耳より情報(2022年10・11月合併号)
◆京都府立視力障害者福祉センター「秋の体験見学会2022」
視覚に障害があり、あんま・はり・きゅうの免許取得に興味のある方を対象に、あんま・はりの実習体験や施設見学などの体験見学会が開催されます。
また、施設利用に関する個別相談もあり、参加された方には、過去の「入所試験問題」とセンターに関する「Q&A集」が進呈されます。
関心のある方は、事前申し込みの上、ぜひご参加ください。
日時:10月24日(月)受付は10時から
会場:京都府立視力障害者福祉センター(京都市バス「糺ノ森」下車すぐ)
内容:10時30分から施設紹介、11時45分から昼食(センターの昼食メニュー・ハンバーグをいただきます)、12時30分から体験コーナー(あんま・はりの実習体験、パソコン用画面読み上げソフトの紹介、施設・宿舎見学などの予定)、13時30分から個別相談。
料金:無料
申し込み締め切り:10月17日(月)※申し込み多数の場合は、早期に受付を終了します。
問い合わせ・申し込み先:京都府立視力障害者福祉センター(電話075−722−8203)、体験見学会専用Eメール siryokutaiken@ksj.or.jp
視力障害者福祉センターHP
https://ksj.or.jp/fa04siry/
体験見学会HP
https://ksj.or.jp/blog/27199/
◆「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2022」
西日本最大級の視覚障害者用具・機器展示会「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2022」が、大阪・天満橋OMMビルで開催されます。
今回は3年ぶりのリアル開催で、36社・団体が出展。新製品も多数出品されます。
事前に出展内容を詳しく紹介した「ガイドブック」(点字版、音声デイジー版、大きめの活字版、Eメール版)を送ってもらえます。
会場内のガイドをご希望の方は事前に総務係まで予約してください。
iPhone(アイフォーン)にまだ触れたことがないという方を対象に体験会がありますので、当日会場で体験受付デスクにてお申し込みください。
日時:10月28日(金)は11時〜16時、29日(土)は10時〜16時
場所:OMMビル2階ホールC(大阪メトロ谷町線「天満橋駅」北改札口または京阪本線「天満橋駅」東口から徒歩2分。OMMビル地下2階連絡口からエレベーターかエスカレーター、階段で出入りできます)
入場:無料
iPhone体験会受付:10月28日、29日とも、午前の部は11時から先着順で、11時5分、11時40分、12時15分、12時50分。午後の部は13時25分から先着順で、13時30分、14時5分、14時40分、15時15分。各回定員3名です。
ガイドブック申し込み・問い合わせ先:日本ライトハウス・エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)、総務係(06−6441−0015)
ガイドブックの点字版、テキスト版、PDF版は日本ライトハウスHPからダウンロードできます。
http://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/nlt2022/
◆絵本「バスが来ましたよ」
2021年の8月・9月合併号でお伝えしました「第11回小さな助け合いの物語賞」の大賞を受賞した作文「あたたかな小さい手のリレー」が、優しいタッチで描かれた絵本「バスが来ましたよ」になりました。
進行性の目の病気から全盲になった山崎浩敬さんと、山崎さんのバス通勤を手伝う小学生との交流を描いた実話を基にしたお話です。
毎朝、緊張しながらバスを待つ山崎さん。そんなある朝、小さなかわいい声が聞こえてきました。「バスが来ましたよ」。
児童が小さな手を添えて山崎さんをサポートします。その声と手は次々と受け継がれていきます。
思いやりのバトンを渡し続けてきた子どもたちの優しさ、そしてその親切に支えられた山崎さんの幸せな気持ちが、読んだ人の心をも温かくします。
点字データはサピエ図書館に登録されています。音声デイジーは日本ライトハウス情報文化センター、点字シールを貼り付けた点訳絵本は宮城県視覚障害者情報センターが製作中です。
「バスが来ましたよ」文・由美村嬉々、絵・松本春野、アリス館発行、37ページ、税込み価格1540円。
問い合わせ先:アリス館(電話03−5976−7011)
◆音声デイジー「京町家ショートストーリー」
京都ライトハウスでは、京都市都市計画局まち再生・創造推進室発行の『京町家ショートストーリー』を音声デイジー図書として発売しています。
この図書は京町家をテーマに、いしいしんじさん、大石直紀さん、望月麻衣さんの人気作家3名によるオリジナルストーリーを収録しています。
物語の舞台となった京町家の間取りや外観の特徴などの説明付きです。
音声デイジー版と点字版の2媒体で楽しめますので、触れて、聞いて、点字と音で京都の雰囲気を感じてください。
「京町家ショートストーリー 〜京都ゆかりの作家が紡ぐ3軒の小さな物語〜」点字版(全1巻)、音声デイジー版(全1巻)、各500円(原本価格100円)
問い合わせ先:京都ライトハウス情報製作センター(電話075−462−4446)
◆AI視覚支援デバイス「オーカムリード(日本版)」
オーカムテクノロジーズが製造販売するAI(人工知能)を搭載した視覚支援デバイス「OrCam Read(オーカムリード)」が9月から日本で販売開始されました。
弱視・ロービジョンの方や学習障害・ディスレクシアの方の活字の読み上げをサポートし、自力で活字情報を取得する事ができる小型のAI視覚支援装置です。
今までのオーカムマイリーダーはメガネのつるに装着しましたが、オーカムリードは手に持って使用するタイプです。
日本語と英語の読み上げが可能なので語学教育分野でも活用されています。
新聞や本、ディスプレイ、レストランメニューなどの読みたい活字に、本体レーザーの標準(エリア またはポイント)を合わせると、内蔵カメラが活字を瞬時に読み込み、音声で読み上げてくれます。
インターネット環境は不要で、有線イヤホンとBluetoothイヤホンを接続すれば周囲に音が漏れません。日本語と英語の2言語を読み上げますが、翻訳はできません。
スマートリーディング機能(音声指示)によって撮影したテキストの中から、日付、金額、電話番号、特定のワードを含む文節など知りたい情報だけを選んで読み上げます。
44.5グラムのコンパクト・軽量設計で、メーカー希望小売価格は25万8千円(非課税)です。
障害者手帳をお持ちの方は、各自治体が行っている日常生活用具給付事業での助成金対象製品となり、補助金が支給される可能性があります。
お住まいの自治体の障害福祉課、又は販売店にご相談ください。
◆アトリエみつしま企画展「まなざす身体」
京都・大徳寺近くにあるアトリエみつしまは、全盲の美術家・光島貴之氏がオーナーのアートギャラリーです。
企画展「まなざす身体」では、しらとりけんじ・光島貴之の2名の全盲の作家、および、池上恵一・伊庭靖子・中ハシ克シゲの3名の晴眼の作家を迎え、まなざしの身体性をテーマとした展示を行います。
見えない者と見える者がそれぞれの立場から応答した作品群を通して、新たなまなざしと出会うきっかけとなることでしょう。
日時:10月1日(土)〜10月30日(日)の11時〜18時。月曜日は休館。但し10日(月・祝)は開館、11日(火)は休館。
観覧料:500円(小学生以下、障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料)
会場:アトリエみつしま Sawa-Tadori(サワタドリ)(京都市バス「大徳寺前」から徒歩約3分)
問い合わせ先:アトリエみつしま(電話075−406−7093)
以下、新着情報です。
◆アイライトフェア2022
神戸アイライト協会主催、兵庫県眼科医会・中山視覚福祉財団・NEXT VISIONの後援で、「就学、就労支援と視覚リハ」をテーマに開催されます。
第1部は、長く障害児教育に取り組まれておられる慶應義塾大学の中野泰志教授による講演、そして第2部は、中野教授に加え、当事者で関西SLの会長も務める現役大学生の松村直哉氏、当事者で就学・就労の経験豊富な藤原奈津子氏らによるシンポジウムが予定されています。
会場での参加のほかzoomで配信もされますので、ネットを介して視聴できます。
参加は無料ですが、完全予約制です。
日時:10月22日(土)13時〜16時
場所:中山記念会館大会議室(神戸高速鉄道「新開地駅」西改札より徒歩5分)
中山記念会館会場での参加:定員30名。事前に氏名(介助者も含む)、連絡先を神戸アイライト協会まで連絡してください。
zoomによる参加:定員90名。10月15日までに参加申込みフォームから申し込んでください。申し込み後、自動でzoomミーティングのURLを含む返信メールが届きます。
申し込み・問い合わせ先:神戸アイライト協会(電話078−531−6340、火曜から土曜の10時〜16時)、またはメール kobe2010@eyelight.sakura.ne.jp
参加申込みフォーム:
https://eyelight.eek.jp/u/
◆中山視覚福祉財団「やさしいICT講座」
最近よく耳にするICTとは、「Information and Communication Technology」(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、意味は「情報通信技術」です。
スマートデバイスが、視覚障害者にとってどのように暮らしに活用できるのか?
神戸アイライト協会の熊澤明氏がわかりやすく解説します。
見えない・見えにくいことで困っている方はもちろん、ご家族の方、医療福祉関係者の参加も歓迎です。
日時:11月30日(水)13時30分〜14時30分(※新型コロナウイルスの感染状況により、変更及び中止になる場合があります)
会場:中山記念会館1階大会議室(神戸高速鉄道「新開地駅」西改札より徒歩5分、または市営地下鉄「湊川公園駅」西改札より徒歩10分)
内容:視力を補うICT機器の紹介(スマートウォッチの紹介、キャッシュレス決済、スマートスピーカー紹介、スマートフォン紹介、遠隔視覚ボランティアによる支援、音声パソコンによる読書等)
参加費:無料
定員:定員30名(事前予約制)
申し込み:事前に氏名(介助者含む)、連絡先を電話、またはメールでご連絡ください。
申し込み先:神戸アイライト協会(電話078−531−6340、火曜から土曜の10時〜16時、またはメール kobe2010@eyelight.sakura.ne.jp )
◆国立国際美術館「みる+(プラス)」
大阪にある国立国際美術館で、10月22日から開催される「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展会期中に3つの「みる+(プラス)」プログラムが開催されます。
「みる+(プラス)」は、視覚(みる)だけに頼ることなく、ほかの感覚器官もプラスして働かせることにより、だれでもが鑑賞をはじめとする美術館のアクティヴィティを楽しめることを目指すプログラムです。
プログラムにはどなたでも無料で参加できますが、「すべて未知の世界へ」展の観覧券は必要です(ただし、高校生以下・18歳未満/心身に障害のある方とその付添者1名は無料)。
プログラムによっては事前に参加申し込みが必要で、抽選になります。
(1)「美術館ではなしてみる」
日時:10月30日(日)14時〜16時
定員:10名(事前申し込み・抽選・10月19日13時必着)
内容:「すべて未知の世界へGUTAI ー 分化と統合」展を対話しながら鑑賞した後に、全体でそれぞれの鑑賞体験を持ち寄り、交流します。
(2)「50個の『・(てん)』から絵をかこう」ワークショップ
日時:11月20日(日)10時30分〜16時30分
参加方法:プログラム開催時間であれば、いつでも自由に参加できます。
講師:勅使河原君江(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科准教授)
内容:だれでもできる、50個の「・(てん)」から絵をかく方法を試してかきます。
触って確認しながら絵をかく方法もありますので、見えない、見えにくい方もご参加ください。
(3)「さわったり、きいたり、はなしたり」
日時:12月4日(日)13時〜16時
定員:10名(事前申し込み・抽選・11月24日13時必着)
参加費:無料
内容:さわる、きく、はなすをたくさん取り入れながら、作品を楽しむこと、作品を見ることとは、どういうことなのか考えていきます。
事前申し込み方法:メールで以下の情報をお知らせください。件名には、プログラム名をご記入ください。
(1)参加希望日、(2)氏名(ふりがな、(3)学年あるいは年齢、(4)郵便番号・住所、(5)連絡用メールアドレス、(6)電話番号(直前あるいは当日に連絡が可能な番号)、(7)障害の有無・種別、(8)参加理由(簡単に)、(9)必要なサポートや事前に共有しておきたいこと、(10)今回の情報の入手方法(HP、インターネットのサイト名、SNSなど)
申し込みメールアドレス: education@nmao.go.jp
※メール1通につき申込者複数名で申し込まれる際には、すべての方の情報もご記入ください。
問い合わせ先:国立国際美術館・教育普及室(電話06−6447−4680、平日10時から17時)
◆「視覚障害者文化を育てる会」(4しょく会)の設立20周年記念イベント
視覚障害者文化を育てる会(4しょく会)設立20周年記念イベントが12月に開催されます。サブタイトルは、「令和版「風土記」を作ろう!ーー大阪から世界へ広がる「発想・発信・発見」のネットワークーー」。
4しょく会はこの20年間、「風」と「土」にこだわる活動を続けてきました。
近代化の閉塞が各方面で指摘される現在、既存の社会システムを打ち破る価値観・人間観が求められています。
4しょく会が創造する令和版の「風土記」は、きっと21世紀の日本の国家像を描く手がかりとなるでしょう。
今回の記念イベントは3部構成です。
第1部「風の巻」では、大阪を舞台とする数多くの小説・エッセーを発表している柴崎友香さんにお話をうかがいます。
第2部「土の巻」では、近代の視覚障害者文化の源流を探るとともに、大阪発の視覚障害者文化の新展開を図る条件について議論します。
「点字毎日」編集長の濱井良文さん、日本ライトハウス情報文化センター館長の竹下亘さんを招いて、4しょく会スタッフとの対話を通じて、「視覚障害者文化の土台となる施設が大阪にある理由、大阪になければならない意味」を考察します。
第3部「記の巻」では、4しょく会スタッフが会の理念である四つの“しょく”(食・色・触・職)に即して、各人各様の思いを発表します。
※イベント終了後、肥後橋駅近くの中華料理店「徐園」にて20周年記念レセプションを行います。希望者はぜひご参加ください(会費5000円)。
日時:12月18日(日)13時45分〜17時30分(開場は13時15分)
会場:玉水記念館大ホール(大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅8番出口より徒歩1分)
定員:120名(要予約、先着順)
参加費:会員および学生500円、非会員1000円
参加申し込み:12月2日(金)までに電話かメールで以下にお願いします。
申し込みの際は、必ず次の4点についてお知らせください。
1. お名前・ふりがな(フルネームで)
2. 電話番号およびメールアドレス(イベント関係の必要事項の連絡に利用)
3. 配布資料は点字・墨字のどちらを希望するか
4. レセプションの出欠(当日の変更については、キャンセル料をいただきます)
申し込み電話:080−2527−9383(佐木さんまで、平日の21時〜23時、または日曜の10時〜23時)
申し込みメール:jasmine@tenjiban.com(4しょく会事務局)
◆障害年金についての講演がYouTubeで公開
福井県立盲学校で8月27日、児童生徒の保護者を対象に、障害年金についての講演「未来への選択肢を広げよう 〜適正な障害年金受給を目指して〜」が行われました。
社会保険労務士の辰巳周平氏が、普段はあまり詳しく聞くことができない20歳前発症障害年金制度について詳しくお話しされています。
障害の原因となった傷病の初診日について、受診状況証明書、保険料納付要件、視力・視野係る障害認定基準、障害年金請求方法などを分かりやすく解説されています。
YouTubeで約42分の映像です。
YouTubeへのリンク:
https://youtu.be/6YingAFXmMI
新着情報追加です。
◆ブルックの会 学習会「踏切の安全とは − 近鉄郡山での視覚障害者の事故から考える −」
視覚障害者の歩行の自由と安全を考えるブルックの会(略称:ブルックの会)が、「踏切の安全とは − 近鉄郡山での視覚障害者の事故から考える −」をテーマに、オンライン(Zoom)で開催します。
日時:11月27日(日)13時30分〜16時00分
実施形式:オンライン(Zoom)開催
定員:80名(先着順)
参加費:無料
趣旨:私たちブルックの会は、1999年の発足以来、視覚障害者の駅ホームからの転落事故を中心に、視覚障害者の鉄道事故をなくすために何が必要か?を問い続け、数々の学習会、現地調査、これらに基づいた鉄道事業者に対する要望活動を行ってきました。
こうした中、今年4月25日、奈良県大和郡山市の踏切で、全盲の女性が踏切内に閉じ込められ、走行中の列車に接触、死亡するという、たいへん痛ましい事故が発生してしまいました。
私たちが問い続け、そして求めてきたのは、駅ホームの安全だけではなく、自由で安全な歩行環境を実現させることで、見えている人たちとともに、自由に、かつ、安全に参加できる社会の実現です。
そこで、今回は、ブルックの会で実施した近鉄郡山駅周辺の現地調査について報告し、普段、踏切を利用されている当事者の方に、踏切の危険性や安全な踏切利用について工夫されていることなどをうかがい、皆さんとともに、視覚障害者の踏切利用について考えるためのイベントを企画しました。
新型コロナウイルスの感染が未だ終息のめどが立たない中の企画であることから、オンライン形式によって実施いたします。ご自宅などからも参加していただけますので、より多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
<プログラム>
13:30 開会 挨拶・諸注意
13:40 近鉄郡山駅踏切事故現場および周辺の調査報告
14:10 踏切利用者報告
14:30 休憩(質問メール受付)
14:50 質疑応答
コメンテーター:堀内恭子さん(日本ライトハウス 養成部 部長代理・日本歩行訓練士会事務局長)
15:30 総括(ブルックの会代表・加藤俊和)
15:50 閉会挨拶・事務連絡
16:00 閉会
参加申込:ブルックの会公式ホームページ、またはメールでお願いいたします。
締め切り:11月20日
イベント申し込みページ:
https://brooknokai.org/?p=487
※メール申込の場合は、氏名、フリガナ、メールアドレス、簡単な自己紹介の4点を記入して、「ブルックの会」メール
brook(アットマーク)brooknokai.org までお送りください(アットマークを@に置き換えてください)。
耳より情報は以上です。
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