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耳より情報(2022年6・7月合併号)



◆京都府立視力障害者福祉センター「夏の体験見学会2022」

視覚に障害があり、あんま、はり、きゅうの免許取得に興味のある方を対象に、あんま・はりの実習体験や施設見学などの体験見学会が開催されます。
関心のある方は、ぜひご参加ください。
日時:7月30日(土)受付は10時から
会場:京都府立視力障害者福祉センター(京都市左京区下鴨森本町21、京都市バス「糺ノ森」下車すぐ)
内容:10時30分から施設紹介、11時45分から昼食(センターの昼食メニュー「とんかつ」をいただきます)、12時30分から体験コーナー(あんま・はりの実習体験、パソコン用画面読み上げソフトの紹介、施設・宿舎見学など)、13時30分から個別相談
料金:無料
申し込み締め切り:7月20日(水)
問い合わせ・申し込み先:京都府立視力障害者福祉センター(電話075−722−8203、体験見学会専用eメール siryokutaiken@ksj.or.jp )


◆中山視覚障がい者パソコン講座「iPad体験コース」

タブレット型パソコンのiPadを使って、視覚に障害のある方をサポートする音声読み上げ機能や、様々な生活に便利なアプリを体験するコースです。
レコーダーを持参して録音すると自宅での学習に役立ちます。
iPadに触れるのは初めてという方、大歓迎です。先ずは触って聞いて体験してみませんか。
講習内容と日程:(1)「音声機能を体験してみよう」は7月23日、30日(土)の全2回、(2)「音声機能でアプリを活用しよう」は10月8日、15日(土)の全2回、時間はどちらも13時〜16時。(1)、(2)どちらか希望のコースを選んでください。
会場:中山記念会館2階(神戸高速鉄道「新開地駅」西改札口より徒歩5分、又は神戸市営地下鉄「湊川公園駅」西改札口より徒歩10分)
参加費:無料
受講資格:視覚に障害のある方で(障害者手帳の有無は問いません)、兵庫県在住
問い合わせ・申し込み先:神戸アイライト協会(電話078−531−6340、火曜日〜土曜日の10時〜16時)


◆「ひとりで学べる点字触読テキスト」

中途視覚障害者にとって、高いハードルとなっている点字の触読の学習を、ひとりでできるように構成されたテキストです。
「中途視覚障害者への点字触読マニュアル」の著者・原田良實さんによる、点字触読を学習する人向けの教材セットです。
墨字のテキストとLサイズの点字教材がセットになっていて、墨字テキストの内容はパソコンやスマートフォンを使って音声で聞くこともできます。
50音のほかに、濁音・半濁音・拗音・拗半濁音・数字・アルファベット・記号・符号・特殊音・おもな単位記号などを順番に覚えることができます。
B5判・122ページの活字教材と、バインダーに綴じられた48枚の点字教材、凸面点字一覧表がセットされ、税込み価格は3850円、販売元は読書工房。
問い合わせ先:日本ライトハウス情報文化センター・エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)
読書工房販売サイト:http://totsuten.net/?pid=164841465


◆カーボン製白杖「ミズノケーンST」

有名スポーツメーカーのミズノが、軽くて操作性に優れた視覚障害者用の白杖を開発しました。商品名は「ミズノケーンST」で、直杖です。
ゴルフクラブやラケットの開発で培ったカーボン繊維の加工技術を生かし、重さが通常の白杖よりも約3割軽くなっています。
先端に向かって細くなる形状で、重心位置が手元側に移動することで振りやすく、地面の凹凸を感じやすい設計です。
杖本体に反射プリントがされていて、表面には角度によって見え隠れする大小の三角形がデザインされ、先端は鮮やかなブルー、石突部分はティアドロップ型です。
全長は115センチから135センチで、希望のサイズにカットできます。
135センチサイズの重さは143グラムの軽さです。
本体の素材はカーボン、グリップは合成ゴム、アダプター・石突きはナイロンです。
製品保証期間は2年。希望小売価格は1万8千円ですが、補装具費支給制度対象品ですので自治体の補助があります。
給付を希望される方は、購入前にお住いの市区町村で申請をしてください。
また、「ミズノケーンST」には、修理交換サービスと外出時の代替移動手段提供サービスが付いています。
石突やグリップなどの付属部品の使用に伴う自然の消耗や劣化を除き、修理が不可能な場合は新しい白杖と交換してもらえます。
万一外出先で白杖が折損した場合、第一交通産業グループのタクシーを配車し、使用者を目的地または緊急避難先まで送ってくれます(1回3万円以内、2回まで、対応地域に限定あり)。
白杖に関する問い合わせ先:ミズノお客様相談センター(電話0120−320−799)
購入の問い合わせ先:日本ライトハウス・エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)、日本点字図書館・用具事業課(電話03−3209−0751)


◆音声コード付きのレトルト商品「長崎居留地洋食シリーズ」

長崎の「ホテルニュータンダ」が、自宅でホテルレストランの味を再現できるレトルト商品「長崎居留地洋食シリーズ」を発売しました。
ハヤシライスソース、ビーフシチュー、ビーフカレー、キーマカレー、牛ホホ肉カレーの5種類あり、税込み価格はいずれも1620円。
パッケージには、視覚障害者も調理しやすいように、商品説明を音声で聞ける「Uni−Voice(ユニボイス)」を採用。
スマートフォン専用アプリで、印刷された2次元コードを読み取ると、自動読み上げ音声が聞けます。温め方の手順だけでなく、蒸気口の位置などの説明もあり、安全に調理できます。
コードの印刷箇所は箱から浮き出るエンボス加工がされていますので、触ると位置が分かります。
商品のパッケージの図柄は長崎市出身の版画家・田川憲氏の作品で、「国内初の気球飛揚の地」に近いホテルの立地にちなみ、長崎の観光名所に気球をあしらった図柄になっています。
パッケージに使用した5作品と気球の6種類のオリジナルポストカードのいずれか1枚が入っていて、作品にまつわるエピソードが聞けるユニボイスのコードも掲載してあります。
「長崎居留地洋食シリーズ」は、ホテルニュータンダの売店やインターネットのサイト「長崎居留地倶楽部」( https://nkclub.shop/ )で購入できます。


◆ドット・テイラーのワンポイント付き半袖ポロシャツ

昨夏、好評だった半袖ポロシャツが今年も販売されます。
ベーシックなデザインにドライ機能をプラス。さらさらな着心地で、左袖にワンポイントの模様付きです。
ドット・テイラーとは、メタルのパーツを布に強力に接着し、点字や模様を表したもので、点(dot)を仕立てる(tailor)という意味で名付けられました。触って点字として読めるパーツを使っています。
価格は税込みで1枚2000円。
色は、ホワイト、ブラック、カナリアイエロー、オレンジ、ピンク、トロピカルピンク、レッド、バーガンディ、ブライトグリーン、グリーン、ライトブルー、アクアブルー、ターコイズブルー、コバルトブルー、ネイビー、パープルの全16色。
サイズはXS・S・M・L・XLの5サイズ。
左袖のワンポイント模様は2〜3センチの小さなマークで、星、ハート、音符、傘、ねこ、ふたばの6種類あります。
また、ドット・テイラー加工は、お手持ちの服や布製品にも施してもらえます。
ミニワンポイント柄のほか、点字が添えられた5〜6センチの大きさのものもあり、クローバー、リンゴ、雪、リボン、ト音記号など20種類あります。
加工料金は、点字1マス20円、図柄1個50円〜300円で、持ち込み料金として50円〜100円かかります。
問い合わせ先:京都ライトハウス情報製作センター(電話075−462−4446)


◆日視連スポーツ協議会のYouTubeチャンネル

日本視覚障害者団体連合スポーツ協議会は、YouTubeチャンネルを開設し、自宅でできる運動や日常生活での健康管理の注意点などの動画を配信しています。
動画は、視覚障害者にわかりやすいよう言葉でも説明しています。
アップロードされている動画は、「視覚障害者の慢性的な腰痛予防の運動(総論編・ストレッチ編・筋力強化編」や、「生活筋力のトレーニング」、「座ってできる全身運動」、「姿勢による体への影響」など。
「日視連スポーツ協議会、ユーチューブ」で検索できます。
動画のURL https://www.youtube.com/channel/UCOq-xcc3TeZwq4b7vZq6Naw


◆ホームからの転落を自動検知、JR西日本が開発

JR西日本は4月13日、ホームから人が転落したのを自動検知し、列車の運転士に伝えて事故を防ぐ新たなシステムを開発したと発表しました。
人の判断を介さない仕組みは全国初だそうです。
新システムでは、ホームの屋根から照射する赤外線でホームからの転落を検知します。
制御盤のプログラムで分析し、落ちたのが人だと判断すれば、列車の運転士や駅係員に異常を知らせる「非常報知灯」が点滅する仕組みです。
駅ホームには非常ボタンが設置されており、転落に気づいた乗客らが押せば非常報知灯は点滅します。
ただ、転落の発生から動揺してすぐに押せなかったり、駅係員が確認してから報知灯を作動させたりして、時間がかかるのが普通で、列車が近づいている場合は間に合わない恐れがありました。
JR西日本によると、新システムは点滅までの時間が5秒ほどだという。
過去126件の転落事案を分析するなどし、誤検知しにくくすることにも成功しました。
今年度中に京阪神地区の複数の駅に設置し、来年度以降も整備を拡大する計画です。


神戸アイライト協会からイベントの速報です。

◆ロービジョンサポートフェア2022

神戸アイライト協会は昨年10月に、神戸市兵庫区の新しくなった中山記念会館に移転し、ロービジョンフロアが3倍の広さになりました。
神戸市から委託されていた「視覚専門相談リハ事業」が変更になるなど厳しい状況ですが、ロービジョンサポートフェアは継続されます。
日時:7月23日(土)午後
会場:中山記念会館1階大会議室(神戸市兵庫区水木通2丁目1−9)
参加費:無料(但し、事前予約制、定員あり)
内容:講演等(機器展はありません)
問い合わせ・申し込み先:神戸アイライト協会(電話078−531−6340)
詳細は神戸アイライト協会ホームページをご覧ください。
https://eyelight.eek.jp/


今月の耳より情報は以上です。

 

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