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耳より情報(2019年1月号)



◆第2回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール

12月号でもお知らせしました「第2回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」の応募が始まっています。
川柳を通して視覚障害に関する理解や共感を深めることを目的に、視覚障害当事者だけでなく、どなたでもそれぞれの立場から川柳を応募することができます。
昨年の最優秀賞作品は、山本進さん作「死ぬまでに 妻とやりたい 二ラメッコ」、見えにくさを感じている方部門賞は、川口育子さん作「危ないと 言ってるあなたが お邪魔です」。
ニヤリとしたり頷いたり、共感できる作品がたくさんありました。
一回の応募は5作品までですが、応募点数に制限はありませんので、何度でも応募できます。
多少の字余りなど気にせずに、五・七・五にあなたの思いをのせて応募してみてはいかがでしょうか?
応募期間:1月31日(木)まで
応募部門:「見えにくさを感じている方部門」「メディカル・トレーナー部門」「サポーター部門」
応募方法:コンクール特設ホームページの専用フォームよりご応募ください。
http://lv-senryu.com
優秀賞発表:3月下旬予定
問い合わせ先:ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局の神田さん(電話090−4912−4972)


◆神戸アイセンター「ロービジョンのつどい」

「ロービジョンのつどい」は、眼が見えにくい方・見えない方とそのご家族が病気のことだけではなく、日々の生活の中で困っていることや悩みごとを相談し話し合える場として、神戸アイセンターで毎月開催されています。
第76回「見えない見えにくい子どもをもつ親の集い」は、1月29日(火)14時〜16時。第78回「仕事や家族のことを考える集い」は、3月26日(火)14時〜16時。2月の第77回の詳細は未定です。
会場:神戸アイセンター2階のビジョンパーク(神戸・三宮でポートライナー「神戸空港行き」に乗り「医療センター」駅下車、徒歩2分)
問い合わせ先:ネクストビジョン(電話078−304−4455)


◆中山視覚障害者福祉財団「音声パソコン体験コース」

見えない・見えにくい方向けの音声パソコンお試し体験講習会です。画面を読み上げる音声ソフトを使ってキーボードでパソコンを操作します。
「パソコンは初めて」という方も大歓迎です。どのようなものなのか、一度体験してみませんか?
日時:2月16日(土)、23日(土)の全2回、13時30分〜16時
会場:中山記念会館2階多目的室(阪急「春日野道」駅または神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩約10分)
参加費:無料
定員:5名
受講資格:視覚に障害のある兵庫県在住の方(手帳の有無は問いません)。在勤・在学の方もご相談ください。但し、兵庫県在住で初めての方を優先。
申し込み・問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)


◆「にってんセレクトパックサービス2018冬」

日本点字図書館の図書情報課では、デイジー図書ダウンロードサービスの一環として、様々な図書を収録した「にってんセレクトパックサービス2018冬」を提供しています。
読書好きの方にはお薦めのサービスで、5種類のセレクトがあります。
ご自身で用意した容量4GB以上のSDカードまたはCFカードを日点に送り、それにコピーしてもらえますので、返却期限を気にせずにゆっくり楽しめます。
日本点字図書館に利用登録がある方が対象ですので、初めての方はまずお電話で申し込んでください。
また、カードをお持ちでない方は、日点で購入することもでき、SDカード8GBは1370円です。

(1)サピエベストリーダーセレクト
毎年1番人気のセレクトです。
サピエ図書館で配信されているデイジーデータのうち、人気のある文学・教養がセレクトされています。
「万引き家族」など全26タイトルを収録。

(2)にってん寄席セレクト
落語家が書いた図書やエッセイ、落語をテーマにした図書などを幅広くセレクト。
また、落語の映画やテレビ・デイジーも収録されていますので落語も楽しめます。
「歌丸ばなし」や「テレビ・デイジー 日本の話芸」など全25タイトルを収録。

(3)平成30年故人を偲ぶセレクト
平成30年にご逝去された著名な方々を偲び、その方々に関する図書のセレクトです。
「我流ミステリーの美学」内田康夫著や樹木希林出演のテレビ・デイジーなど全29タイトルを収録。

(4)時代小説シリーズスタートセレクト
時代物が好きな方はもちろん、敬遠されている方でも、とても楽しく読める様々なシリーズの一作品目を収録してあります。
「陽炎ノ辻(居眠り磐音江戸双紙)」や「八朔の雪(みをつくし料理帖)」など全25タイトルを収録。

(5)にってんボイス12月号小説、いっき読みセレクト
12月号で発表の日本や海外の小説すべてが詰め込まれています。
このセレクトはタイトル数が多いため、4GBのカードが2枚必要です。

受付期間:1月31日(木)まで
申し込み・問い合わせ先:日点図書情報課貸し出し担当(電話03−3209−2442)


◆朗読劇「Helen 〜 ともしびをかかげて」

昨年の11月に大阪市中央公会堂で開催された「ヘレン・ケラー女史没後50年を偲んで ヘレン・ケラー女史と岩橋武夫」特別企画の朗読劇「Helen 〜 ともしびをかかげて」の録音が、インターネットで公開されています。
日本ライトハウス情報文化センターのホームページから音源をダウンロードできます。
また、ホームページにある再生ボタンを押すとストリーミングで再生できます。
録音は当日の会場の音源を使用していますので、多少の雑音などがあります。
情報文化センターHP www.lighthouse.or.jp/iccb/
情報文化センター「ヘレンケラー女史特別企画・関連情報」HP 
http://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/informations-28499/


◆視覚障害者のおしゃれを応援する出張型ネイルサロン「ネイルルブライユ(Nail Le Braille)」

視覚障害があってもその世界をカラフルでオシャレにしたい、そしてネイルを通じて視覚障害者と社会をつなぎたいという思いからサロンを立ち上げたのは、埼玉県の佐藤優子さん(38歳)。
埼玉県の起業を目指す女性のビジネスプランを募るコンテスト「SAITAMA Smile Womenピッチ」で優秀賞を受賞しました。
指先に点字の言葉を飾るブライユネイル。通常のジェルネイルにスワロフスキーのストーンで点字の言葉を入れたり、持込みのデザインの中に一文字だけ点字を組込んだりします。
手はケア付きで5000円、足は6000円の定額でお得なコースです。
通常のジェルネイルワンカラーケア付きは6000円で、グラデーション1本100円やストーン1粒50円などのオプションもあります。
ネイルケアコースは2500円、マニキュアケア無しワンカラーは1000円、マニキュアケア付きワンカラーは3500円。
障害者手帳を提示すれば、ブライユネイルを除いたネイルメニューは2割引になります。
またその人に合ったメイクもしてもらえ、ポイントメイク1000円、フルメイクなら2000円です。
ほかにも、スワロフスキーのストーンだけを使って白杖をおしゃれに飾るデコレーションは1500円から。
以上の料金は全て税込みです。
自宅での施術を依頼した場合は、距離により別途交通費が発生します。
東京の大塚駅から徒歩3分のレンタルスペースや、地下鉄副都心線「西早稲田」駅から徒歩3分の日本盲人会連合事務室でも依頼が可能です。
問い合わせ先:ネイルルブライユ(電話080−3445−7733)


◆和歌山県警、歩行者用信号補助装置開発

視覚障害や高齢などにより見えにくい人が交差点の信号機の色を渡る前に手元で確認できるように、和歌山県警は補助装置「アシストシグナル・和(なごみ)」を独自に開発しました。
和歌山市手平の和歌山ビッグホエール前交差点4カ所に設置し、12月7日から試行運用をしています。
和歌山県警交通規制課が2017年春に、信号機などを手掛ける民間会社に開発を依頼し、「アシストシグナル・和」は歩行者用信号の押しボタンを改良して作られました。
装置は縦16センチ、横12センチ、奥行11.5センで、押しボタンとほぼ同じサイズ。
信号と連動して色が表示されます。
LEDの使用などでコンパクトにし、コストも抑えられました。
和歌山県警交通規制課は「試行運用の反響を見て、今後もさらなる装置の設置を検討したい」としています。


◆新型ホームドア、近鉄が開発中

近畿日本鉄道が、電車が到着すると柵が沈む新型ホームドア(可動式ホーム柵)の開発を進めています。
車両のドアの位置の違いやホームの狭さなどの課題が解消できるといい、数年後の実用化を目指しています。
開発中のホームドアは、乗降時にホームの外側(高さ約1メートル)に隠れるように沈むというもの。
せり上げた時の柵の高さは1.3メートルほど必要なため、複数の柵を重ねる形で列車とホームの間に収納する予定で、耐久性や軽量化などの検討をしています。
設置費用については、価格を抑えるため、他社での導入も含めた量産化が課題です。


今月の耳より情報は以上です。

 

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