藤沢三田会アート展(出展作品は当ホームページ「ギャラリー」で紹介しています。)に学生時代の友人海老原稔君が立ち寄ってくれました。短い時間でしたが立ち話で近況報告などしながら、作品を観ていただきました。さっそく翌日にうれしいメールをいただいたので、以下に原文のまま紹介させていただきます。
“ 昨日は、ご案内いただき楽しく観させていただきました。
トルキッシュブルーの風合いを求めて、色出しをされたというルリ色のお皿が、目と心に残りました。
かつて、シルクロードを旅した河島英五が、アフガニスタンで見つけた「バンデ アミール」という小さな湖のルリ色に感動し、自分に女の子がうまれたらアミールという名前を付けたいと考え、実際に長女に「河島あみる」と名付けたと聴いたのを思い出しました。
エメラルドグリーンよりももっと澄んで美しく、旅の疲れが吹っ飛んだとライブの話しを聴きました。
いつまでも、少年のような好奇心と夢をもつことは、人生に彩りを添えるように感じてます。
最近、人生後半の方が面白いとも感じられるようになりました。今迄「うつとおしいと感じていた梅雨の雨すらも、結構いいではないか」 と感じるときもあります。また雨があるから、晴れが一層素晴らしいとも思えるようになりました。
究極は感性を磨くこと=脳トレをしっかりやらねばと、痛感する昨今です。刺激を受ける入口は五感の触覚かもしれませんが、感じるのは「脳」だと考えるからです。
感性に一層磨きを掛けられて、「好奇心と夢」を追求されますことを期待しております。
また、機会を作ってお会いしたいと思います。
楽しませていただき、ありがとうございました。 海老原 稔 ”
(2013.7.6)
私が初めて個展を開催したのは陶芸を始めてから五年目くらい、そのころは市展に二年連続して入賞しほどほど自信を持ち始めた時期だったと思います。まだまだ個展をするには早い、と思っていたのですが、近くの画廊のご主人から「上手くなろうと思ったら多くの人に見てもらうことが大切ですよ。」といわれたことがきっかけでした。今から思うと冷や汗ものです。
一坪のプレハブを家の裏において天井に裸電球を吊り下げて作陶をしていたころです。冷暖房はもちろんなし。冬の夜など寒いのでぼろ毛布に体をくるんで作業していました。夏はパンツ一枚で汗だくだく。
高倉陶房の現在の作業場を作って今年で14年になります。一人で自由気ままに陶芸を楽しむスペースを作るつもりでいたのですが、友人の塗山先生が次のようにアドバイスしてくれました。「一人でこつこつやれば上手くなるとは限らない。仲間と一緒に作陶して仲間の作品をテストピースにすれば良いではないか。仲間の作品を見て教えられることも多いはず。」
確かに塗山先生の言うとおりでした。今は仲間に教えると同時に教えられることの多い毎日です。
恒例の藤沢三田会アート展に今年も出展しました。(出展作品は当ホームページ「ギャラリー」で紹介しています。)このアート展は藤沢市在住の大学の卒業生たちが“趣味”としているアートの発表会です。絵画・写真・書・陶芸・磁器絵・竹細工などなど、多くの分野のアートが出展され中にはプロ顔負けの作品もあります。
今年は第10回となる記念すべき会で総勢38名が参加しています。私は第3回からの参加ですのでもう8年連続の出展です。この作品展で他の分野の作品を観ること、そして自分の作品を観られることが大いに刺激になり参考にもなります。
観ること、そして観られること、芸域を高めるために大切なことだと思っています。(2013.7.6)
神奈川県藤沢市高倉815-2
(小田急線長後駅東口徒歩7分)