耳より情報(2022年4・5月合併号)
◆第40回日本ライトハウスチャリティコンサート
3年ぶりに開催される40回目の「盲導犬育成支援のためのチャリティコンサート」は、日本ライトハウス創業100周年記念となります。
今回は一味違う企画も用意されているそうです。
ぜひ大阪市のザ・シンフォニーホールにお出かけください。
また、趣旨に賛同される方は、視覚障害者の方々のご招待およびコンサート運営費のために用いられるアミティ(視覚障害者招待協力券)にもご協力ください。
日時:6月19日(日)開場12時30分、開演13時30分、終演予定16時
会場:ザ・シンフォニーホール(JR大阪環状線「福島」駅から北へ徒歩約7分)
出演者:指揮・澤和樹、演奏・川畠成道、千里フィルハーモニア大阪
曲目予定:ドヴォルザークの「ヴァイオリン協奏曲イ短調」作品53、交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」、100周年記念に寄せて
入場料:3500円(座席は当日指定、座席指定券引き換えは12時から)
アミティ:1枚1000円(協力券ですので、この券では入場できません)
問い合わせ・申し込み先:日本ライトハウス募金事業部(電話06−6968−1030、平日の9時〜18時)
◆盲導犬を育てる会「チャリティグッズショップ」
盲導犬を育てる会のチャリティグッズ収益金は、日本ライトハウス盲導犬訓練所に寄付され、盲導犬育成事業に役立てられます。
新製品・人気商品をご紹介します。
「ピンバッチ」
ハーネスをつけた盲導犬を横から見たイラストで、裏には英語で“NIPPON LIGHTHOUSE”の文字が刻印されています。
色はイエローとブラックの2色、サイズは横2.7センチ×縦2センチ。
税込み価格は1つ500円です。
「のびのびエコ軍手」
使われなくなった色々な糸を集めてできたリサイクル製品で、色や風合いがそれぞれ違います。
手の甲側に、ワンちゃんのイラストと人差し指に足跡、親指部分に英語で“GUIDEDOG”と白色で印刷されています。
手のひら側には、大小の足跡のイラストが全面に黒でプリントされていて、滑り止めにもなっています。
青・赤・緑・グレーの4色あり、サイズは1種類で、手のひら部分が縦約13センチ、横約12センチ、手首部分は長さ8センチ、幅9センチです。
手にフィットする仕様になっているため、男性や手の大きな方には小さ目です。
税込み価格は1つ500円です。
どちらの商品も大きさに応じて送料がかかります。
問い合わせ・申し込み先:盲導犬を育てる会(電話0721−72−0914、平日の9時〜17時))
オンラインショップ:
http://sodaterukai.net/
◆新刊本「Q&A障害のある人に役立つ法律知識」
障害者自立支援法違憲訴訟全国弁護団事務局長を務め、障害者の人権擁護に力を注いでいる藤岡毅弁護士が、「Q&A障害のある人に役立つ法律知識 ― よくある相談例と判例から考える」を出版しました。
障害者の権利・人権問題に関する法制度、判例、実務ポイントと、障害者の自立した生活、社会参加を実現するための様々な制度、適切な支援を受けるための方法等について、Q&Aでわかりやすく解説しています。
障害者差別とは何か、なぜ起こるのか、どうしたらなくすことができるのかなど、障害や障害者の問題への関心・理解を深める上でも役立つ内容で、弁護士・法曹関係者や障害当事者・家族、支援者だけでなく、普段、障害者の問題に関心のない方にもぜひ読んでいただきたい1冊です。
本書を購入した視覚障害のある方には、テキストデータを提供してもらえます。
「Q&A障害のある人に役立つ法律知識 ― よくある相談例と判例から考える」
藤岡毅著、日本法令発行、A5判、536ページ、税込価格4180円。
◆YouTube「あさひ 旅するロービジョン」
生まれつき視覚障害を持つ弱視のあさひさんがYouTubeで、障害のある方、そのご家族、障害に興味のある方向けに情報発信をしています。
「見えづらいを補う4つのスキル」「オーディオブック 3社比較でコスパ最強の使い方」「もう道に迷わない! Microsoft Sound Scape」や、「視覚障害者の見え方紹介」「見える人と関わるときに気をつけていること5選」「ロービジョンあるある10個」「街歩きあるある10選」などの動画があります。
視覚障害当事者には共感できて、見える人には発見がある内容です。
「YouTube 旅するロービジョン」で検索してください。
あさひ 旅するロービジョン:
https://youtube.com/channel/UCi3lwhfwqurBsU-TMiaGZyg
◆拡大読書器のデモ機お試しサービス
株式会社システムギアビジョン(兵庫県宝塚市)が、視覚障害者用拡大読書器のデモ機を利用者の自宅に直送・貸出しをするサービスを始めました。
「視覚支援機器の実際の使用感を知りたいが外出ができない」「購入後に実際に使う自宅の環境で試してみたい」「短時間のお試しではなく、じっくり使って検討したい」などの声に応えるサービスです。
機器は1週間借りることができます。
費用は無料ですが、返送時の送料は利用者負担です。
指定の住所まで宅配便で読書器が届き、1週間後返却します。
問い合わせ・申し込み先:システムギアビジョン(電話0797−74−2206、Eメール sgv-info@systemgear.com)
◆柳田知可(はるか)さんの新曲「ありがとう」
視覚障害者互助団体「さくらんぼ」(愛知県田原市)の代表を務める柳田知可さんは、視力を失う難病に向き合いながら、福祉施設や小学校、保育園などでギターの弾き語りを続けています。
また、「はるかの音色」というユーチューブチャンネルを開設していて、オリジナル曲などの公開もしています。
2月に新曲「ありがとう」の動画をアップしました。
「YouTube はるかの音色 ありがとう」で検索してください。(動画が始まる前に広告が入ります)
https://www.youtube.com/watch?v=0Mb6t5tp-QY
◆「連帯と祈り ウクライナの障害のある同胞(はらから)へ」
ウクライナの現状に関して、日本障害者協議会代表で視覚障害のある藤井克徳さん(72)が、ウクライナの障害者への祈りを込めて詩を作り、日本から発信しました。
「連帯と祈り ウクライナの障害のある同胞(はらから)へ」
戦争は、障害者を邪魔ものにする
戦争は、障害者を置き去りにする
戦争は、優生思想をかきたてる
大量の障害者をつくり出す最大の悪、それが戦争
朝一番のニュースを恐る恐る
キエフの包囲網がまた狭まった
教会も文化財も悲鳴を上げて崩れ落ちる
禁じ手が反古(ほご)にされ原子力発電所から火の手
殺し合いでなく話し合いを
侵攻でなく停戦を
停戦でなく平和を
青い空と黄色の豊作に似合うのは平和
私たちは祈ります
西北西の方角をじっとみつめながら
心の中から希望が切り離されないように
とにかく生き延びてほしい
戦争は、障害をたちどころに重くする
戦争は、障害者の尊厳を軽々と奪い去る
戦争は、障害者の明日を真っ黒に塗りたくる
早いうちに、否、この瞬間に終わらせなければ
もう一度くり返す
とにかく生き延びてほしい
たとえ、食べ物を盗んでも
たとえ、敵兵に救いを乞うてでも
遠い遠い、でも魂はすぐ傍(そば)の日本より
ふじいかつのり(NPO法人日本障害者協議会)
今月の耳より情報は以上です。
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