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耳より情報(2020年3月号)



◆「弱視(ロービジョン)を考えよう in 滋賀」と機器展示会

日本視覚障害者団体連合は、2019年7月に弱視問題対策部会を立ち上げ、弱視に関する諸問題の研究、啓発事業の実施などを行っています。
この度、滋賀県視覚障害者福祉協会との共催で、弱視(ロービジョン)に関する様々な問題を勉強し、意見交換を行う催しが開催されます。
また、同時開催で機器展示会も開催されます。
「弱視を考えよう」
日時:3月22日(日)13時30分〜16時30分
会場:草津市立市民交流プラザ・中会議室(フェリエ南草津5階、JR琵琶湖線「南草津」駅直結、徒歩2分)
内容:弱視問題研究者による講演、各地域での弱視支援の実例報告、意見交換
参加費:無料(ただし、座席に限りがあるため着席できない場合があります)
「機器展示会」
日時:3月22日(日)10時〜16時(時間内は出入り自由)
会場:草津市立市民交流プラザ・小会議室
内容:
(1)株式会社システムギアビジョンの「AI視覚支援ディバイス オーカム マイアイ2」眼鏡に装着する小型カメラがとらえた文字や目の前の人の顔などの情報を耳元のスピーカーから聞くことのできる機器です。
(2)HOYA株式会社の「暗所支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI」夜盲症の方々のための、暗い所や夜間の環境下でも視界が明るく見える眼鏡です。
参加費:無料
申し込み・問い合わせ先:滋賀県立視覚障害者センターの伊東さん(電話0749−22−7901)

尚、このイベントは新型コロナウイルス感染予防のため、中止になるかもしれません。お確かめの上、お出かけください。


◆シチズン「視覚障害者対応腕時計AC2200−55E」新発売

シチズン時計は、タイの盲学校の生徒や教員の意見を取り入れてデザインした「視覚障害者対応腕時計」を3月19日に発売します。
「健常者と同じ様に時計をファッションとして楽しみたい」「一目で視覚障害者用と分からない時計であってほしい」という意見を取り入れ、性別、スタイル、着用場所を選ばないデザインを実現しました。
文字板を触って時間を確かめられるよう、12時・3時・6時・9時のポイントを三角形にしたり、時間用と分用の針の長短を明確にして時間の針の先端を矢印にしたりするなど、指で触れたときにわかりやすい工夫を施しています。
また弱視の方でも判読しやすいよう、黒い文字板にイエローのインデックスを組み合わせ、コントラストを際立たせてあります。
プレーンなデザインの上蓋のガラス部や直接指で触れる文字板には、指紋や凸部を目立たせないようにするためマット加工を施し、カジュアルなフォントを組み合わせることでタウンユースに最適なデザインになっています。
バンドは長さ調整が自由にでき、不意の落下も防ぐ仕様になっています。
駆動方式は電池式で、ケース径は34.9ミリ、厚みは7.5ミリ、ケースとバンドの素材はステンレス、非防水仕様です。
点字取り扱い説明書とCD音声取り扱い説明書が付属します。
消費税非課税対象商品で、価格は1万4000円です。
問い合わせ先:シチズンお客様時計相談室(フリーダイヤル0120−78−4807)


◆点字ディスプレイ「ブレイルメモスマートAir16」予約キャンペーン

4月にケージーエス株式会社より新しい点字ディスプレイ「ブレイルメモスマート Air16」が発売されます。
発売予定日は4月1日で、販売価格は税込み34万9800円、3月27日まで先行予約キャンペーンを行っています。
今までのブレイルメモよりさらにコンパクトになり、軽量化されました。
マス数は16マスで、大きさは横176ミリ・縦94ミリ・厚さ27ミリ、重さは430グラムです。
使いたい時すぐに起動できます。スリープモードの状態から約1秒で起動します。
スリープモードの状態で3日間電池が持ちますので、常時スリープモードでの運用が可能になりました。
また、電源オフからの起動も17秒と、これまでのブレイルメモスマートの約半分の時間で起動します。
専用バッテリーで約17時間連続稼動でき、充電時間も3時間です。USB−C充電ですので、市販のモバイルバッテリーも利用できます。
専用アプリ「BMスマート ターミナル」で、アンドロイド端末と接続が可能になります。
アンドロイド端末をブレイルメモスマートで操作でき、画面情報を点字で表示します。
メールや、Webページを点字で確認でき、サピエ図書館からダウンロードした点字データを転送して読書もできます。
また、別売りの「拡張機能ライセンス」でワードやエクセル、パワーポイントなどで作成された墨字データも点字表示させることができます。
有料追加ソフト「拡張機能ライセンス」は、先行予約キャンペーンに申し込むとプレゼントされます。
日常生活用具給付候補品です。詳しくは、お住まいの自治体の福祉窓口にお問い合わせください。
申し込み・問い合わせ先:ケージーエス株式会社営業部(電話0493−72−7311)、または各視覚障害者向け福祉機器の販売店窓口


◆絵本「くろは おうさま」

目の見えない子どもが感じている豊かな世界を描く、真っ黒な美しい絵本「くろは おうさま」が、昨年11月に翻訳出版されました。
メキシコで14年前に出版され、ボローニャ国際児童図書展でラガッツィ賞やニューヨークタイムズ・ベスト・イラスト賞を受賞しています。
真っ黒な紙に、銀色の文字と、光沢のある透明なインクのレリーフによるイラストと、点字によって書かれた文章が印刷されています。
そこに広がっているのは、目の見えないトマスが感じている“色”の世界。
視覚障害者と言われる人々にとっての色とはどんなものなのか、どんな感覚として伝わっているか、どんな風に認識されているか。
トマスという男の子の素朴な言葉と、触れることのできる美しいイラストで描かれ、全ての感覚を使って感じ取る、色の世界の豊かさを伝えてくれます。
「くろは おうさま」メネナ・コティン文、ロサナ・ファリナ絵、宇野和美翻訳、サウザンブックス社刊、税込み価格3850円(日本語に点訳したオリジナル点字シート付)。
問い合わせ先:サウザンブックス社(電話03−6276−6688)


◆内閣府音声・点字広報第71号

内閣府政府広報室では、視覚に障害のある方などに向けて、政府の施策を分かりやすくまとめた音声広報CD「明日への声」と、点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」を年6回発行しています。
1月発行の第71号の内容は、「進めよう!働き方改革『時間外労働の上限規制』ができました」、「レジ袋の有料化をきっかけに、プラスチックごみ問題を考えてみよう」、「小倉百人一首を楽しむ」、「望まない受動喫煙をなくすために。新しいルールが始まります」、「つくってみよう!マイナンバーカード」、「今、注目したい障害者スポーツの世界」などの内容です。
「ふれあいらしんばん」は、音声広報CDの内容の主なものを活字に起こしたものです。
ご希望の方は、お近くの視覚障害者関連施設、点字図書館及び、公立図書館などにお問い合わせください。
また、内閣府政府広報室のウェブサイト「政府広報オンライン」でもCD音声や大活字広報誌の内容をダウンロードできます。
「明日への声」または「ふれあいらしんばん」で検索してください。
音声広報CD「明日への声」
https://www.gov-online.go.jp/pr/media/cd/index.html
点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」
https://www.gov-online.go.jp/pr/media/katsuji/index.html
お問い合わせ:内閣府政府広報室(電話03−5253−2111)


◆「NPO法人 京都難病連」事務所が移転

2月1日、「京都難病連」の事務所が移転しました。難病連では、社会福祉士・看護師・患者・家族・神経内科専門医が相談に乗る「日常相談」を開催しています。
また、同じような苦しみや悩みを経験している同じ病気の難病患者・家族がお話を聴く「ピア相談会」や「医療講演会」も定期的に行っています。
新住所:〒602−8144 京都市上京区丸太町黒門通東入藁屋町536−1(元・待賢小学校の1階、西門からお入りください)
新電話番号:075−822−2691(平日の10時〜16時)


◆新型肺炎(コロナウイルス)相談窓口

新型コロナウイルス感染予防のため、インフルエンザ対策と同様に手洗いや咳エチケット、マスクの着用などが大事です。
風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上(高齢者や基礎疾患のある方は2日程度)続く、強いだるさや息苦しさがあるなど、ご心配な時は直接医療機関を受診せず、事前に相談窓口までお問い合わせください。
電話は土・日・祝日も対応しています。
厚生労働省の電話相談窓口:フリーダイヤル0120−565653(9時〜21時)
京都府相談窓口、帰国者・接触者相談センター:電話075−414−4726(24時間対応)
滋賀県健康医療福祉部薬務感染症対策課:電話077−528−3637(8時30分〜17時15分)
大阪府相談窓口:電話06-6944-8197(9時〜18時)
そのほかの都道府県相談窓口は、厚生労働省ホームページでご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html


今月の耳より情報は以上です。

 

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