「トップに戻る」「前の月号へ

耳より情報(2022年12・2023年1月合併号)



◆第5回「ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」

メガネの株式会社パリミキが、第5回「ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」の募集をしています。
視覚障害に因んだテーマを、視覚障害当事者だけでなくそれぞれの視点で「五・七・五の川柳」にして社会全体で共感できることを目的としています。
見えにくさを感じている当事者だけではなく、医師や歩行訓練士などメディカル・トレーナーの方、家族やガイドヘルパーなどサポーターの方も応募できます。
第4回は2954句の応募があり、最優秀賞に選ばれた作品は「消毒液 声を出してよ どこにいる」でした。
受賞作品の発表は、2023年3月末の予定で、最優秀賞、部門賞、NEXTVISION賞、日本眼科医会賞が選出され、それぞれにミキギフトカードが贈られます。
応募期間:2022年12月1日(木)〜2023年1月31日(火)まで
応募方法など詳しくはパリミキのホームページで。「ロービジョン川柳」で検索できます。
URL:https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/
問い合わせ先:ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局(メールアドレスlv-senryu@paris-miki.jp)


◆「CONNECT_(コネクト) アートで こころを こねこねしよう」

文化庁・京都国立近代美術館では、アートを通して、多様性や共生社会のありかたについて、障害のある方もない方も共に考え、語り合い、実践するプロジェクトを12月1日から開催しています。
3回目となる今回のテーマは「アートで こころを こねこねしよう」。障害者週間を含む18日間、京都市の岡崎公園周辺の文化施設7カ所で、展示やワークショップ、連続トーク、上映会など、たくさんのプログラムが用意されています。
参加はいずれも無料です。
さまざまな文化や表現、アートに触れ、いろんな人とともに過ごして、心を「こねこね」してみませんか?
会期:12月18日(日)まで
会場:京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館、京都府立図書館、ロームシアター京都、京都市動物園、日図デザイン博物館、京都市美術館別館
まだ間に合うプログラムの一部を紹介します。

「こねこねの中庭」
月曜日を除く会期中ずっと、京都国立近代美術館の1階ロビーと屋外エントランス前、ロームシアター京都の総合案内・チケットカウンター横でガイドブックを配布していますので、来場当日はまずここへ。
各プログラムの情報を得るだけでなく、各施設をまわる合間に一息つける休憩所、「体験」的な活動ができるコーナーもあります。

「共生・多様性・アクセシビリティについて考える連続トーク」
12月16日(金)13時からの「芸術表現と障害、研究とキュレーションの現場から」と16時からの「舞台手話通訳のいま」は、京都国立近代美術館とオンライン配信で。
会場参加は各回定員50名、事前申し込み制で締め切りは12月12日です。
オンラインライブ配信は申し込み不要で、前日までにWEBサイトに配信URLが公開されます。
「視覚に障害のある方との対話型美術鑑賞」
月曜日を除く会期中ずっと、京都市京セラ美術館本館2階の談話室で、美術館のコレクションルーム冬期に展示する作品(1点)を、視覚に障害のある方と学芸員が対話しながら鑑賞します。

問い合わせ先:コネクト事務局(電話075−255−9757)、京都国立近代美術館(電話075−761−4111)、ロームシアター京都(電話075−746−3366)、京都市京セラ美術館(電話075−771−4334)
コネクトホームページ https://connect-art.jp/


◆音声ガイド付き演劇公演「飛んで 孫悟空」

兵庫県立ピッコロ劇団が大人と子どもが一緒に楽しめるファミリー劇場「飛んで 孫悟空」(作:別役実)を上演します。
視覚に障害のある方の鑑賞サポートとして「音声ガイドサービス」が用意されています。
舞台上の風景や登場人物の動き、表情などを、ピッコロ劇団プロの俳優が雰囲気たっぷりにガイドします。
ぜひ、生のお芝居のライブ感をお楽しみください。
ものがたり:
シルクロードをめざすツアー客の前にやって来たのは、はるか昔、天竺へ旅に出たはずのあの三蔵法師とそのお供たち。
しかし孫悟空も猪八戒も沙悟浄も、当の三蔵法師までもが全くやる気がみえない。
ツアー客に励まされてなんとか天竺へ向かおうとするが、行く手をさえぎる賊や妖怪たちまで現れる。
どうしようもない一行は、どうしようもないなりに、困難をくぐり抜けて行こうとするのだが…。
現代と過去が入りまじり、奇想天外な冒険の旅がはじまります。
音声ガイド付き上演日時:12月24日(土)15時からと、25日(日)15時から。上演時間は約90分の予定。開演30分前より音声ガイドを開始します。
会場:兵庫県立芸術文化センター・阪急 中ホール(阪急神戸線「西宮北口駅」南改札口からデッキで直結)
料金:一般3000円、高校生以下1500円、セット券(一般+高校生以下)4000円。介助者1名は無料、音声ガイド機器は無料(要事前申込)
  チケット及び音声ガイドの申し込み締め切り:12月18日(日)
問い合わせ・申し込み先:ピッコロ劇団・音声ガイド係(電話06-6426-1940)


◆「ニューイヤートーク 〜老若男女に届けたい元気・勇気・やる気〜」

大阪市視覚障害者協会青年部と視覚障害者就労相談人材バンクのコラボ企画で、座談会を開催します。
昨年度の異業種座談会に続き、今回は3名の視覚障害当事者を迎え、異なる世代のリアルを届けます。
悩み、挑んだ進路や就職活動、多様な仕事・多彩な趣味、日頃の思いや仲間に伝えたいメッセージまで、参加者からの質問も交えて本音でたっぷり語っていただきます。
会員・非会員、年代、視覚障害の有無を問わず参加できます。
ゲストは、岡田太丞氏、花房朋樹氏、松本葵氏の3名。
岡田氏は50代、全盲。中途失明後、勤務先で復職し、新たな仕事を開拓。金融業に従事する傍ら、2017年に人材バンクを立ち上げ、共同代表を務めています。
花房氏は20代、全盲。大学までを地域校で過ごし、視覚障害学生の団体で役員を経験。新社会人としてエンタメ業に従事。
松本氏は20代、全盲。支援学校から大学に進学後、転職を経て訪問マッサージ業に従事。趣味を生かして絵本の読み聞かせなどを行っています。
聞き手は西畑佳央里氏(福岡市視覚障害者福祉協会所属、人材バンクメンバー)ほか3名です。
日時:2023年1月15日(日)13時30分〜16時
場所:Zoomによるオンライン開催(ネット環境とメールアドレスが必要です)
参加費:無料
定員:80名程度(先着順)
申込締切:2023年1月10日(火)
申し込み方法:メールでお申し込みください。名前(ふりがな)、都道府県、視覚障害の有無、年代を記入してください。数日中に確認の返信が届きます。
携帯電話のアドレスなどで迷惑メール対策をされている方は、受信設定をご確認ください。
問い合わせ・申し込み先:大視協青年部メールアドレス daishiseinen@gmail.com


◆絵本「みえなくなった ちょうこくか」

アートのバリアフリー化を目指す一般社団法人メノキが出版部門「メノキ書房」を立ち上げ、初の出版となる絵本「みえなくなった ちょうこくか」を発売しました。
視力を失った彫刻家をモチーフに「見えること」を問いかける内容です。
「障害にかかわらず誰もが紙の本を手に持ち、ページをめくり、紙の匂いを嗅ぎながら読書を楽しむ社会を」と訴えています。
「みえなくなった ちょうこくか」は、木彫に長年取り組んでいた「あたし」が視力を失い、彫刻刀を扱えなくなった後も粘土造形で芸術表現を続ける物語です。
同法人代表理事で視覚障害がある彫刻家・三輪途道さん(56)をモチーフに、三輪さんの作品写真と温かな文で仕上げました。
文は、三輪さんと20年来の付き合いがあるライター・立木寛子さん。
「木はほれなくなったけれど あたしはあたし みえなくなったけれど あたしはあたし あたしは ちょうこくか せかいにあふれる たましいを あたしの手で かたちにしたい」「みえなくても みえるんだよ こころで みているよ」などとつづっています。
「みえなくなった ちょうこくか」 A3変型判フルカラー、32ページ、税込み価格1980円。
問い合わせ先:メノキ事務局(電話080−6645−1779)、またはメノキのホームページ(https://menoki.org/)
また、三輪途道さん著「祈りのかたち」(2021年刊、上毛新聞社発行)は、サピエ図書館に点字データが登録されています。


耳より情報は以上です。

 

  トップに戻る