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耳より情報(2018年9月号)



◆第2回神戸ライトサロン

「神戸ライトサロン」は、見えない・見えにくいことで困っている方同士でざっくばらんに語り合い、思いを共有したり、情報交換をしたりする場です。
ご家族の方や視覚障害支援に関心のある方などのご参加も大歓迎です。
今回のミニ講座は、藤原奈津子さんによるお話「一度きりの人生を楽しむ」です。視覚障害当事者である藤原さんは、元小児科ナースで、現在は神戸女子大学で社会福祉を学ばれています。
また、拡大読書器やルーペなどを試せるミニ展示会も同時開催されます。
日時:10月6日(土)13時30分〜16時30分
会場:中山記念会館2階の多目的室(阪急「春日野道」駅または神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩約10分)
内容:第1部は13時30分からミニ講座、第2部は14時30分から小グループに分かれての交流会
参加費:無料
定員:30名(スペースの関係上、事前に予約が必要です)
申し込み・問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)


◆京都府立視力障害者福祉センター「秋の体験見学会2018」

視覚に障害があり、あんま・はり・きゅうの免許取得に興味のある方を対象に、あんま・はりの実習体験やパソコンを利用した学習方法の紹介、施設内見学などの内容で、体験見学会が開催されます。
興味のある方、まずは体験してみませんか?
参加者には、過去の「入所試験問題」とセンターに関する「Q&A集」が進呈されます。
日時:10月9日(火)10時から受け付け
会場:京都府立視力障害者福祉センター(京都市バス「糺ノ森」下車すぐ)
内容:10時30分から施設紹介、11時45分から昼食(センターの昼食メニューより「春巻きと肉団子」)、12時30分から体験コーナー(あんま・はりの実習体験、パソコン用画面読み上げソフトの紹介、施設・宿舎見学など)、13時30分から個別相談
参加料:無料
対象:身体障害者手帳(視覚障害)を交付されている方、または交付見込みの方で、あんま、はり、きゅうの免許取得に興味のある方
申し込み締め切り:10月2日(火)まで(希望者多数の場合は早めに締め切られることがあります)
問い合わせ・申し込み先:京都府立視力障害者福祉センター(電話075−722−8203、体験見学会専用メール siryokutaiken@ksj.or.jp)
※詳細は、http://ksj.or.jp/blog/13281/


◆「日本ライトハウス展 全国ロービジョンフェア2018」

日本ライトハウスが、西日本最大の視覚障害者用具・機器展「日本ライトハウス展」を難波御堂筋ホールで、10月13日、14日の2日間開催します。
今回は、初出展11社を含めた過去最多の47社が視覚障害者用具や電子機器を展示、一部販売もする予定です。
初出展の見えている文字を読み上げるメガネ「オトングラス」や、メガネに装着して文章や登録した人や物を認識して聞くことができるAI視覚支援装置「オーカム・マイアイ20」の紹介、スマートフォンやタブレットの体験コーナーもあります。
そして7階の特設ステージでは、今注目の人や話題の製品が登場。また、大阪市視覚障害者福祉協会主催の「図書展」が、8階で同時開催されます。
希望者にはスタッフが会場内をガイドします。
出展内容を詳しく紹介したガイドブック(点字、音声デイジー、大きめの活字、Eメール版のいずれか)を無料で送ってもらえます。発送は9月下旬の予定です。
日時:10月13日(土)と14日(日)、10時〜16時
会場:難波御堂筋ホール7階、8階(大阪メトロ御堂筋線「なんば」駅中改札から徒歩1分、13番出口からエレベーター直結)
入場:無料
特設ステージのプログラム:
<13日>11時〜12時は点字毎日・佐木理人氏の日本記者クラブ賞特別賞受賞記念講演、12時30分〜13時30分は落語家・桂文太氏の落語とトーク、14時〜15時は参加型企画「シネマバトル」。
<14日>11時〜11時30分はR−1ぐらんぷり2018王者・濱田祐太郎氏お笑いライブ、12時30分〜13時30分は参加型企画「アプリバトル」、14時〜15時は品川博之氏によるAIスピーカー実演紹介。
問い合わせ・ガイドブックの申し込み先:日本ライトハウス情報文化センターサービス部(電話06−6441−0039)


◆「触りがいのある犬 中ハシ克シゲ」展

神戸市中央区にある「兵庫県立美術館」で1989年からおこなわれている名物企画「美術の中のかたち 手で見る造形」、29回目の今年は「触りがいのある犬ー中ハシ克シゲ」展が開催されています。
見える人も、見えない人も、見えにくい人も、作品に触れるという方法で鑑賞します。
今年の企画は、近年、粘土による「塑造」制作に力を注ぐ美術家の中ハシ克シゲ氏が、自身の愛犬をモチーフに「触りがいのある彫刻」を制作しました。
中ハシ氏は目隠しをして視覚を使わずに、彼が日々愛犬と接するなかで記憶に刻まれたポーズを造形化しました。油粘土で制作されていますが、触っても壊れたり汚れたりしないよう、表面に樹脂が塗布されています。
会場:兵庫県立美術館1階の常設展示室4(JR「灘」駅から徒歩約10分、阪神「岩屋」駅から徒歩約8分)
会期:11月4日(日)まで(月曜日は休館ですが、9月17日、24日、10月8日の祝日・振替休日は開館、9月18日、25日、10月9日の火曜日は休館です)
開館時間:10時〜18時(特別展開催中の金曜日・土曜日は20時まで、入場は閉館30分前まで)
観覧料:一般500円、障害者手帳のある方とその介護者1名は無料。また、9月17日の敬老の日は兵庫県内の70歳以上は無料、11月2日(金)〜4日(日)も無料です。


◆L点字の「般若心経」

滋賀県彦根市にある就労継続支援B型作業所・滋賀アイステーションでは、点字版の般若心経(正式名称「般若波羅蜜多心経」)を販売しています。
「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時(かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみたじ)」で始まる般若心経は、わずか300字足らずの本文に大乗仏教の心髄が説かれているとされ、複数の宗派において読誦教典の一つとして広く用いられています。
滋賀アイステーションの利用者が、大きめの点字で読みやすいL点字器を使って、心を込めて1点1点刻印しています。
点字用紙サイズ(2枚)と半切りサイズ(4枚)があり、価格はどちらも500円です。
問い合わせ先:滋賀アイステーション(電話0749−20−7647)


◆ヨシタケシンスケ最新絵本「みえるとか みえないとか」

ヨシタケシンスケさんの絵本や書籍は、「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」でトップ10のうち4冊もランクインしました。
2013年に「りんごかもしれない」で絵本作家デビューしてから5年。子どもだけではなく、周りの大人たちの心もつかむ絵本をたくさん生み出しています。
「みえるとか みえないとか」は、伊藤亜紗さんの「目の見えない人は世界をどう見ているのか」(光文社新書)を絵本化しませんか、というのが元々の企画だったそうです。
宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」なんて言われて、なんか変な感じ。
ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きくちがっていた。
ヨシタケさんが伊藤さんに相談しながらつくった違いを考える絵本です。
「みえるとか みえないとか」ヨシタケシンスケ/さく、伊藤亜紗/そうだん、アリス館/出版、32ページ、税込価格1512円
現在、点訳サークル・キララが点訳データを作成中で、完成後はサピエ図書館からダウンロードできます。


◆点字・拡大文字・音訳メニュー情報

市民ボランティアグループ「ユニーズ京都」は、見えない人も選ぶ楽しさを一緒に味わいたいと、点字・拡大文字メニューを作成し、飲食店に設置してもらう活動をしています。
この度大丸京都店7階にある「神戸風月堂」のメニューがリニューアルして設置されました。
神戸風月堂の看板メニュー「特選あんみつ」は、高級和菓子にも用いられる丹波大納言や国産栗を使用し、白玉はその日の朝の作りたてです。
和の甘党メニューの他、ケーキやコーヒー、ちょっとしたお食事もあります。
ご来店の際にはぜひ点字・拡大文字メニューをご利用ください。
また、音声デイジー(CD版)メニューも作成しています。このCD版をご希望の方は、ユニーズ京都までお申込みください。
申し込み先:ユニーズ京都(電話075−722−6484)
※大丸京都店は阪急京都線「烏丸」駅より徒歩1分(地下道直結)です。
神戸風月堂(電話075−288−7068)


今月の耳より情報は以上です。

 

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