耳より情報(2021年6・7月合併号)
◆Zoom開催「ロービジョンサポートフェア2021」
神戸アイライト協会が開催する「ロービジョンサポートフェア2021」は、コロナ対策でZoomによる開催となります。
コロナ禍で大変な状況ですが、医療講演や前川裕美さんの歌と演奏を通して、皆さまにエールをお届けします。
日時:7月17日(土)14時〜16時
場所:Zoom(オンライン会議ツール)で、それぞれの場所でネットを介して視聴
内容:(1)「サマーミニコンサート」(前川裕美さんによる「ダニー・ボーイ」「命をあげよう」「すべての山に登れ」)※曲は変更になる場合もあります。
(2)医療講演「ロービジョン最近の話題」山縣祥隆氏(山縣眼科医院、神戸アイライト協会副理事長)
参加費:無料、但し完全予約制
定員:100名
申し込み:7月7日までに、参加希望者氏名とメールアドレスを神戸アイライト協会宛に送信してください。
メール kela2009eyelight@ac.auone-net.jp
問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912、火曜から土曜の10時〜16時)
尚、新型コロナウイルスの感染状況により内容が変更になる場合があります。
◆点字の経本
岡山市にある真言宗御室派の長泉寺は点字版の経本を導入しています。
今年1月に視覚障害者が喪主の葬儀を執り行った同寺の住職が発案。
葬儀の際、お経が上げられずに悔いた様子の喪主を目の当たりにし、「視覚障害者もしっかり読経できるように」と製作を決めました。
点字経本はB5判、17ページ。従来の縦書きではなく、点字の読み方に合わせて横書きにしたほか、弱視の人向けにお経の活字を大きく記す工夫も施しました。
発展途上国の子どもの視力回復を支援するNPO法人・ヒカリカナタ基金を通じ、点字出版などを手掛ける就労継続支援B型事業所「ワークランド虹」に作製を依頼。
これまでに30冊が完成。
きっかけとなった全盲の女性は、「供養の手立てができ、うれしい。寂しいときは仏壇に向かい、お経を唱えたい」と経本を手に喜びました。
同事業所では岡山県内の真言宗3カ寺の経本も作製中。
宮本住職は今後、京都にある同宗派の総本山・仁和寺に呼び掛け、全国約800カ寺での活用を促すほか、他宗派への利用拡大も目指していて、「目が不自由な人でも十分に供養できるよう広めたい」と普及を進めています。
経本は1冊千円で、10冊以上は1冊900円。
代金は、経本に同封される振込用紙でお支払いください。その際、振込手数料が別途必要です。
問い合わせ・申し込み先:ヒカリカナタ基金・実行委員会事務局(電話086ー242ー3535)
◆「私の見え方紹介カード」デジタル版
日本弱視者ネットワークが、「私の見え方紹介カード」デジタル版を公開いたしました。
このカードは、以前、印刷物として販売していた「私の見え方紹介カード」の内容を改定したものとなっています。
弱視者自身が、具体的な生活場面で弱視者の見え方を整理し分かりやすく表現するために、また弱視者以外の人が、弱視者の見え方を理解するためのツールとしてご活用ください。
同会のホームページからどなたでもダウンロードできます。
データの形式はPDFで、1ページがはがきサイズの大きさ、全148ページあります。
内容は、「見え方紹介」「視野」「学校・大学」「歩行・移動」「日常生活」「食事」「趣味・余暇」「パソコン・スマホ」の8つのカテゴリーに分け、それぞれの場面に合った質問と答えにあたる選択肢が割り振られています。
また、説明が必要な部分にはコラムが配置されており、139ページ以降は資料編として主に視野についてのイメージ画像が掲載されています。
例えば、階段や段差はという質問の下に、「a. 分かります」「b. 段鼻がはっきりしていれば分かります」「c. 白杖で確認します」「d. 足で探って確認します」「e. 分かりません」という選択肢が書かれているので、自分の状況に該当する選択肢に丸を付けます。
質問によっては、自由記述欄に記入することも可能です。
これを質問ごとに繰り返し、必要なカードを整理することで、自分だけの「私の見え方紹介カード」が完成します。
以下のページからダウンロードを実行できます。
私の見え方紹介カードデジタル版
https://jakushisha.net/miekata_card.htm#text
◆「白い杖の留学生国際大会」報告集
アジアやアフリカの視覚障害者に独自の奨学制度を作り、開発途上国の人材育成に貢献してきた「国際視覚障害者援護協会」から、冊子「白い杖の留学生国際大会」が発行されました。
日本に留学して日本の理療や福祉制度などを学び、帰国してからも頑張っている元留学生たちを日本に招いて、2019年11月に国際大会が開催されました。
元留学生たちの活動報告とそれぞれの国の視覚障害者をめぐる状況や、来日した留学生のためのマッサージ研修会報告などが掲載されています。
また、毎日新聞や点字ジャーナル、月刊「視覚障害」の取材記事も掲載されています。あはきを通じて日本とそれぞれの母国の懸け橋となる内容となっています。
報告集は、A4判150ページ、テキスト版のCDもあります。報告集自体は無料ですが、墨字冊子はレターパック代370円、テキストデータ版のCDは200円、墨字・CD同時発送の場合は370円の送料がかかります。
現金書留または切手にて国際視覚障害者援護協会へ送り、確認後郵送されます。
尚、点字版(1冊150ページ程度、全4冊)の送料は無料です。
申し込み先:国際視覚障害者援護協会(電話03−5392−4002、Eメール info@iavi.jp )
送料郵送先:〒174−0052 東京都板橋区蓮沼町20−18 社会福祉法人「国際視覚障害者援護協会」
◆明石市「視覚障害者がJR駅ホームに設置された昇降式ホーム柵を安全に利用するために」音声CD作成
JR明石駅などに設置されているホーム柵について音声で学べるCD教材を兵庫県明石市が作成し、視覚障害者らへの貸し出しをしています。
目が不自由な人と一緒に同駅を歩き、電車に乗るまでの手順を解説。
ホーム柵を触った感想やJR西社員へのインタビューも収録しています。
CDは全編24分で、駅構内を通ってホームに上がり電車に乗り込むまでをストーリー仕立てで説明。
改札の位置などを示すチャイムの誘導音、ホーム柵の昇降時に聞こえる音楽や、駅前にある点字付き案内板、みんなのトイレ、JR明石駅に停車する電車の種類などの紹介も入っています。
CDは、あかし市民図書館(パピオスあかし4階)に2枚、市役所4階のコミュニティ・生涯学習課に複数枚を常備していて、明石市在住の視覚に障害のある方を対象に、2週間貸し出しています。
借りるには身分証やユニバーサルサービスの利用登録が必要です。
問い合わせ先:明石市市民生活局コミュニティ・生涯学習課(電話078−918−5004)
◆第47回全国視覚障害者文芸大会作品募集中
社会福祉法人日本視覚障害者団体連合は、第47回全国視覚障害者文芸大会の応募作品を募集しています。
この大会は、文芸を通して視覚障害者の情操を耕し、豊かな心の目を養いながら相互理解と友情の輪を広げることを目的として開催されています。
応募資格は視覚障害者で、応募作品の種類は、「短歌」「俳句」「川柳」「随想・随筆」の4部門。自作、未発表の作品に限ります。
募集締め切りは7月31日(当日消印有効)。
応募方法などは次の通りです。
1.短歌、俳句、川柳は1人3首(3句)以内。川柳の課題は「まもる」と「正直」。「まもる」は漢字・仮名いずれも可。3句の中でどのように使ってもよい。他部門は自由。
2.随想・随筆は1人1作品で点字32マス200行以内、墨字400字詰原稿用紙8枚、3200字以内。必ずタイトルを付けてください。
3.参加料は短歌、俳句、川柳が1部門1000円、随想・随筆が1500円、2部門以上応募の場合はそれぞれ加算。
4.応募の際は、部門ごとに別々の用紙(用紙は自由)を用い、1行目に部門、2行目から住所、氏名(ふりがな)、電話番号、その次の行から作品を書く。
点字で応募する場合は、できるだけ墨字を書き添えること。間違い易い語句には簡単な注釈をつけること。
墨字またはメールで応募する場合は、固有名詞には必ずふりがなをつけること。
5.参加料は、現金(現金書留封筒使用)、小為替、切手、郵便振替(口座名「社会福祉法人日本視覚障害者団体連合」、口座番号「00170−9−48326」)のいずれかで。
メールで応募する場合は、入金方法と入金日を明記すること。また、参加料入金の際に作品をメールで送信したことを明記すること。
6.応募作品の送付と入金の両方が確認された時点で受付となります。
7.郵送にて応募の際は、他人の作品は同封しないこと。
8.他の紙誌や大会等への二重投稿、また盗作・類似作と明らかになった場合は賞の発表後でも失格となります。
作品郵送先:〒169−8664東京都新宿区西早稲田2−18−2「日本視覚障害者団体連合点字図書館文芸係」宛。
メール宛先:toshokan@jfb.jp 件名に「文芸作品応募」と記載すること。
入賞者発表:日視連情報誌「点字日本(11月号)」、「日視連アワー(11月号)」、「JBニュース(11月2日)」で発表。また、入賞者インタビューを「声のひろば(1月号、2月号)」で放送。
また、応募者には応募作品を掲載した作品集(随想・随筆は入賞作品のみ)を送付されますので、応募の際に点字、墨字のどちらを希望するか明記すること。
墨字版・点字版ともに、応募1部門につき、全部門掲載された作品集を1冊送付。
応募の際にメールアドレスを記入した場合、入賞者のお知らせと作品集のテキストデータをメールで送信されます。
問い合わせ先:日本視覚障害者団体連合点字図書館文芸係(電話03−3200−6160、Eメールtoshokan@jfb.jp )
今月の耳より情報は以上です。
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