耳より情報(2018年8月号)
◆第27回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 in 神戸
視覚障害リハビリテーション協会が主催するこの大会は、「発見そして自立、視覚リハの新時代へ」をテーマに9月14日(金)から3日間、神戸国際会議場と神戸国際展示場で開催されます。
メインプログラムは、登録・参加費が必要ですが、サブ会場の神戸国際展示場2号館1階南側では、15日と16日に予約不要・入場無料の楽しいイベントが開催されます。会場の最寄り駅はポートライナー「市民広場駅」です。
<9月15日(土)のイベント>
午後2時30分〜3時20分は、視覚障害のアマチュア落語家2名による「落語会」、3時30分〜4時45分はモデルはすべて視覚障害害者の「ファッションショー&トークショー」、5時〜5時30分は視覚障害者と健常者が一緒に楽しむ「社交ダンス」。
また、屋外では2時30分〜6時30分に「タンデム自転車体験」があります。
<9月16日(日)のイベント>
午前10時〜午後0時5分は、視覚障害に関わる役立つ知識をその道の専門家に寺子屋形式で語ってもらう「得する寺子屋」、午後0時5分〜2時は、パラリンピック競技のブラインドサッカーとゴールボールを体験する「パラスポーツ体験」があります。
2時10分〜4時30分の市民公開講座は、2号館1階北側のメイン会場での開催となりますが、入場は無料です。
前半は、日本医療研究開発機構からの研究資金を使ってロービジョンの研究を行っている4チームの進捗状況を解説。
後半は、この大会の大会長・理化学研究所の高橋政代氏が網膜再生医療の近未来について講演します。
機器展示と地元神戸のお店が出店する飲食コーナーは、15日と16日の両日開催されます。
また、16日には神戸アイセンター2階の「ビジョンパーク」で、ワークショップ「三菱音声家電による調理体験会」と「ビジョンパークツアー」が開催されます。
時間はどちらも午前8時30分〜9時30分と10時30分〜11時30分の2回で、定員は調理体験が5名、ツアーは20名、先着順です。
アイセンターの最寄り駅はポートライナー「医療センター駅」です。
問い合わせ先:大会実行委員会事務局(電話078−306−3305)
◆中山視覚障害者福祉財団「音声パソコンお試し体験講習」
見えない、見えにくい方のための音声パソコン体験講習会です。
全くの初心者大歓迎です。参加者からは「人生が変わった」「もっと早く始めていたら」という声が聞かれます。今こそ音声パソコンを始めてみませんか。
日程:9月22日及び29日(どちらも土曜日)の全2回、午後1時30分〜4時
会場:中山記念会館2階の多目的室(阪急「春日野道駅」または神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約10分)
講習内容:音声パソコンの体験講習(画面を読み上げる音声ソフトを使ってキーボードでパソコンを操作します)
受講資格:視覚に障害がある方(障害者手帳の有無は問いません)、兵庫県在住の方、在勤・在学の方はご相談ください。
定員:5名(先着順、兵庫県在住で受講が初めての方を優先)
問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)
◆生活情報誌「ライト&ライフ」
「ライト&ライフ」は、視覚障害者に身近な生活情報を提供することにより、日常生活を向上させる目的で東京ヘレン・ケラー協会が創刊した生活情報誌です。
現在は月2回(半月刊)発行の点字版の他に、月1回発行のデイジー版もあります。
毎月、点字版は1日と15日、デイジー版は1日に発行されます。
点字版はA4判20ページで定価200円、デイジー版はディスク1枚で定価400円、年間購読料はどちらも4800円です。
内容は、ニュース、健康、グッズ紹介、食べ物、ファッションなど多方面にわたっています。
7月15日号は、特集(脳梗塞)、グッズ紹介(使いやすい爪切り、スタンド式衣類スチーマー、料理皿を温めるプレートなど)、ホットライン(折りたたみ傘)、味の泉(名水でコーヒー、粉末の味噌、コイの煮こごり)などが掲載されています。
問い合わせ先:東京ヘレン・ケラー協会点字出版所(電話03−3200−1310)
◆日盲連「声のひろば」
日盲連のインターネット版音声情報誌「声のひろば」の7月号には、6月に開催された東京国際フォーラムの「第33回日本白内障屈折矯正手術学会による市民公開講座」より、日本スポーツ振興センターの河合純一さんによる「夢への努力は今しかない」の講演が取り上げられています。
また、同じく6月に東京で開催された日盲連結成70周年を記念した研修会「70年の歴史と先人の思いを語る」の様子も聞くことができます。
パネリストとして登壇された3名(笹川吉彦日盲連名誉会長、板垣成行日盲連相談役、新城育子日盲連女性協議会相談役)が、日盲連の歴史的なエピソードを交えながらこれまでの活動、そしてこれからの日盲連の課題について語っています。
その他の内容は、全国盲人将棋大会のお知らせや、レギュラーコーナーの「四季折々の調べ・夏の一曲」、用具購買所から「日盲連結成70周年記念の長財布」と「転がりにくいユニバーサルのお箸」の紹介、上野動物園のパンダ“シャンシャン”など。
「声のひろば」は、日盲連ホームページで配信されています。デイジー・カセットテープでの貸し出しをご希望の方は、日盲連点字図書館(電話03−3200−6160)までお問い合わせ下さい。
日盲連「声のひろば」 nichimou.org/magazine-tape/voice/
◆第22回毎日俳句大賞
毎日新聞社が主催する第22回「毎日俳句大賞」の作品を募集しています。
また、特別企画・金子兜太記念「いのちの俳句」を同時に募集しています。
部門:一般(「いのちの俳句」含む)、こども(中学生以下)、国際(英語・フランス語)の3部門があります。未発表の創作作品に限り、二重投稿は不可です。
入賞作品は2019年1月に毎日新聞に掲載され、入賞者へは直接通知されます。
また、2019年2月発売予定の「俳句あるふぁ」増刊号に掲載されます。
大賞には賞金30万円、準大賞には15万円、優秀賞には10万円、入選者には記念の盾、いのちの俳句大賞には20万円が贈られます。
応募方法:規定の投句用紙で郵送、またはウェブサイトの規定の応募フォームに必要事項を入力し送信。
投句料:一般の部およびいのちの俳句は、1句1000円。
視覚障害者の点字による応募:一般の部、「いのちの俳句」、合わせて2句まで無料。
任意の点字用紙で応募。一般の部または「いのちの俳句」の応募分類を明記し、住所・氏名・電話番号・年齢・性別を付記すること。
締め切り:9月23日(消印有効)
詳細は、ウェブサイト www.mainichi.co.jp/event/aw/haiku/ でご確認ください。
問い合わせ先:「俳句あるふぁ」編集部(電話03ー6265ー6749)
◆視覚障害者が集まる「なんでもサロン」
京都市北区にあるカフェ風良都(ふらっと)奥にある多目的スペースTAMARIBA(たまりば)で、毎月1回「なんでもサロン」が開かれています。
「あるある」と共通する体験談で盛り上がったり、視力が落ちていく不安を分かち合ったり、参加者にとってかけがえのない空間になっています。
小島文夫京都府視覚障害者協会理事が「独りぼっちの視覚障害者をなくしたい」と企画。青年期に失明した小島さんは、「あなたは一人じゃないんだと伝えたい。見える人にもぜひ参加してほしい」と話しています。
基本的に、毎月第1水曜日の午後1時30分〜3時30分の開催で、次回は9月5日の予定です。
場所:京都市北区紫野西御所田町16−2(北大路堀川西入ル、市バス「北大路堀川」南側バス停前、地下鉄「北大路駅」から西へ徒歩10分)
問い合わせ先:カフェ風良都(電話075ー431ー2244、午前9時〜午後6時、日曜定休)
◆西日本豪雨災害の義援金・支援金
7月に梅雨前線等による西日本豪雨で甚大な被害が出ました。
この災害で被災された方々を支援するため、義援金や支援金の受付が行われています。
<日本赤十字社の豪雨災害義援金>
複数の金融機関の受け付け口座がありますが、その内、「ゆうちょ銀行」は、口座番号「00130−8−635289」、口座加入者名「日赤平成30年7月豪雨災害義援金」。
郵便局・ゆうちょ銀行の窓口での振り込みの場合は、振込手数料は免除されます。
今年12月31日まで、義援金を受け付けています。
集まった義援金は被災状況に応じて按分し、被災府県に設置された義援金配分委員会へ届けられます。
問い合わせ先:日本赤十字社パートナーシップ推進部(電話03−3437−7081)
この他たくさんの受付窓口がありますが、被災した人たちに直接届けられるのが「義援金」、支援活動をする機関・団体を応援するのが「支援金」です。
◆日本ライトハウスが西日本豪雨被災者へ支援
日本ライトハウスは、西日本を中心に発生した7月の豪雨災害により白杖や点字器、音声時計などの必需品を失われた方に、用具の寄贈を行っています。
また、修理などについても相談に応じていただけますので、お困りの方は日本ライトハウスまでご連絡ください。
お問い合わせ先:情報文化センター・サービス部(電話06−6441−0039、火曜日〜土曜日の午前10時〜午後5時)
なお、被災地の自治体では、補装具や日常生活用具を失われた方に対し、耐用年数に関わらず再給付したり、自己負担を軽減する場合があります。
詳しくは、お住まいの自治体の福祉窓口か、上記のサービス部にご相談ください。
今月の耳より情報は以上です。
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