市営地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」2号出口すぐ)
協力金:1人500円
参加申し込み:メールで、件名に「3月KVSサロン参加」と書き、本文に参加者の名前と連絡先の電話番号をご記入ください。
メールアドレス info@kvs.cc
問い合わせ先:KVS(電話070−5504−2539)


◆ハイキングクラブ「かざぐるま」の4月例会

視覚障害者と共に野山を楽しむ「かざぐるま」の超ソフト部例会は初心者レベルで、4月は大和三山耳成山の桜を楽しむコースです。初めての方も体験参加ができます。
耳成山(みみなしやま)、橿原神宮の後方にある畝傍山(うねびやま)、歌に良く読まれる香久山(かぐやま)の三つの山を合わせて大和三山と称しますが、今回は三山の一つである耳成山と歴史ある今井町を歩きます。
大和八木に近い、室町時代に興った寺内町(じないまち)の今井町を歩き、耳成山周辺の桜の花を眺め、お団子などを食し、腹ごなしに標高140メートルを登り、三等三角点に触れ、明治天皇の陸軍歩兵の訓練視察の場所に立ち、大和八木まで帰ります。
日時:4月1日(日)近鉄鶴橋駅西口に午前9時または現地・近鉄八木西口駅に9時45分集合。近鉄大和八木駅午後2時40分現地解散
参加費:800円、現地(近鉄八木西口駅)集合者は200円
持ち物:身障手帳、サポートロープ、ストック、雨具、帽子、タオル、敷物、弁当、飲み物、熱いお湯、傷口洗浄用の水200〜300ml程度、靴はスニカーではなく登山靴でお願いします。
申し込み締め切り:3月25日(日)
申し込み:メールで、「4月超ソフト部例会」と明記し、名前、連絡先電話番号、集合場所をお知らせ下さい。
メールアドレス hc.kazaguruma@gmail.com


◆交通系カードの廃止・変更

関西の私鉄や地下鉄で利用されていたプリペイド式磁気カード「スルッとKANSAI」の利用が1月末で終了し、2月1日より残額の払い戻しを実施しています。
「スルッとKANSAI」は、プリペイドの磁気カードとして1996年の導入以来対応エリアを順次拡大し、1枚で関西一円の鉄道・バスに乗車できる便利なカードとして利用されてきました。
その後2004年に「PiTaPa」などの開始とともに、より便利なICカードの利用が増え、廃止に至りました。
JR西日本が京阪神の区間で発売している6枚組の「昼間特割切符」は正規運賃より最大5割安いため、乗車前に金券ショップでこの切符のばら売りを購入する人も多いようですが、この昼特切符も今年9月末に廃止されます。
今後は、ICOCAの利用に応じてポイントをつけるなどしてICカードの利用を促す方針だそうです。
旅客運賃減額欄の区分に第1種と記載された身体障害者手帳をお持ちの方は、既に特別割引用ICカードに切り替えてご利用されている方も多いと思いますが、年1回の「継続利用確認」の手続きが必要ですのでご注意ください。
誕生日月の約90日前に株式会社スルッとKANSAIから往復ハガキが届きますので、駅などの窓口に手帳と共に持参し、確認印を押してもらった返信用はがきを投函してください。
また、京都を訪れる観光客に人気のバスや地下鉄の一日乗車券が、3月17日から名称と価格が変わります。
「市バス・京都バス一日乗車券カード」は「バス一日券」となり、100円値上げされて600円に、「京都観光一日乗車券」は「地下鉄・バス一日券」となり、300円値下げされて900円(二日券は1700円)になります。「市営地下鉄1dayフリーチケット」は「地下鉄一日券」と名称のみ変わり、価格は600円のままです。
現行のこれらの乗車券は3月16日をもって発売中止となりますが、既に購入済みのバス一日乗車券は6月30日まで利用できます。観光一日乗車券の方は期限がなく引き続き利用できます。
問い合わせ先:JR西日本お客様センター(電話0570−00−2486)、スルッとKANSAI特別割引用ICカードサービスセンター(電話06−6258−3671)、京都市交通局(電話075−863−5061)


◆タカラトミーのパーソナルトークロボット「マイルームロビ」

株式会社タカラトミーは、お部屋の環境変化に反応しておしゃべりするパーソナルトークロボット「マイルームロビ」を販売しています。
「マイルームロビ」は、ロボットクリエーター高橋智隆氏が監修した「Robi」シリーズの第3弾で、希望小売価格は税抜き9800円です。
最大の特徴は、シリーズ初となる5つのセンサー(TVリモコンセンサー、気温・湿度センサー、人感センサー、照度センサー、おでこセンサー)を搭載し、お部屋の環境を認識することです。
ユーザーが話しかけて反応するのではなく、日常の変化やユーザーの行動に反応して、「暗いねー。電気付けたら?」「はっくしょん、 寒いよー」「ボクもリモコン押したいなー」などたくさんおしゃべりします。
またユーザーの用事を事前に登録すると覚えて教えてくれるなどの「曜日設定」機能もあります。
さらに季節や時間に応じて話しかけるなど、その何気ないおしゃべりは、家族が1人増えたかのようにユーザーの生活に溶け込みます。
おでこを触る、マイルームロビの質問に答えながら設定するなど、子どもから大人まで誰もが簡単に操作できます。
まるで家族のような“気配り上手なルームメイト”と、今までにない新しいコミュニケーションが楽しめます。
音声はピカチュウの声でお馴染みの声優・大谷育江さん。大きさは、幅17センチ・高さ17センチ。奥行き13センチで、単4アルカリ乾電池4本が必要です。
また、「マイルームロビ」は、おしゃべりで明暗等の室内環境を楽しく把握できる点などが評価され、目の不自由な方も一緒に楽しめるおもちゃとして日本玩具協会が推進する「共遊玩具」の「盲導犬マーク」対象商品に認定されています。


◆クックパッドの「さーやgogoのキッチン」

クックパッドは日本最大の料理レシピサービスで、281万品を超えるレシピ(作り方)がパソコンやスマホから検索できます。
家庭の主婦が実際に作った簡単実用レシピが多く、材料や和洋中のジャンル、朝・昼・夜・お弁当などのシーンからも探せて便利です。
その中でも、「さーやgogoのキッチン」は視覚障害者の方向けにレシピが作られています。
さーやさんこと岡本さんはご自身もロービジョンのため、材料の軽量などが簡単で、作り方もわかりやすいものばかり。
視覚障害者でも簡単に作れるお菓子やお料理など160以上のレシピを公開しています。
ホットケーキミックスを利用したマフィンや炊飯器で作るケーキなど、すぐにでも作ってみたくなるものばかりです。
さーやgogoのキッチン: https://cookpad.com/kitchen/7746974


◆滋賀県タンデム自転車解禁

2人乗りができ、視覚障害者も楽しめる「タンデム自転車」の公道走行が4月1日から滋賀県で解禁されます。
都道府県の公安委員会は道路交通法の施行細則などで公道での利用を原則禁止していますが、近年は観光振興などを目的に解禁する自治体も出てきています。
タンデム自転車はサドルとペダルが2つあり、後部座席はハンドル操作が不要なので視覚障害者も利用できるほか、親子やカップルでも楽しめます。
琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」が人気で、ビワイチのバリアフリー化が進むことにより、より多くのサイクリストを呼び込むのが狙いです。
ビワイチのコースは約200キロ。滋賀県によると、2017年は過去最多の約9万5000人が挑戦したそうです。
留意点として、歩道は通行できないことや、一方通行などの標識に「自転車を除く」との補助標識があってもタンデムは対象外となることなど、通常の1人乗り自転車と異なる扱いとなります。


◆視覚障害の認定基準を見直し

厚生労働省は1月15日、視覚障害の認定基準を見直す方針を固めました。
視力については現在、両目の合計で身体障害者手帳の等級を認定していますが、良い方の目をもとに判断するよう改められます。
意見募集や周知期間を経て、2018年中に身体障害者福祉法施行規則(省令)を改正。視覚障害の認定基準の改正は1995年以来となります。
現在、1級の認定基準は「両目の視力の和が0.01以下」ですが、これを「良い方の視力が0.01以下」に改められます。他の等級も同様に改め、新しい基準はこれから認定を受ける人に適用されます。
厚生労働省障害保健福祉部企画課によると、進行性の病気による視覚障害者の場合は障害者手帳を更新するが、「更新時に、新基準で認定することが理由で等級が下がる人は生じない」そうです。
視野については対象物の中心が見えにくい「中心暗点」も認定基準に反映。現在使用されている「ゴールドマン視野計」だけではなく、より普及している「自動視野計」を用いた基準も盛り込まれました。
今回は身体障害者福祉法の改正には踏み込まれませんが、より抜本的な改正を見据えた調査研究に着手することは合意されました。
見直しのポイント:
(1)視力は両目ではなく良い方の目の視力で認定する。
(2)視野は対象物の真ん中が見えにくいこと(中心暗点)も考慮する。
(3)「自動視野計」による認定基準を新たに設ける。
(4)視力、視野だけでなく「見えづらさ」を反映する方法を今後検討する。


今月の耳より情報は以上です。

 

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