「トップに戻る」「前の月号へ

耳より情報(2021年4・5月合併号)



◆書籍「あまねく届け! 光 〜見えない・見えにくいあなたに贈る31のメッセージ〜」

視覚障害者就労相談人材バンク有志による、メンバーの就労にまつわる経験や思いを綴った手記が、3月1日に発売されました。
人材バンクでは2020年10月にホームページを開設し、就労事例データベースを公開しています。しかし、新型コロナウイルスの流行で対面が制限される状況が続き、人材バンクの活動のスローガンである「私たちの就労経験を伝える」場が十分とはいえず、2020年春より書籍化に向けて準備を進めてきました。
見え方も経歴も経験も異なるメンバー有志31名により、それぞれの観点から書かれた1冊です。見えない・見えにくいなかで仕事に就く「就職」、見えない・見えにくくなってから新たな仕事に就く「転職」、見えない・見えにくくなっても同じ職場で仕事を続ける「就労継続」の3つの章からなっています。
また、視覚障害者とともに働くための情報も収録されています。
「あまねく届け! 光」は、読書日和出版、A5判、横書き、400ページ、税込み価格2750円、テキストデータ引換券付き。
書店での取り寄せやインターネットの書籍取扱サイトで注文の場合は、テキストデータ引換券を「読書日和」に郵送するとテキストデータが送られてきます。
「読書日和」に直接注文の場合は、本とデータが同時発送されます。
申し込み・問い合わせ先:読書日和(電話053−543−9815、メール  dam7630@yahoo.co.jp )


◆「第19回チャレンジ賞・サフラン賞」候補者募集

社会福祉法人視覚障害者支援総合センターでは、若い視覚障害者を激励する賞として、「チャレンジ賞(男性)」「サフラン賞(女性)」の候補者を募っています。
応募は他薦のみとなりましたので、「この人なら!」という方がおられましたら、必ず候補者の同意を得た上でご推薦ください。
対象:視覚障害のある30歳代までの男女で、身体障害者手帳所持者。職業自立して視覚障害者の文化の向上と福祉の増進に寄与しようとしている人で、気迫と体力と人間味のある人。
応募締め切り:5月31日(必着)
応募用紙:視覚障害者支援総合センターのホームページからダウンロードするか、電話、FAX、Eメールのいずれかで請求し、必要事項を記入の上、推薦文を添えて提出。
受賞者の決定:受賞者各1名を決定後、6月末までに本人に通知すると共に同センター発行の月刊「視覚障害」「支援センターだより」で公表。受賞者には賞状と賞金50万円が贈られます。
応募書類請求・問い合わせ先:視覚障害者支援総合センター(担当:佐古さん)(電話03−5310−5051、FAX03−5310−5053、Eメール ail@siencenter.or.jp )
第19回チャレンジ賞・サフラン賞候補者募集のご案内:http://www.siencenter.or.jp/chasaf/chasaf-oubo.html


◆スマホで障害者手帳の代わりに「ミライロID」

バリアフリーのコンサルティングを手がけるミライロ(大阪市)が開発した「ミライロID」は、身体障害者手帳などの代わりに示すことで割引が受けられるスマートフォン用アプリです。
カバンや財布から取り出していた障害者手帳をスマホでさっと提示でき、公の場で手帳を見せるのに抵抗がある人にも便利です。
障害者手帳の情報を取り込むことで、窓口での確認がスマホひとつで手軽になるだけではなく、飲食店やレジャー施設でお得に使える電子クーポンの提供や、障害種別に応じて生活に役立つ情報などもスマホに届きます。
現在、全国各地の1000社を超える事業者で導入されていて、JRなど123社の鉄道会社のほか、バス・タクシー・飛行機などの交通機関や、映画館・美術館・博物館・球場・携帯電話ショップ・飲食店など、さまざまな場所で利用できます。
利用するには、App Store または Google Play から「ミライロIDアプリ」をダウンロードし、アカウントを作ります。次にお持ちの障害者手帳を撮影し、ご自身の情報を登録します。
手帳情報の審査・登録完了には、現在1週間程度要しています。
アプリの利用は無料ですが、アプリを使用する際には通信料金が発生します。
ミライロID https://mirairo-id.jp/


◆内閣府音声・点字広報第78号

内閣府政府広報室では、視覚に障害のある方などに向けて、政府の施策を分かりやすくまとめた音声広報CD「明日への声」と、点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」を年6回発行しています。
第78号では、「自然災害や新型コロナウイルスの影響でローン返済にお困りではありませんか?」「世界はもっとひとつになれる〜Withコロナでのホストタウンの取組み〜」「令和3年、行政相談委員制度は60周年を迎えます〜行政相談委員をご存じですか?〜」「おうちでたのしく食品ストック」の4つのテーマを紹介。
お近くの視覚障害者関連施設や点字図書館、公立図書館などで利用できるほか、内閣府政府広報室のウェブサイト「政府広報オンライン」でもCD音声や大活字広報誌の内容をダウンロードできます。
「明日への声」または「ふれあいらしんばん」で検索してください。バックナンバーも利用できます。
問い合わせ先:内閣府政府広報室(電話03−5253−2111)
音声広報CD「明日への声」vol.78
https://www.gov-online.go.jp/pr/media/cd/index.html
点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」vol.78
https://www.gov-online.go.jp/pr/media/katsuji/index.html


◆「長野県立美術館」が新装開館

長野市の善光寺東隣にある「長野県信濃美術館(本館)」が改装し、4月10日から「長野県立美術館」としてオープンします。
オープンに先駆け3月18日に視覚障害者向けの内覧会が開かれ、付き添いを含む14人が参加。手で触れて質感などを確認できる作品を楽しみながら開館間近の館内を巡りました。
視覚に頼らず鑑賞できる作品を常設していて、全盲の美術家、光島貴之さん(京都市在住)が手掛けた立体作品も展示されています。
木製のパネルに打ち込まれたくぎやピンに触って凹凸を楽しめます。
善光寺や同館周辺の風景を表現した作品もあります。
同館一帯の立体模型や、館内の床に使われているタイルなどさまざまな素材で作られた1辺6・5センチのキューブ(立方体)などにも触ってみることで、新しい美術館の雰囲気を感じることができます。
問い合わせ先:長野県立美術館(電話026−232−0052)


今月の耳より情報は以上です。

 

  トップに戻る