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耳より情報(2021年1月号)
◆「第三回 ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」
株式会社三城の主催、公益社団法人NEXT VISIONの後援で開催している「ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」が3回目を迎え、作品を募集しています。
このコンクールは、視覚障害に因んだ川柳を当事者だけでなくすべての方から募集して、それぞれの立場からの川柳により、障害理解と啓発を行うことを目的としています。
未発表のものに限りますが、一度に5句まで、何度でも応募することができます。
第2回の受賞作品は、「ありがたや販売機のないラーメン屋」「転がった小銭へ耳が追いかける」「満開の桜並木を鼻で観る」など。
締め切りが迫っていますが、新型コロナウイルスで過去にない経験や新しい生活様式などの体験を川柳で表現してみませんか。
応募締め切り:1月31日
応募:「第三回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」特設ホームページの専用フォームから
URLは、https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/
発表:最優秀賞と各部門賞、および入選作品は3月下旬の予定
問い合わせ先:ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局(メール lv-senryu@paris-miki.jp)
◆点字制定130周年記念講演会の編集版動画公開
11月1日、東京都墨田区にあるすみだ産業会館で、日本の点字が制定されてから130年を迎えたことを記念し、日本盲人福祉委員会、日本視覚障害者団体連合、日本点字普及協会、日本点字委員会主催の「日本の点字制定130周年記念講演会」が開かれました。
当日はYouTubeでのライブ配信が行われ、講演会では東京大学先端科学技術研究センター福島智教授による「点字は私の父、指点字は私の母」、日本盲教育史研究会岸博実事務局長による「<暁天の星>から<満天の星>へ 点字をめぐる不易・流行」の2講演がありました。
そのライブ配信動画を編集した「日本の点字制定130周年記念講演会(編集版)」が公開されています。
URL https://www.youtube.com/watch?v=4jj0IO_dwCU
◆音が鳴るカップ
佐賀県嬉野市の肥前吉田焼の窯元「224porcelain(にーにーよんぽーせりん)」は、サウンドデザイナー・日山豪とコラボレーションした磁器ブランド「モノヲト」を立ち上げ、第1弾として「音が鳴るカップ」を12月8日から販売を開始しました。
「モノヲト」は、「音と暮らす」をコンセプトに器と音のプロが出会って生まれたブランド。そこから生まれた「音が鳴るカップ」は、磁器が奏でる心地よい音色と機能美を合わせ持つカップです。
暮らしに音を添える磁器を作ろうと、約1年半にわたって30種類以上の試作と音響分析を重ね、人にとって心地良いと感じる音を追求し生まれました。
二重構造になっているカップの底に陶器の小さな球が入っていて、カップを傾けると心にそっと寄り添うような心地よい「カラン、コロン」という音色を奏でます。
真っ白で滑らかなボディに、コロンとした可愛らしいフォルム、すっと手になじんで使いやすい形です。
二重構造で熱を通しにくいので持っても熱くなりにくく、保温効果があり中の飲み物が冷めにくくなっています。
また、高台のないカップはゆらゆらと揺れて音が鳴ることもあるそうで、音が鳴ることで位置がわかりやすく、誰が飲んだか、どのくらいのペースで飲んでいるかも認識することができるなど、新たなコミュニケーションツールにもなりそうです。
SサイズとLサイズの2種類あります。
Sサイズの直径は7・8センチ、高さは6・6センチ、容量は100ミリリットル(8分目で70ミリリットル)。
Lサイズの直径は8・5センチ、高さは7・4センチ、容量は140ミリリットル(8分目で100ミリリットル)。
価格は、Sサイズが税込み3850円、Lサイズが税込み4180円です。
食洗機には対応していますが、電子レンジやオーブンには使用できません。
「音が鳴るカップ」は、224porcelain(にーにーよんぽーせりん)のオンラインストアから購入できます。
URL https://224porcelain.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2477397
◆音声電卓
加減乗除(+、-、×、÷)とメモリー計算ができる10桁の小型音声電卓です。音声は棒読みと位取り(千、万などの位を読み上げ)の選択ができます。
本体の色は黒、ボタンは丸く青色、数字と記号は白抜きです。手前が低く、向こう側が高く、緩やかな傾斜になっているので操作がしやすいです。
時刻報知機能やアラーム機能も付いていて、音声で確認しながら設定することが可能です。アラームのメロディーは16曲あります。
価格は税込み3900円。大きさは、幅約13センチ、奥行き18センチ、高さ5・5センチ、重さは約213グラム。
使用電池は、単4電池2本。音声CDの取扱説明書が付いています。
問い合わせ先:日本点字図書館わくわく用具ショップ(電話03-3209-0751、火曜日~土曜日の10時から16時)
◆初心者向けパソコン講習「お試し体験講習」と「初級コース」
中山視覚障害者福祉財団主催、神戸アイライト協会後援で開催されるパソコン講習会です。
1.「音声パソコンお試し体験講習」
視覚に障害がある方でも、音声を聞きながらパソコンを操作することで、Eメールやインターネットを楽しむことができます。
講習はレコーダーの持ち込みが可能ですので、自宅での学習に役立ちます。
今年こそパソコンデビューしてみませんか。
日程:2月6日と13日(いずれも土曜日、全2回)13時30分~16時
講習内容:画面を読み上げる音声ソフトを使ってキーボードでパソコンを操作
参加費:無料
2.「はじめての音声パソコン初級コース」
全くのパソコン初心者の方も大丈夫です。基礎からゆっくり学べます。
日程:2月12日、19日、26日、3月5日、12日、19日(いずれも金曜日、全6回)13時30分~16時
講習内容:ウインドウズ・パソコンの基礎理解とキーボード操作法など
参加費:4400円
1、2の会場:中山記念会館2階多目的室(阪急「春日野道」駅または神戸市営地下鉄「新神戸」駅から徒歩約10分)
1、2の定員:各5名(兵庫県在住・在勤・在学者、初めての方を優先)
問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078-252-1912、火曜日~土曜日の10時~16時)
◆「社会福祉およびその関連職種を目指す視覚障害者のためのセミナー」
このセミナーは文科省委託事業「視覚・聴覚障害当事者に学ぶセルフアドボカシープログラム」の一部です。
社会福祉関連分野に興味のある視覚障害者の皆さん、経験豊かな視覚障害当事者の先輩のお話を聞いてみませんか。
Zoomで自宅から聴講でき、質問の時間もあります。セミナーは無料です。
第1回
「社会福祉およびその関連職種での就労を目指す視覚障害者の心構えと方策」
日時:2月19日18時30分~20時30分
講師:日比野清(ひびのきよし)氏 元日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター所長・元佐野短期大学教授
第2回
シンポジウム「視覚障害者だからこそできる実践~何を学び、何を実践するか
」
日時:2月20日18時30分~20時30分
シンポジスト:江見英一(えみえいいち)氏 東京都福祉職として精神障害、児童子育て、心身障害者就労支援分野などで25年勤務、現在東京都福祉保健局福祉職主任。
久保弘司(くぼこうじ)氏 京都ライトハウス鳥居寮施設長。
佐藤佳美(さとうよしみ)氏 栃木県社会福祉協議会「とちぎ視聴覚障碍者情報センター」点字指導員。
ナビゲーター:日比野清氏
申し込み・問い合わせ先:日本社会事業大学聴覚障害プロジェクト室(メール projectd@jcsw.ac.jp)
件名に「視覚障害者のためのセミナー」と書いて送信すると、Zoomの情報が返信されます。
URLをクリックするだけでZoomに入れるようになっていまので、Zoomのアプリ(無料のものもあり)をダウンロードしておいてください。
◆日視連の総合相談
日本視覚障害者団体連合の第76回全国盲人総合相談が、東京・西早稲田の日本視覚障害者センターで行われます。
今回は全て電話相談のみです。ご予約はお早めに。
日時:2月12日(金)、法律相談(10時~12時、日視連顧問弁護士)、眼科相談(13時~15時、順天堂大学眼科医師)
定員:各4名(相談時間1人30分)
費用:無料
問い合わせ先:日視連総合相談室(電話03-3200-0011)
◆ラジオ大阪「話の目薬ミュージックソン」に山下泰三さん再登場
昨年末の「話の目薬」でホースセラピーを紹介した「しょうがいしゃ馬っ子の会」山下泰三さんが、1月19日に再登場します。
前回の放送は、とても好評で電話が鳴りやまなかったそうです。
今回の放送では、ホースセラピーの続きの話と、昨年出版した童話「山犬物語」が紹介されます。
放送日時は、1月19日(火)20時~20時30分です。
山下さんは40代で目の病気を患い、54歳の時に失明。
盲目の馬との奇跡的な出会いを通して生きる力をもらい、2008年「しょうがいしゃ馬っ子の会」を設立。
障害者のカウンセリング“ピアカウンセラー”としても活動中。また、ペンネーム・五条一馬として執筆も行っています。
「山犬物語」は、動物と人間がおりなす神秘的な物語で、懐かしくあたたかく、子どもも大人も楽しめる絵本です。
2020年7月発行、文芸社刊、税込み価格1210円。電子書籍版もあります。
今月の耳より情報は以上です。
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