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耳より情報(2021年8・9月合併号)



◆京都府立視力障害者福祉センター「体験見学会2021」

視覚に障害があり、あんま、はり、きゅうの免許取得に興味のある方を対象に、あんま・はりの実習体験やパソコンを利用した学習方法の紹介、施設内見学などの体験見学会が開催されます。
また、施設利用に関する個別相談コーナーもあります。
関心のある方は、事前申し込みの上ご参加ください。
日時:10月11日(月)受付は10時から
会場:京都府立視力障害者福祉センター(京都市バス「糺ノ森」下車すぐ)
内容:10時30分から施設紹介、11時45分から昼食(センターの昼食メニュー・トンカツをいただきます)、12時30分から体験コーナー(あんま・はりの実習体験、パソコン用画面読み上げソフトの紹介、施設・宿舎見学などの予定)、13時30分から個別相談。
料金:無料
申し込み締め切り:10月4日(月)※申込多数の場合は、早期に受付を終了する場合があります。
問い合わせ・申し込み先:京都府立視力障害者福祉センター(電話075−722−8203)、体験見学会専用Eメール siryokutaiken@ksj.or.jp
視力障害者福祉センターHP https://ksj.or.jp/fa04siry/


◆中島拓奨学基金が奨学生募集中

一般財団法人中島拓奨学基金は、中途視覚障害により就労や就学が困難になった状況にありながらも、チャレンジ精神を持って訓練や学業に取り組む人に対して、返済義務の無い奨学金を給付することにより、中途視覚障害者の社会進出を応援しています。
奨学金は年間60万円で、返済の義務はありません。
但し他の財団・民間団体等の奨学金との併給は認められません。
給付対象者は5名程度。
応募締め切り:9月15日(水)
応募資格:社会人および国内の大学生ならびに大学院生、短大生。
視覚障害者対象の職業訓練機関や生活訓練施設または盲学校(視覚特別支援学校)の専攻科に在籍予定もしくは在籍中の方で、視覚障害手帳を保持、もしくは視覚に障害があることを証明する医師の診断書を提出できる方。
提出書類など詳細は、ホームページでご確認ください。
中島拓奨学基金ホームページ http://www.nh-shogakukikin.jp
問い合わせ先:中島拓奨学基金事務局(電話03−6731−4109)


◆「にってんセレクトパックサービス2021夏」

日本点字図書館図書情報課では、さまざまな図書を収録した「にってんセレクトパックサービス2021夏」の提供を9月18日まで行っています。
サピエ登録者も利用できます。
まだまだ外出がためらわれる中、読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今まで手に取ることがなかった本もこの機会にぜひチャレンジしてみてください。
セレクトパックサービスを含めダウンロードサービスを初めてご利用される方は、電話による利用申し込みが必要です。
セレクトパックは全部で5種類あります。
サービスを受けたい方は、4GB以上のSDカード又はCFカードを希望するセレクトパックの種類と同じ数だけ用意し、図書情報課貸し出し担当まで連絡の上、日本点字図書館までお送りください。
カードをお持ちでない方は、わくわく用具ショップ(電話03−3209−0751)でも購入できます。
セレクトパックは次の5種類です。
1.サピエベストリーダーセレクト:サピエ図書館で人気のある図書を教養・文学取り混ぜた25タイトル。毎回1番人気のセレクトです。
2.医学小説セレクト:臨場感あふれる医療ミステリーや、医師作家が描くリアルな小説など、引き込まれる作品を25タイトル。
3.江戸ぶらり旅セレクト:参勤交代にお伊勢参り、はたまた船で海外へ。江戸時代にも様々な旅がありました。旅を取り上げた時代小説を中心に、教養書もおり交ぜた25タイトル。
4.科学の世界をのぞいてみようセレクト:さまざまな分野の科学の世界とその研究者たちにスポットをあてた教養書とエッセイを34タイトル。
5.ハートフルなお化けセレクト:祖父の幽霊に振り回されたり、狸や天狗そして人間が巻き起こすお話など、背筋がゾ〜としない、夜中でも読めるお話を30タイトル。
問い合わせ先:図書情報課貸し出し担当(電話03−3209−2442)


◆元和歌山盲学校教諭の自伝「マルファン症候群と共に生きる」

視覚障害を持ちながら県立和歌山盲学校で37年間、教壇に立った和歌山市の能澤義和さん(67)が、自伝「マルファン症候群と共に生きる」をパレードブックスから出版しました。
マルファン症候群は心臓の血管、骨格、目などに障害をもたらす遺伝性疾患で、突然悪化し、命を落とす人もいます。
この病気のため、母と兄を亡くした能澤さん自身も小学5年で右目を失明し、41歳の時には緑内障にかかり、左目も光を失いました。
52歳で心臓の大手術も経験。それでも情熱を持って教員を続け、2010年に県教委が表彰する「きのくに教育の匠」、翌年には文部科学大臣優秀教員表彰を受けました。
著書には、病気との闘い、母や兄との別れ、生徒たちに寄り添った教員生活など、いつ発症するか分からない恐怖を抱きながらも、前向きに歩んできた半生が書かれています。
「私と同じようにマルファン症候群で悩み、苦しんでいる多くの人たちに少しでも寄り添えたら」と能澤さん。
さらに「たとえ重い病気があっても、心の持ちよう一つで人生は大きく変えられることを、私の体験を通して伝えたい」と願っています。
四六判、300ページ、税込み価格1320円。宮脇書店ロイネット和歌山店、または通販のアマゾンで取り扱っています。
問い合わせ先:パレード(電話06−6351−0740)


◆人気漫画「ヤンキー君と白杖ガール」が連続ドラマに

5月で終了したNHK連続テレビ小説「おちょやん」で主人公・竹井千代を演じた女優の杉咲花さんが、10月スタートの日本テレビ系連続ドラマ「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」で主演を務め、弱視の少女・ユキコを演じます。
原作は、WEB連載で累計2000万閲覧数を記録し、若い世代から支持を集めている漫画家・うおやまさんの「ヤンキー君と白杖ガール」。
勝ち気で恋に臆病な特別支援学校に通うユキコと、純粋だがけんか早い不良少年・森生が出会い、不器用ながらも惹かれあうラブコメディーです。
視覚障害などを始め、社会に対し生きにくさを感じている登場人物たちに寄り添い、明るく前向きに描く同作は、これまでの障害者を描いた作品やラブコメと一線を画しています。
原作を読んだ杉咲さんは「『普通って何だろう?』ということを問いかけている作品で、すごくリアリティーを感じました」とコメント。
「自分にとってのコンプレックスだと感じていたものすらも、何だか愛おしく感じられる瞬間があるような、観てくださる方にとって勇気づけられるような作品になったらいいなと思っています」と意気込みを語りました。
「サピエ」には、点字は3巻、デイジーは5巻までデータが登録されています。


◆第11回小さな助け合いの物語賞 大賞作品「あたたかな小さい手のリレー」が絵本に

一般社団法人全国信用組合中央協会は、社会における助け合いの心の大切さを伝えるため、「小さな助け合い」をテーマにした懸賞作文「小さな助け合いの物語賞」を主催しています。
その第11回に、網膜色素変性症により視力を失った和歌山市の職員、山崎浩敬さんの作文「あたたかな小さい手のリレー」が大賞を受賞しました。
山崎さんが長年、子どもたちのサポートを受けながらバスで通勤したエピソードを綴った内容で、この物語が絵本作家の木村美幸さんにより絵本になることが決まりました。
1年ほどかけて制作され、来年に出版される予定です。
6月に木村さんから取材を受けた山崎さんは、「子どもたちの思いやりがたくさんの人に伝わってほしい」と話していました。
山崎さんは、サポートしてくれる小学生が通う和歌山大学教育学部付属小学校に、目の動きをトレーニングするための教材を寄贈し、また、音の出る信号機の設置などで募金を呼びかける和歌山放送の「第35回ラジオチャリティ・ミュージックソン」にも作文コンクールで得た賞金の一部を寄付されています。

第11回 しんくみ大賞「あたたかな小さい手のリレー」 山崎浩敬(和歌山県)
https://www.shinyokumiai.or.jp/overview/about/writing11/000635.html


以下は新着情報です。

◆エンジョイ!グッズサロン20周年記念企画「オンライントークイベント」

日本ライトハウスが主催している「全国ロービジョンフェア」ですが、今年はエンジョイ!グッズサロン20周年記念企画として、オンライントークイベント「どこまで言っても良いん会2021」をZoomミーティングにて開催します。
2日間にわたり、5つのテーマを設け、最新情報の提供と利用者と日本ライトハウス職員による自由な意見交換を実施します。
当日はYouTubeライブで配信もあり、申し込みなしでの閲覧も可能です。
また、インターネットが使用できない方やオンライン参加に不安のある方は、来館での参加も受け付けています。
テーマやスケジュールなど詳しくは、日本ライトハウスのトークイベント特設サイトでご確認ください。
http://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/nlt2021/
開催日時:10月9日(土)10時〜17時、10日(日)10時〜14時30分
申し込み方法:電話かメールまたは特設サイトの申し込みフォームで、氏名・住所・連絡先・参加テーマ(複数可)をお申し込みください。
申し込み期間:8月20日(金)〜10月6日(水)
定員:各テーマ100人名(来館での参加定員は各テーマ20名)
申し込み先:電話06−6441−0039、メール meeting@iccb.jp、申し込みフォーム https://ssl.kokucheese.com/event/entry/614073/


◆中山視覚障害者福祉財団主催「パソコン講座」

「音声パソコンお試し体験講習」
視覚に障害のある方でも、音声を聞きながらパソコンを操作することで、Eメール・インターネットを楽しむことができます。
パソコン初心者の方大歓迎です。パソコンデビューしてみませんか。
講習はレコーダー持ち込み可能ですので、録音すると自宅での学習に役立ちます。
日時:9月4日、11日(いずれも土曜日 全2回)の13時30分〜16時
会場:中山記念会館2階・多目的室(阪急「春日野道」駅から徒歩約10分)
講習内容:画面を読み上げる音声ソフトを使ってキーボードでパソコンを操作
参加費:無料
定員:5名(兵庫県在住・在勤・在学者を優先)
問い合わせ・申し込み先:神戸アイライト協会(電話078−252−1912)


今月の耳より情報は以上です。

 

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