これは71年のThe Stylisticsのヒット曲。74年になってからこの２人が大ヒットさせた。
もともとMarvin GayeにはTammi Terrellとのデュエットで人気を博していた実績(第１次黄金期)があり、それに加えてモータウンの看板娘 Diana Rossとのコラボ。世間が放っておくわけがない。MarvinにはTammi Terrellが脳腫瘍で亡くなったことで歌手活動を休止した経緯もあったからだ。

Marvin Gayeのことを少し述べると、71年の“What's Going On”から第２の黄金時代を築いたものの、先妻との離婚の泥沼や二度目の結婚の失敗、麻薬依存などが原因で私生活は混乱を極め、どん底の状態まで堕ちていく。
82年に“Midnight Love”で３度目の復活を遂げるも、84年に自宅で父親から射殺され帰らぬ人となった。

ちなみにこの“You Are Everything”は数多くのアーチストからカバーされている。Jennifer Lopez、Rod Stewart 、Vanessa L. Williams、Mary J.Blige、Michael McDonald、Deborah Cox、Mila J、Hall & Oates、Human Nature、David Sanborn、Regina Belleなど数知れない。