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耳より情報(2019年3月号)



◆神戸アイライト協会「ロービジョンサポートフェア in 神戸」

目が見えにくくなると、歩行、文字や映像からの情報入手、日常生活、レクリエーションなどの様々な困難に直面しますが、少しの工夫や介助、便利な用具を利用することで改善されることもたくさんあります。
ロービジョンサポートフェアは、このような情報や用具を紹介するイベントです。
講演会や白杖、拡大読書器、ルーペ、便利グッズの展示紹介、視覚障害に関する相談、音声パソコン体験など盛りだくさんの内容です。
予約が必要ですが、社会保険労務士による個別年金相談もあります。
神戸市立葺合文化センター大ホールと中山記念会館の2会場で開催されますが、両会場は徒歩約2分の距離で、どちらも入場は無料です。
日時:3月23日(土)12時〜16時
会場1:神戸市立葺合文化センター大ホール(阪急「春日野道」駅から北西へ徒歩約7分)
14時5分から報告「神戸アイライト協会の20年」、14時15分から講演「日本ロービジョン学会について」、講師は日本ロービジョン学会理事長の加藤聡氏。
会場2:中山記念会館(阪急「春日野道」駅から北西へ徒歩約10分)
機器展、個別年金相談、プレクストーク体験、音声パソコンやiPad体験、便利グッズ紹介、相談コーナーなど。
問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)


◆パラリンピアン・笠本明里さん講演会

2016年リオパラリンピック、2018年アジアパラ大会など、競泳(視覚障害のクラス)日本代表として活躍中のパラリンピアン・笠本明里さんの講演会が大阪で開催されます。
講演のテーマは「人生をかえる人との出会い・言葉」。
ゲストとして、盲導犬と一緒にライブ活動をしている栗山龍太さんが横浜から駆けつけ、パラリンピック応援ソング「リアルビクトリー」を歌います。
終了後は、出演者を囲んでの懇親会(ティータイム)もあります。
日時:3月21日(木・祝)13時開場、13時30分開始、15時終了(懇親会は15時30分〜16時30分)
会場:多目的レンタルスペース「森ノ宮ホール」(JR大阪環状線「森ノ宮」駅北改札口から徒歩1分、大阪メトロ中央線・長堀鶴見緑地線「森ノ宮」駅出口7ーB階段を上がってすぐ)
JR・メトロ各駅の改札口付近にスタッフが待機しています。
参加費:前売り2000円、当日2500円(高校生以下はそれぞれ1000円引き、幼児は無料)。
懇親会参加者は、飲み物代として別途150円が必要です。
申し込み:名前、参加人数、当日連絡のつく電話番号、懇親会参加の有無、懇親会参加の場合は希望の飲み物(コーヒー各種、紅茶、煎茶、ジュースなど)をお伝えください。
申し込み・問い合わせ先:野元さん(電話090−1894−7165)、メール 0556event+03.21@gmail.com


◆日本点字図書館附属「ふれる博物館」第3回企画展「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」

「ふれる博物館」では、企画展「ルイ・ブライユの生家と指で巡る東京名所観光」を5月25日(土)まで開催しています。
点字の考案者であるルイ・ブライユの生家や日本点字図書館の建物のほか、東京の代表的な建物の模型もあります。
ブライユが10歳まで過ごした生家は25分の1のサイズで作られていて、1階は馬具職人だった父親の仕事部屋ですが、視覚障害者が触って分かりやすいよう屋根や壁の一部は取り外せるようになっています。
日点の模型は75分の1の大きさで、本館は4階建て、別館は地上3階地下2階建てで、模型では箱のように1階ずつ取り出せるようになっています。
1階の用具ショップや、2階の図書貸し出し窓口、録音用のスタジオ、あちこちにある書庫など、日頃お世話になっている日点内の様子を知ることができます。
東京名所の建物は、東京駅丸ノ内本屋、国会議事堂、東京都庁、東京タワー、東京スカイツリー、明治神宮野球場、旧国立競技場、東京ドーム、浅草寺の雷門の10点。
「はとバス」の協力によるバスガイドさんの音声案内を聴きながら、名所建物を触り、観光気分を楽しんでみませんか。
5人以上のグループで訪問する場合は、事前に連絡をお願いいたします。
会期:5月25日(土)までの祝日を除く水曜・金曜・土曜、ただし3月22日(金)と23日(土)は特別休館。
開館時間:10時〜16時(入館は15時30分まで)
場所:東京都新宿区高田馬場2丁目3−14アイ・ブライト2階(JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線の「高田馬場」駅より徒歩10分、東京メトロ副都心線「西早稲田」駅2番出口から徒歩7分、トヨタレンタカー隣、1階は美容室)
入館料:無料
問い合わせ先:開館日は「ふれる博物館」(電話090−3247−7290)、休館日は「日本点字図書館」(電話03ー3209ー0241)へ。


◆日点わくわく用具ショップ「おでかけマスコット」

テーブルに立てかけた杖や傘が倒れないように支えておくための可愛いマスコットです。
バッグの持ち手につけたり、脱いだ靴の目印としても使えます。
スヌーピーとピーターラビットがあり、プレゼントにもぴったりです。
長さが12センチで、前足と後ろ足が洗濯バサミのような構造になっています。
後ろ足を両側からつまむと前足が開きますので、頭を少し後ろにそらせて、前足を杖に抱きつかせるようにして装着します。
お腹には滑り止めが付いています。
スヌーピーは白いイヌで、垂れた両耳が黒く、背中に黒い模様があり、赤い首輪を付けています。
ピーターラビットは茶色のうさぎで、白いしっぽがあり、水色の上着を着ています。
価格はどちらも税込み1600円です。
問い合わせ先:日本点字図書館・わくわく用具ショップ(電話03−3209−0751)


◆国立国会図書館の視覚障害者用データ送信サービス及び学術文献録音図書の利用対象者拡大

国立国会図書館では、各機関から収集した視覚障害者用データと、国立国会図書館が製作した視覚障害者用データを、インターネット経由で図書館や視覚障害者の方が利用できるサービスを行っています。
これまでは、原則「満18歳以上で、視覚障害その他の理由で通常の活字の印刷物の読書が困難な方」が利用対象者となっていましたが、2月8日から「満18歳未満の方」もサービスを利用できるようになりました。
視覚障害者用データ送信サービスは、近くの図書館などを通じて利用するか、自宅などでインターネットを通じて利用することができます。
個人でインターネット経由の利用をする場合は、事前に利用者登録が必要です。
また、既にサピエ図書館の個人会員の方は、利用者登録をしなくても、サピエ図書館のIDでデータを検索し、電子データのダウンロードやストリーミングをすることができます。
登録利用者制度の問い合わせ先:国立国会図書館関西館・文献提供課複写貸出係(電話0774−98−1312)


◆警察庁が信号アプリ導入へ

視覚障害者が交通事故に遭うのを防ぐため、警察庁は来年度にも、音声で視覚障害者らに青信号を伝えるスマートフォンのアプリを導入する方針を固めました。
全国に設置された音響信号機の大半は騒音への配慮から深夜や早朝は音が鳴らず、昨年12月には東京都内で障害者の男性がはねられる死亡事故が起きていました。
昨年12月に行われた実証実験では視覚障害者も参加し、開発中のアプリの作動状況を確認しました。
「まもなく、豊洲駅東交差点です」「進行方向の信号は、青信号です」などと、視覚障害者が交差点に差し掛かると、地図が表示されたスマホから音声が流れました。
アプリは通信装置がある信号機とも連動して青信号の時間を延長することもでき、横断に時間のかかる高齢者らの利用も想定されています。
警察庁は「悲惨な事故の減少につなげたい」としています。
日本盲人会連合は「アプリは歓迎したい」とした上で、「スマホを使いこなせない高齢の視覚障害者も多い。
住民の理解を得ながら、障害者の歩行中は24時間音が鳴るような仕組みを考えてもらいたい」と要望しています。


◆JRPS京都「RP洛楽サロン in 福知山」

最新の視覚障害者用福祉機器の展示会、遺伝カウンセラーによる医療講演会と交流会を行ないます。
今話題のAI視覚支援デバイス「OrCam My Eye U(オーカム マイ アイ ツー」、夜盲症の方のための暗所支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI(ホヤ エムダブリュー テン ヒカリ)」をはじめ、最新機器を体験していただけます。
また、盲導犬体験歩行もあります。
会員、非会員問わず参加でき、参加は無料、申し込みも不要です。
日時:3月24日(日)11時〜16時(受付開始10時45分)
会場:市民交流プラザふくちやま3階(機器展示は市民交流スペース、医療講演会・交流会は視聴覚室)JR福知山駅北口より徒歩1分
主な内容:11時10分から各企業からの説明、11時30分から機器展示自由見学、13時から交流会、14時30分から医療講演「網膜色素変性の遺伝と遺伝子診断」
問い合わせ先:JRPS京都の大菅さん(電話090−7348−3414)


今月の耳より情報は以上です。

 

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