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耳より情報(2018年7月号)



◆「第3回 目が見えない・見えにくい私だから考えついた“とっておきのアイディア”コンテスト」

社会福祉法人日本点字図書館と公益財団法人共用品推進機構が主催する「とっておきのアイディアコンテスト」が3回目を迎えます。
目が見えない・見えにくい私だから考えついたものに限ります。
こんなものがあれば、今不便なことが便利になる、もっとこんなことができるようになるといったアイディアを募集しています。
過去の入選アイディアには、「グレーチングの溝に引っかからないよう先端が曲がる白杖」「剥離紙が黒色の両面テープ」「ボタン一つで遮光レンズになり、見えたものを言葉で説明してくれるメガネ」「刺身や寿司が食べやすいよう醤油とわさびが一つのシートになったもの」などがあります。
募集テーマ:日常生活で使うもの(非日常生活で使うものも含みます)
応募締め切り:9月7日(金)当日消印有効
応募資格:目の見えない・見えにくい方
応募方法:メール、郵送、FAXのいずれかの方法で
入選者には10月5日までに連絡があります。表彰式は、11月3日(祝)に、東京都墨田区で開催される「サイトワールド2018」で行われる予定です。
応募方法や送付先などの詳細は、日本点字図書館のホームページでご確認下さい。
http://www.nittento.or.jp/news/idea_contest.html
問い合わせ先:日本点字図書館(電話03−3209−0241)または、共用品推進機構(電話03−5280−0020)


◆第44回「全国盲人文芸大会」

社会福祉法人日本盲人会連合では、「日盲連結成70周年記念・第44回全国盲人文芸大会」の作品を募集しています。
この文芸大会は、文芸を通して視覚障害者の情操を培い、豊かな心の目を養いながら相互理解と友情の輪を広げるのが目的です。
「短歌」「俳句」「川柳」「随想・随筆」の4部門あり、自作、未発表の作品で、視覚障害者に限ります。
短歌、俳句、川柳は、1人3首又は3句以内。
随想・随筆は、点字の場合1行32マス250行以内、墨字の場合400字詰原稿用紙10枚以内。
川柳の課題は「空気」と「こちら」の2題。3句のうちでどのように使ってもよく、他の部門は自由です。
俳句・短歌・川柳の全応募作品と、随想・随筆の入選作品を掲載した作品集が、点字・墨字で刊行され、応募者に贈られます。
また、日盲連結成70周年記念の記念品として、過去の入賞作品と本年度分の応募作品の作品集(デイジー版)の送付もあります。
参加料:短歌、俳句、川柳は、1部門1000円。随想・随筆は、1500円。2部門以上応募するときは、それぞれの参加料を加算。
応募締め切り:7月31日(火)当日消印有効
詳細は日盲連のホームページでご確認ください。
http://nichimou.org/welfare/180604-jouhou-1/
問い合わせ先:日本盲人会連合文芸係(電話03−3200−0011)


◆中山視覚障害者福祉財団主催「iPad体験コース」と「パソコン講習会(応用コース)」

最近、急速に広まっているタブレット型パソコン。携帯性にすぐれていることはもちろんですが、機能を追加することにより自分の生活に役立つとても優れたツールとして使うことができます。
視覚に障害のある方をサポートする多くの機能の中から、音声読み上げ機能やさまざまなアプリを体験できる2つのコースがあります。
iPadに触れるのは初めてという方もぜひどうぞ。
パソコン講習会の応用コースでは、キーボード操作が苦手な方でも、簡単な操作でニュースや読書、音楽などが楽しめる便利なソフトを紹介します。
どのコースもレコーダーの持ち込みができますので、録音して自宅での学習にお役立てください。
iPad体験コース:「音声機能を体験してみよう」コースは8月4日と18日の全2回、「音声機能でアプリを活用しよう」コースは10月20日と27日の全2回、いずれも土曜日、午後1時〜4時まで。2コースとも無料です。
パソコン講習応用コース:8月25日、9月1日、8日の全3回、いずれも土曜日、午後1時〜4時まで。参加費は2000円です。
定員:各コース5名
受講資格:視覚に障害のある方で兵庫県在住の方(在勤・在学の方はご相談ください)
会場:中山記念会館2階の多目的室(阪急「春日野道駅」、または神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約10分)
申し込み・問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)


◆讃美歌CD「アメイジング・グレイス」

全盲のピアニストであり歌手でもある北田康広さんが、新譜「アメイジング・グレイス」を6月18日に発売しました。
賛美歌集としては2枚目となるこのアルバムには、まばたきの詩人・水野源三さんの詩を歌った6曲を含む全20曲が収録されています。
北田さんは、未熟児網膜症と医療ミスが重なり5歳で失明しました。ピアノを独学で習得したのち、武蔵野音楽大学で才能が開花。
現在は歌手&ピアニストとして、全国各地でコンサートを開催しています。また、巡回賛美伝道者として全国のキリスト教会でチャペルコンサートも行っています。
「アメイジング・グレイス」は、税込み価格3000円、発売元はマインズアイ。
北田康広さん公式サイトのCDのページからも購入できます。 ykitada.com/cd


◆「文字起こし技能テスト 公式テキスト改訂版」音声デイジー

株式会社エフスタイルは、一般社団法人文字起こし活用推進協議会が主催する「文字起こし技能テスト」の公式テキスト改訂版を6月に発売しました。
それに併せてこのテキストの音声デイジーを「サピエ図書館」に提供しました。
文字起こしは音声起こしやテープ起こしとも言われ、録音された音声を文字化することです。
会議、講演会などの議事録作成から、動画のテキスト化まで幅広く用いられていて、インターネット環境さえ整っていれば場所を選ばずにできるため、在宅ワークとして人気があります。
「文字起こし技能テスト」はその技能を評価するテストで、自宅で使い慣れたパソコンで試験を受けることができます。
年に2回、5月と11月に実施されていて、テストは合否ではなく1000点満点のスコア制です。
自分の実力を数値で知ることができ、在宅ワークで文字起こしをしたいという方には、実力を証明する手段となります。
受験料は税込み5400円です。
11月20日実施の第7回より、視覚に障害のある方向けに特別措置が講じられる予定です。
「文字起こし技能テスト 公式テキスト改訂版」の音声版は、サピエ図書館からダウンロードできます。
文字起こし技能テストのホームページ: https://mojiokoshi.org/


◆「ウィンドウズ10」画面説明マニュアル

東京都でパソコン講座などを開いている視覚障害者パソコンアシストネットワーク(SPAN)が、ウィンドウズ10パソコンの画面レイアウトを言葉で説明した「画面説明マニュアル」を公開しています。
デスクトップ、スタートメニュー、エクスプローラの起動直後、メモ帳のウインドウ、「名前を付けて保存」のダイアログボックスのページがあり、各ページが独立していて、それぞれが単独の形で利用できます。
各ページは、対象となる画面とその説明からなっていて、キーボードでパソコンを操作する方を想定した内容になっています。画面内を移動するための基本的なキー操作法も記載されています。
画面説明マニュアルのホームページは span.jp/screen_manual/win10


◆京都市で病院書類の代読・代筆サービス開始

不慣れな入院生活への対応や手術内容を十分理解することが難しい視覚障害者を支援するため、京都市は必要書類の代読などのサービスを受けられる新たな支援事業を6月1日から始めました。
月4回(1回1時間)までで、無料です。
京都市では別の事業で入退院日のみに支援が受けられる制度はありましたが、「急な入院に対応できない」などの要望を受けて検討していました。
新事業では、利用者が入院中の希望する日時に、障害者の外出をサポートするガイドヘルパー資格を持つ支援者を派遣。
病室からトイレへの行き方や使い方など、障害がある人の立場から状況を説明する音声訳や、手術内容や病院での注意事項などの書類の代読、署名の代筆サービスなどが受けられます。
問い合わせ・申し込み先:京都府視覚障害者協会ガイドヘルプステーション(電話075ー463ー5569)


今月の耳より情報は以上です。

 

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