耳より情報(2018年4月号)
◆バリアフリー2018
毎年4月に開かれる西日本最大級の総合福祉展「バリアフリー2018」で、日本ライトハウスが主催する「目の見えないかた・見えにくいかたのための展示コーナー」では、視覚障害者向けの機器やグッズを展示します。
また、バリアフリー・ワークショップには、文字を読みあげてくれる眼鏡型の装置「OTON GLASS」が登場します。
日時:4月19日(木)〜21日(土)の3日間、午前10時〜午後5時
会場:インテックス大阪5号館(ブース番号:5−101)
尚、「OTON GLASS」は4月21日(土)の午後2時30分〜3時30分、1号館の第4会場で、講演のテーマは「OTON GLASSが目指す見えかたの多様な社会」です。
なお、展示コーナーの「ガイドブック」を希望すれば無料で送ってもらえます。点字版・デイジー版・大きめの活字版・Eメール版があります。
問い合わせ・申し込み先:日本ライトハウス情報文化センター・総務係(電話06−6441−0015)
◆JRPS滋賀「春本番!花と新緑を楽しもう!」
京都府立植物園で、植物園のガイドさんに説明をしていただきながら、園内を楽しく散策しましょう。心わくわく“初めての春”が見つかるかもしれません。
開催日:4月25日(水)小雨決行(悪天候で中止の場合は電話連絡があります)
集合:午前10時にJR京都駅中央口(通称:烏丸口)改札を出たところ
行き先:京都府立植物園
持ち物:障害者手帳、お弁当、お茶、雨具
参加費:無料
申し込み締め切り:4月18日(水)
申し込み先:JRPS滋賀の山上さん(電話090−8238−1611、メール yyoshiko3939@yahoo.co.jp )
◆スマートスピーカー「アマゾンエコー」に電子書籍読み上げ機能が追加
スマートスピーカーは、人が話しかける言葉を理解してさまざまな対応ができる人工知能が搭載され、呼びかけに応じて天気や交通情報などを教えてくれます。
アマゾンの「アマゾンエコー」に、アマゾンストアが提供する電子書籍「キンドル本」の読み上げ機能が追加されました。
キンドルストアで本を購入したユーザーや、「キンドル アンリミテッド」「プライム リーディング」の読み放題サービス利用者は、読み上げ機能に対応している文芸書やビジネス書などの書籍で利用でき、「アレクサ、本を読んで」などとアマゾンエコーに呼びかけるだけで、本の読み上げが楽しめます。
本の読み上げは、「アレクサ、止めて」「アレクサ、再開して」のように呼びかけて操作し、他にも「早送りして」「次の章(または前の章)に行って」などの操作も可能です。
また、楽曲名やアーティスト名などを指定したり、アレクサに選曲をおまかせして音楽を楽しんだり、就寝前には「何分(または何時間)でスリープタイマーを設定して」とタイマーをセットすることもできます。
読み上げ機能に対応しているのは、キンドル本の「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治著、青空文庫)、「変身」(フランツ・カフカ著、青空文庫)、「なるへそ」(池井戸潤著、キンドルシングルズ)、「仕事は楽しいかね?」(デイル・ドーテン著、きこ書房)など多数。
絵本や写真集、マンガ、グラフィックノベル、アダルト商品などは読み上げ機能の対象外となります。
「アマゾンエコー」は、アマゾンの通信販売で購入できます。
◆京都ライトハウス出版の点字本
その1.「病気にならない21の鉄則 糖尿病・がん・脳卒中・寝たきりを予防!」全2巻、定価6400円(原本価格は1100円)
NHKの番組「きょうの健康」で放送された内容をもとに、最近話題の4つの国民病である「糖尿病」「がん」「脳卒中」「寝たきり」の予防法を解説。医学的根拠が確かなものを厳選し、「21の鉄則」として簡潔に紹介しています。
生活習慣を少し変えるだけで健康寿命は手に入ります。いずれも実践しやすいものなので、健やかな毎日の一助にしてください。
その2.「きょうきらら」隔月(奇数月)一日発行、1冊700円、年間購読4000円
「きょうきらら」は、京都ライトハウスオリジナルの女性向けの点字雑誌です。
3月号は、特集・今流行の「インスタグラム」に投稿された話題のスウィーツの人気トップ10、デニムをおしゃれに着こなす、オリジナルエッセイ「旅立ちの日」、新連載「全国酒のつまみ数珠繋ぎ47」など。
問い合わせ先:京都ライトハウス・情報製作センター(電話075−462−4446)
◆二条城の点字・触知図の試作品完成
京都市産業技術研究所と京都市伏見区の大平印刷株式会社が共同で研究を進めてきた世界遺産「二条城」の点字・触知図の実用試作品が完成しました。
今までの触地図は、トイレの位置などを記した案内図が大半で、観光目的のものはほとんどありませんでした。
そこでこの研究は、京都観光におけるユニバーサルツーリズムの観点から、京都ライトハウスと元離宮二条城事務所の協力のもと、視覚に障害がある方にも京都観光をより一層楽しんでもらおうと行われてきました。
国宝・二の丸御殿などの建造物や、周囲の堀を凹凸で表現。指で触ると、建造物の形状や大きさ、位置関係が分かるようになっています。
また、情報量を増やすため、専用の音声タッチペンで地図をなぞると、建物の歴史的な説明が音声で聞けるように工夫されています。
持ち運びに便利なようにB5サイズに折り畳めます。
地図とタッチペンは希望者への貸し出しを検討しています。
問い合わせ先:大平印刷(電話075−605−3306)
◆障害児ら全教育課程でデジタル教科書使用可に
政府は2月23日、小中高校でタブレット端末などを使った「デジタル教科書」の使用を認める学校教育法など関連法の改正案を閣議決定しました。
通常国会での成立を目指し、2019年4月に施行する予定です。
文科省は、紙の教科書と同一の内容をデジタル化したデジタル教科書を、次期学習指導要領の全面実施が始まる2020年度に本格導入する方針です。
現行法では、小中高校は紙の教科書を使わなければなりませんが、法改正でデジタルとの併用が認められます。
さらに、視覚障害や発達障害などで通常の紙の教科書を使った学習が困難な児童生徒で、文字の拡大や音声の読み上げなどの機能によって負担を軽減させる必要がある場合は、紙の教科書を併用しながら、教育課程の全てでデジタル教科書を使えるようにします。
一般の児童生徒は主に紙の教科書を使用しながら、一部デジタル教科書で代用できる形になり、特別支援学校などで使用が認められている教科書以外の図書についても、デジタル化した教材が使用可能になります。
◆ご注意!「お試し」「1回だけ」のつもりが定期購入に
国民生活センターからのお知らせとひと言助言です。
ホームページなどの広告を見て、健康食品などを低価格で購入出来ると思って申し込んだが、実際には数カ月間の定期購入が条件となっていたという相談が多く寄せられています。
定期購入の契約条件によっては途中での解約ができなかったり、解約しようと事業者に連絡しても、電話がつながらなかったりする場合も多くあります。
商品を注文する前に、特に最終確認画面で定期購入が条件になっていないか、中途解約や返品はできるのかなどの契約内容をしっかりと確認することが大切です。
困ったときは、お早めにお住まいの自治体の消費生活センターにご相談ください。
お近くの消費者センターが分からない場合は、消費者ホットライン「188」に電話をし、アナウンスに従って番号を押すと、最寄りの相談窓口につながります。
相談窓口が受け付け時間外の場合は、電話番号と受付時間のアナウンスが流れます。
今月の耳より情報は以上です。
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